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概要編集

英語では"One for all, All for one."。直訳すると「ひとつはすべてのために、すべてはひとつのために」になる。「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」と覚えている人も多いだろう。

フランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペールの『三銃士(1844年)』で英雄や友情と関連付けれられて登場した言葉で、さらに起源をさかのぼると1618年の「プラハ窓外投擲事件」でプロテスタントの手紙に記述が残っている。


ラグビー編集

昨今ではスポーツのチームプレイ、ラグビーでとりわけ頻繁に使われ、「ひとりはみんなのために、みんなはひとつ(目標・勝利・希望・夢)のために、そしてノーサイド!」という意味に解釈できると、享年53歳という若さでお亡くなりになられたミスター・ラグビーと称された元ラグビージャパン代表のスタンドオフ平尾誠二氏の座右な銘として大変有名であり、当タグこそがラグビーの基本精神とも言うべき信頼関係を構築する源にもなり、平尾氏の師匠でもある元ラグビージャパン代表のフランカー山口良治氏の座右な銘「信は力なり」にもやがては発展するのである。


ラグビーは人生そのものとよく頻繁に例えられている。人生の壁にぶつかると人間は過去に捕らわれ、後ろを振り返り省みなければ生きてはいけない。ラグビーボールを後ろに丁度投げるように…………だが、ラグビーだとトライを敵から奪うために、障害物(敵選手15人)だらけな前へ同時に進まなければならない。


どんなに優秀な選手でもひとりでできることには限界があるし、敵陣をひとりで突破してトライを挙げることには無理がある。しかし、チームになれば「1+1」が「3」にも「5」にもなる。これがチームプレイの素晴らしいところである。


だが、それには前提条件がある。それは1人ひとりが自立した大人であることが必要なのだ。つまりは、一人ひとりが『勝利』に向かって自分の足で立っていること。チームの一員として他なメンバーに甘えたり、寄りかかったりしない、大人な集団であることが最低必須条件なのだ。


お互いアマチュアな気持ちでもたれかかっていても「相乗効果」は得られない。チームプレイの本質である「相乗効果」とは、1人前以上なプロフェッショナルが集まった時にしか発揮されない。

1人ひとりが自立し、自分の人生に対して真剣に向き合っている人間が集まった時に、奇跡を初めて起こせるし、「1+1」が「3」や「5」や「10」にもなれる。

だからこそ、人間は自分の足で立つことからまず始めよう。ひとりで立てもしないうちから、All for One「一人のために」「助けられ合い」をするのは止めよう。泳げない人は、溺れている人を助けることはできない。まずは「勝利」へと向かって自分の足で立つ。そして「相乗効果」を発揮して「勝利」をつかもう。


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