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『自分がやりたいことをする部活「青春謳歌部」の設立を高らかに宣言した女子高生・夕紀は、幼なじみの桜子やイギリスからの転入生エフィーを巻き込んで、部活の設立を実現する!……するかもしれない4コマ漫画。』

(配信サイトの紹介文より)


作者にとって初の商業連載作品である。単行本は全1巻。単行本未収録エピソードが相当数あったからか、作者自身によってリメイクされた同人誌版が頒布され、物語としては完結している。

その後、単行本版と同人誌版の全ページをまとめた「青春おうか部 全部いり」(電子書籍)がKADOKAWAから刊行された。同人誌版にはなぜか収録されなかった単行本のエピソードも入っており、全エピソードをチェックするならこちらがおすすめ。

さらにその後、「青春おうか部 全部いり」のWeb掲載が開始された(外部リンクの項目を参照)。


タイトルは「青春おうか部」だが、本編中の部活名やセリフでの表記は「青春謳歌部」である。部室は作法室を無断で使用している。

制服のデザインは次作のガヴリールドロップアウトとほぼ同じだが、ブレザーが登場するのは本作のみのため、舞台は別の学校である可能性が高い。ただし、ガヴリールドロップアウト第13話や第60話には本作の登場人物と思しきキャラが背景に描かれている。


登場人物編集

綾戸 夕紀 (あやと ゆうき)編集

出張

本作の主人公。トラブルメーカー

彼女の「これよりここに青春謳歌部を創部いたします!」の一言からすべてが始まった。

部員全員に部室や顧問まで揃えてしまうほどの行動力があるものの、発言に実現性が伴っていないため他の部員(主に桜子)が振り回されている。

勉強は得意ではないと称しているが、ちゃんと勉強すれば成績は良く、期末テストで学年12位に入るほど。

料理の腕は卵すらまともに割れないレベルである。

お茶目な性格の姉がいる(夕紀たちと同じ学校に通っている)。

「秋休みが存在しない」という適当な理由で秋を嫌っていた。


同人誌版:

スタイルが良いことが強調されている。本編でもその傾向はあったが、ほぼ全編がデフォルメで描かれていたためわかりにくかった。

ちなみに同人誌版第一弾の表紙は夕紀なのだが……誰だお前!?と言いたくなるほど大人びている。


冬咲 桜子 (ふゆさき さくらこ)編集

【夏コミ】青春おうか部2【新刊】

本作のもう一人の主人公(イラストの中央)。ツッコミ

青春謳歌部は部員探しに協力するだけのつもりだったが、流れで入部することに。

夕紀とは幼稚園からの縁。「(夕紀とは)もうずっと一緒だし少しは離れたいんだけどねー」の発言に「私はこれからも一緒にいたいけどなぁ」と夕紀に返されてしまい、赤面してツンデレ丸出しなリアクションをしてしまうくらいには仲がいい。

ブラックコーヒーを味わって飲める(夕紀や海月はギブアップしていた)。

部員の中では最も常識的かつ真面目なのだが、その割に成績が良くなかったり、泳げなかったり、朝や虫が苦手だったりと弱点が多い。


同人誌版:

寝る前に枕元の猫のぬいぐるみ(名前は「政宗」)を撫でるシーンが追加され、本編で猫の時計に惹かれていた理由が補足されている。

本編では結局は着なかったメイド服を実際に着用するシーンが追加された。


エフィー・オークランド編集

【夏コミ】青春おうか部3【新刊】

イギリスからの転入生。かわいい

転入早々、夕紀からアプローチを受け、「夕紀さんたちといると楽しそうなので」と入部する。

夕紀からは「エフィーちゃん」、桜子からは「エフィー」と呼ばれている(出会った当初は「エフィーさん」)。

制服や水着やメイド服を着こなし、お菓子を作って持ってきたり、料理をしたりと女子力は部で一番である。だが男だ

回し飲みに参加させられそうになったり、水着姿に期待されたりと部員からも男子扱いされていない節がある。

女子の制服を着ているのは入学時に大谷が間違えたからなのだが、春以降の夏や秋のエピソードでも普通に着用している。どういうことなの……。

流暢かつ丁寧な日本語を話しているものの漢字が読めないため、テストでは苦労している模様。

妹がいることが明かされているが、本編には登場していない。


同人誌版:

