プロレスにおける攻撃技のひとつ。
口に仕込んだ液体を相手の顔に吹きかける技。
肉体同士で技を競い合うプロレスにおいて、飛び道具や目つぶしといった卑怯な攻撃手段であり、どこからどう見ても反則技である。基本的には反則をものともしない悪役レスラーや、ヒールポジションの選手が使用する。
元祖はザ・グレート・カブキ。
アメリカ遠征の際、どういう技を使ったら観客からウケるかと考えていて、「口から何か吹き出したらウケるのでは」というところまで思いついていたたが、何を出すかが決まらなかった。そんな折、シャワーを浴びていて、口に入った水を吹き出したところ、霧が証明にかかって虹ができた。この時に「液体を吹き出す」ことが決まったという。液体の色は、試合会場の照明の具合から、赤と緑が最も映えると判断し、会場によってこの二つを使い分けている。
WCWなどで活躍したグレート・ムタや、WWEで活躍したTAJIRIなど、海外で活躍した日本人レスラーが多用していたため、海外では「東洋の神秘」「アジアンミスト」と呼ばれ恐れられている。液体の正体や、どういう風に口内に仕込んでいるのかは明らかにされておらず、半ば門外不出の秘伝ともされる。
近年はバラエティ番組等の罰ゲームとして、クイズ番組でタレントが顔に吹きかけられるのがお約束となっている。こちらは安全な食紅を使用しており、ほんの少し吹きかけるだけでもかなりの濃さになる、こちらも基本的にはカメラ映えする赤色か緑色が使用される。