概要
元々はOne for all,all for one.というイングリッシュイディオムだが、直訳すると
「ひとつはすべてのために、すべてはひとつのために」になる。
しかし昨今ではスポーツのチームプレイ、ラグビーでとりわけ頻繁に使われるスポーツ用語であり、「ひとりはみんなのために、みんなはひとつ(目標・勝利・希望・夢)のために、そしてノーサイド!」という意味に解釈できると、享年53歳という若さでお亡くなりになられたミスター・ラグビーと称された元ラグビージャパン代表のスタンドオフ・平尾誠二氏の座右な銘として大変有名であり、当タグこそがラグビーの基本精神とも言うべき信頼関係を構築する源にもなり、平尾氏の師匠でもある元ラグビージャパン代表のフランカー山口良治氏の座右な銘「信は力なり」にもやがては発展するのである。
ラグビーは人生そのものとよく頻繁に例えられている。人生の壁にぶつかると人間は過去に捕らわれ、後ろを振り返り省みなければ生きてはいけない。ラグビーボールを後ろに丁度投げるように…………だが、ラグビーだとトライを敵から奪うために、障害物(敵選手15人)だらけな前へ同時に進まなければならない。
どんなに優秀な選手でもひとりでできることには限界があるし、敵陣をひとりで突破してトライを挙げることには無理がある。しかし、チームになれば「1+1」が「3」にも「5」にもなる。これがチームプレイの素晴らしいところである。
だが、それには前提条件がある。それは1人ひとりが自立した大人であることが必要なのだ。つまりは、一人ひとりが『勝利』に向かって自分の足で立っていること。チームの一員として他なメンバーに甘えたり、寄りかかったりしない、大人な集団であることが最低必須条件なのだ。
お互いアマチュアな気持ちでもたれかかっていても「相乗効果」は得られない。チームプレイの本質である「相乗効果」とは、1人前以上なプロフェッショナルが集まった時にしか発揮されない。
1人ひとりが自立し、自分の人生に対して真剣に向き合っている人間が集まった時に、奇跡を初めて起こせるし、「1+1」が「3」や「5」や「10」にもなれる。
だからこそ、人間は自分の足で立つことからまず始めよう。ひとりで立てもしないうちから、All for One「一人のために」「助けられ合い」をするのは止めよう。泳げない人は、溺れている人を助けることはできない。まずは「勝利」へと向かって自分の足で立つ。そして「相乗効果」を発揮して「勝利」をつかもう。
関連動画
ARCH ENEMY - NEMESIS