概要
コズミック・イラにおいてユーラシア連邦領に拠点を持つ民間軍事企業「アクタイオン・インダストリー」社が開発した。機体はゲイツ(ガンダム)とともにザフトの次期主力コンペティションに出されたが、バチルス・ウェポン・システムをはじめとした特化した技術を有する一方で、本体の完成度は凡庸な事から本採用を見送られている。アクタイオン社では情報屋ケナフ・ルキーニの口利きによって本機をラウ・ル・クルーゼの機体として売り込もうと画策していたとされるが、真相は定かではない。そもそも競合機であったゲイツがプラントの国策企業であったMMI社製であったため、コンペティションそのものが出来レースであった可能性もある。
「ASTRAY」作中ではケナフ・ルキーニがこれに搭乗し、アストレイ・レッドフレームやブルーフレームと交戦した。
バチルス・ウェポンシステム
ゲル・フィニートの両肩に装備された「量子コンピュータ※1ウイルス」の送信装置。ミラージュコロイドが伝導キャリアになる特性を利用し、これを任意のコンピュータに送信する事で敵機をコントロールする事も可能。後にコントロール技術のみを応用発展させてドラグーン・システムが開発された。
※1 C.E.においては(そうでないと否定されている疑似人格コンピューター「8」を除き)量子コンピューターが普及し、実用化されている。従来式の量子の重ね合わせを用いたコンピューターは従来式に比べ遥かに高い演算性能を発揮するが、この世界の量子コンピューターは人間の脳組織を模した有機部品が内包されており、定期的にリンゲル液を充填しなければならない。
余談
デザインは2003年に行われた「ガンダムSEEDメカコンテスト」の電撃ホビーマガジン賞の受賞作を元に、メカデザイナーである阿久津潤一がリライトしたもの。このコンテストでアニメ賞を受賞したのがゲイツであるため、設定面でもメタな部分がある。