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エースコンバット5

えーすこんばっとふぁいぶ

『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』(ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR)とは、ナムコから発売されたフライトシューティングゲーム『エースコンバット』シリーズの第5作。開発は同社のproject ACESによる。

奇跡を起こすことが義務付けられた日

Nothing Else Comes Close.

概要

 対応するハードはPlayStation2。発売日は2004年10月21日。

 シリーズでもストーリーに重点を置いたタイトルの筆頭であり、プレイ前後で印象の変わるPVや、3DCGで動く登場人物たち、印象的なロックミュージック『BLURRY』(Puddle of Mudd)、主題歌『journey home』など、挿入歌も効果的に用いられている。

 「悪魔」の登場するおとぎ話を絡めた二転三転する物語は群を抜いて映画的であり、最終盤にラテン語で歌われるBGM『The Unsung War』の荘厳な曲調は多くのプレイヤーを奮い立たせた。

 キービジュアルには第4世代の艦上戦闘機F-14 Tomcatを採用しており、4機編隊が醸し出す画的なインパクトは本作の持ち味となっている(ちなみに作中での初期機体はF-5 Tiger)。

 部隊を率いるという点に主眼が置かれていることから、欧州版は『 THE UNSUNG WAR 』ではなく『 ACE COMBAT SQUADRON LEADER 』。僚機に「攻撃」 「散開」 「支援」の指示を出すことが可能となっており、ミッションで稼いだクレジットで機体を買い揃え、作戦に応じて部隊編成を変えられるのも特色。特殊兵装は機種ごとに固定されており、機体の熟練度を蓄積することで、異なる特殊兵装をもつ強化機体や派生機体の購入が可能となる。

 本編のキャンペーンモードの他にも、アーケードモードとして前作『エースコンバット04 シャッタードスカイ』のその後――ISAFはエルジア軍残党「自由エルジア」を鎮圧するため、退役していたメビウス1を呼び戻し、オペレーション・カティーナを実施する――を描いた物語がプレイできる。

導入

 2010年9月。オーシア連邦の西端で、演習中のオーシア空軍機が多数撃墜された。サンド島の空軍基地へ取材に訪れていた記者・ジュネットは、演習の編隊長であるバートレット大尉が駆るF-4の後席で、海の向こうからやって来た国籍不明の侵犯機との遭遇を目撃し、辛くも生還する。

 ほどなくしてオーシアに宣戦布告したのは、海を挟んだ西の隣国・ユークトバニア連邦共和国。世界を巻き込んだ「ベルカ戦争」が終結して以来15年間、協調しながら軍縮を推し進め平和路線を歩んできたはずの両国が、突如として「環太平洋戦争」を戦う仇敵となったのだ。

 最前線となったサンド島は、飛べるパイロットを総動員して事態に対処することとなる。新米の戦闘機乗り≪ブレイズ≫も、その一人。所属はオーシア国防空軍 第108戦術戦闘飛行隊 サンド島分遣隊 ウォードッグ。全機が撃墜され、搭乗員もろとも戦史からその姿を消すことになる部隊の最後尾が、彼の最初の戦場だった。

登場人物

平和から最も遠いこの島で、平和を守って飛ぶ彼ら――。

≪ブレイズ(Blaze)

サンド島基地の新米パイロット。最初のミッションでの生還記念にバートレットから「ブービー」というニックネームを付けられる。軍港空襲の報せを受けて出撃した折に、編隊の指揮を拒否したナガセに推されて素直に隊長となり、サンド島部隊を率いて戦うことになる。顔は出ないものの、写真に写っている姿から男性であることは窺える。作戦中に無線で話しかけられると「はい」「いいえ」(または無反応)で応答できる。

ジャック・バートレット

CV:石塚運昇 / Steven Blum

サンド島基地で教官を務める万年大尉。機体を消耗品扱いし、搭乗者の生還こそ最も重要であると説く。ウォードッグ隊の編隊長だが、序盤のミッションでナガセ機を庇って撃墜され、ベイルアウト。救援が来る前にユークの捕虜第1号となってしまう。後に捕虜収容所が発見され、救出作戦が実行されるのだが……。別れたユーク軍人の元恋人に因み、コールサインは≪Heartbreak One≫。

ケイ・ナガセ

CV:山崎和佳奈 / Jessica Straus

演習に出た際に最初の戦闘に遭遇し、バートレットを除いて唯一生還した少尉。管制機からの指示を無視し、2番機として隊長機を守ることに拘る我の強い紅一点。戦闘機乗りとして優れた技量を持つ一方、危険な飛び方をすることもある。東洋系の美人で、おそろしくタフ。『姫君の青い鳩』というおとぎ話に強い思い入れを持っている。軌道船・アークバードが大好き。コールサインは≪Edge≫。

アルヴィン・H・ダヴェンポート

CV:石川英郎 / Eddie Frierson

ロックンロールを愛する陽気な青年。作戦中の私語・無駄口が多く、それを嗜める空中管制機≪サンダーヘッド≫を「石頭」と罵ってみたり、隊長になったブレイズを変わらず「ブービー」と呼び続けるなど、気安いフランクさを持つムードメーカー。優秀なパイロットである一方、厭戦気分を口にすることも躊躇わない。コールサインは自身のニックネームでもある≪Chopper≫。

ハンス・グリム

CV:野島健児 / Johnny Yong Bosch

補習教育中の一等空士。ユークによるサンド島爆撃の最中に、一機でも多く空に上げようと離陸した命知らず。ウォードッグ隊の4番機となって数々の死線を潜り抜け、戦闘機乗りとして大きく成長する。尊敬する兄がオーシア陸軍に所属しているためか、プレイヤーから「対地攻撃の鬼」と呼ばれるほど地上支援に積極的。コールサインは≪Archer≫だが、大抵は「グリム」と呼ばれる。

マーカス・スノー

CV:乃村健次 / Beau Billingslea

オーシアの空母・ケストレルに所属する、第7空母航空団 第206戦術戦闘飛行隊 分隊長の大尉。F-14を駆り、素早い戦況判断で難局を乗り切る腕利きの戦闘機乗り。序盤で空母の護衛任務を終えたウォードッグとはそれきりだったが、意外な形で再会することとなる。激戦の最中にも台詞の端々から熱さを覗かせる熱血漢。コールサインは≪Swordsman≫。

アルベール・ジュネット

CV:平田広明 / Matthew Mercer

離島の基地にいるという風変わりな隊長の噂を聞きつけ、取材のためサンド島に滞在していた民間人の記者。演習を撮影するべくバートレット機に同乗していたために最初の戦闘の目撃者となり、一時は島に拘禁された。開戦後は報道班員としてサンド島部隊の取材を続け、思わぬ展開に遭遇することになる。いわば本編の語り部役。

余談

マーカス・スノー役の乃村健次氏は役名不明だがナンバリング最新作『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』にも出演することが日本語版ストーリートレーラーのキャスト表記で明らかになっており、ビンセント・ハーリング大統領役の田中秀幸氏は次作『ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR』にてライナー・アルトマン役を担当。

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