妹の「マーシャ」が登場。夕紀たちとは違う制服(セーラー服)を着ており、エフィーの学年を考慮すると中学生だと思われる。エフィーが女子の制服で登校することに疑問を抱いている。


天ヶ瀬 海月 (あまがせ みつき)編集

【冬コミ】青春おうか部4【新刊】

夕紀たちのクラスメイト。秀才

成績は学年トップ。期末テストで困っていた夕紀たちに勉強を教えたのが縁で入部することになる。

「海月」は「クラゲ」とも読めるため、夕紀からは「クラゲちゃん」と呼ばれており、当人も「クラゲってとっても可愛いから」と気に入っている様子。

青春謳歌部の中では最も小柄で、自販機の一番上に届くか不安がるほど。

お嬢様のような雰囲気や振る舞いを見せることがあるが、真相は不明。

無害な虫であれば平気で触れるなど、意外とアクティブな面も。


同人誌版:

Vol.2から登場。

入部する前に、中間テストが5教科満点だったところを桜子たちが目撃するシーンが追加された。

褒められるのが苦手で、口調がよそよそしくなったり、限界を超えると倒れてしまったりする。

夕紀から部のマスコット隊長に任命され、可愛いと思うポーズを披露するのだが……。


神崎 涼編集

涼ちゃんと伊音

夕紀たちの隣のクラス(3組)の生徒で、伊音の友人(イラストの左側)。見た目はそれっぽいが不良ではない。

桜子と廊下でぶつかったのがきっかけで青春謳歌部に関わることになる。

身長は高めで見た目は怖いと評されているが、中身は普通の少女である。伊音によるとEカップらしい。

伊音からは「涼ちゃん」と呼ばれ懐かれているが、度を越したいじりやスキンシップ鉄拳制裁が発動することも少なくない。

カラーで描かれたことが無いため、公式でのカラーリングは不明。


同人誌版:

Vol.3から登場。書籍版に収録されたエピソードには登場しない。


星川 伊音編集

涼ちゃんと伊音

夕紀たちの隣のクラス(3組)の生徒で、涼の友人(イラストの右側)。腹黒い

涼が桜子に事情説明する際についていったことがきっかけで青春謳歌部に関わることになる。

性格に難はあるがクラス委員である。涼からは「伊音」と呼ばれている。

涼をいじって楽しんだり、青春謳歌部の弱みを握ろうとしたりと、ガヴリールドロップアウトの白羽=ラフィエル=エインズワースに通ずる部分がある。

冗談なのか本気なのか、涼に対して気があるかのような言動が多い。

カラーで描かれたことが無いため、公式でのカラーリングは不明。


同人誌版:

Vol.3から登場。書籍版に収録されたエピソードには登場しない。

本人によると身長は153cm、血液型はAB型、得意科目は数学、趣味は情報収集。


大谷 彰人 (おおたに あきひと)編集

夕紀たちのクラスの担任。28歳独身。担当教科は英語。

青春謳歌部(というより夕紀)に関わる気はなかったが、エフィーによる脅迫(棒読み)により顧問になった。

なんだかんだで面倒見はいいが、大人げない面が垣間見えることも。

英語教師でありながら、授業内容が正しいかエフィーに確認してしまうことがある。


同人誌版:

夕紀とは親戚であることが明かされた。書籍版でも「大谷」「夕紀」と呼び合っていたことから、設定としては連載時から存在していたと思われる。


書籍版と同人誌版の違い編集

  • 同人誌版は各話に付いていたタイトルがなくなっている
  • 同人誌版は各回に1P漫画形式の描き下ろしが追加されている
  • 描き直されたコマやセリフが変更されたコマがある
  • 全体的にフォントが変更されている(「!」がわかりやすい)

No.タイトル収録内容頒布
1青春おうか部 -たいへんよくできました-第1回~第5回+各回描き下ろしC95
2青春おうか部 -たいへんよくできました-2第6回~第12回+各回描き下ろしC96
3青春おうか部 -たいへんよくできました-3第14回~第19回+各回描き下ろしC96
4青春おうか部 -たいへんよくできました-4第20回~最終回+各回描き下ろしC97

※話数の表記は「第○回」。書籍版には第1回~第13回+特別編が収録されている。

※書籍版の第13回は同人誌版には収録されていない。


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