概要
『この世界の片隅に』の登場人物。
すずの1つ年下の妹で、姉のことは「すずちゃん」と呼ぶ。
美人でしっかり者と評判。
やがて女子挺身隊として工場で働き、知り合った軍の若い将校とほのかに想い合うようになった。
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終盤のネタバレです
すずが右手を失う重傷を負ったのちに呉に見舞いに来て、家事も不自由な身となった姉が婚家で居づらくなっているのではと気遣い江波の祭りを機会に実家に帰ってくるように勧める。
しかしすずが北条家にとどまることを決断した直後に原爆投下となったため長らく北條家側とは連絡が取れない状態になったままだった。
広島原爆投下後、家のあった江波地区(爆心地から3〜4kmの範囲)は爆心地ほど大きな被害ではなかったものの母のキセノが用事で市街地へ出ていてそのまま行方が分からなくなっていた。
すみは父の十郎と一緒に放射線量の高い時期の市街地で母を探し続けたため、放射線を浴び原爆症(放射線被ばくの急性障害)を発症して目眩や内出血に悩まされる状態となり祖母方の森田家に引き取られ療養していた。父もその年の秋に原爆症で亡くなっていた。
そのことをすずに連絡する手段もなく、森田家に見舞いに来た姉と再会できたのは翌年明けのことだった。
その後病気が治ったのがどうかは不明である。