台湾の国有鉄道のうち、中華民国交通部の運営するもの。中華民国交通部は日本の国土交通省にあたる。
ちなみに台湾の国有鉄道は台鉄のほかに、林業用に由来し林務局(日本の農林水産省にあたる)の運行する阿里山森林鉄路がある。
運行形態と運賃
日本の特急に相当する自強号、急行に相当する莒光号(キョコウ号)、準急に相当する復興号、快速に相当する区間快車、普通列車に相当する区間車、普快車を運行している。台北と高雄の2大都市圏と地方都市との連絡を中心とした運行ダイヤが組まれ、前述の2大都市圏とその周辺では都市近郊鉄道として都市圏輸送も担っている。
列車の運賃については列車ごとに別々の運賃体系があり、日本のように運賃の上に特急料金などを上乗せしていく形ではない。例え同一種別の列車同士であっても、2列車以上を乗り継ぐ場合は運賃の通算が行われない。莒光号以上の種別は原則全席指定で、混雑区間の普通車に限って「自願無座」という日本で言う立席特急券が発売されることがある。観光列車や一部の莒光号には日本のグリーン車に相当する「商務車」という特別席が設定されているが、乗車券以外の料金券が存在しないため、この車両・座席には上位種別の料金が適用される。つまり莒光号の商務車は自強号の運賃が適用される。