概要
『天誅壱』の続編にあたる作品で、同作の一年後を舞台としている。
ハードがPSからPS2に移り、高性能なハードとなったことでシステムが大幅に改善され、追加要素もかなり増えた。後に不完全な箇所の修正や更なる追加要素を加えたXbox版とPSP版も発売された。ただしゲームの関係上残酷描写も見られる。
主人公として力丸、彩女の二人に加え、始末屋藤岡鉄舟が登場。それぞれの視点から物語が進められる。
『天誅弐』以前の作品はPS版のみで移植も無いため、現行の天誅シリーズのイメージの多くはこの参をベースにしている。後に追加要素のあるXBOX版「回帰ノ章」と、その移植版であるPSP版のPortableが発売された。
ストーリー
時代は戦国。
郷田家に仕える忍び力丸と彩女は、現世に進出せんとした冥界の魔王・冥王とその部下鬼陰の襲撃を退け、郷田の国を救った。しかし冥王を倒した後に力丸は巨大な岩石に飲まれて行方不明となってしまう。
それから一年。束の間の平和を享受していた郷田の国に、再び暗雲が立ちこめていた。
妖術師『天来』とその部下『天来六人衆』が郷田の国やその周辺諸国で暗躍し始めたのだ。
彩女はこの危機に立ち向かい、消息不明だった力丸も無事帰還。二人は再び戦いに身を投じる。
その一方、郷田領内に住む始末屋藤岡鉄舟は、自身の元締めを暗殺されてしまう。そしてその犯人が天来と繋がっていたことから、彼も二人とは違った形でこの陰謀に関わることとなる。
登場人物(ネタバレを含む)
主人公
力丸
東忍流の頭目。代々受け継がれてきた名刀「十六夜」を振るい任務へ挑む。
実はシナリオ開始時に登場する力丸は影で、本物は冥府に身を隠していた。七支刀の封印解除を逆手に取り、現世へ帰還する。
今作ではド派手な究極奥義「紫電」や、隠し武器の剛刀「富嶽」など華やかな要素が多い。
紫電は隙が大きく力丸の体力が1になるが、命中すればボスだろうと即死させる切り札。
彩女
東忍流の忍者。僅か十四歳にして忍術皆伝を受けた天才で、二振りの小太刀と我流殺法が武器。
郷田で頻発していた人攫い事件を調査していく中で宝玉の存在を知り、回収を試みる。
今作では首無し巨大怨霊や、床を這いずる爬虫類面のラスボス等妙にイロモノとのバトルが多い。
任務の難易度が高く、何らかの条件が追加されており、雑魚の配置も厳しめ。ボス戦も多い上に軒並み高耐久。
彩女の究極奥義は「裏疾風」。デメリットは紫電と同じ。こちらは即死ではなく100ダメージしか与えられないが、複数人纏めて攻撃できるため雑魚相手には重宝する。
藤岡鉄舟
郷田で活動する始末屋で、表向きは町医者。主に生駒屋善之助から仕事の斡旋を受けている。
力丸編と彩女編をクリアすると選べる三人目の主人公。PSP版のみ最初から選択可能。
力丸が仕事の横取りをした為、報復に郷田城に乗り込むが、少し交戦すると満足し撤退、奇妙な縁が出来る。
針や骨法を用いた正に始末屋といった忍殺技を駆使する。レントゲン演出は必見。
紫電のような必殺技はないが、真似笛や力命丹を奥義として何度も使用できる。
攻撃力が高く、素手による短いリーチも投げを主体に据える事で補える。
最終決戦後に刺され、爆炎の中へ消えるが、エピローグで針使いの始末屋に力丸が出し抜かれるシーンがわざわざ映されるため、おそらく生存している。
関係者
郷田松之信
郷田家当主。野心は無く、郷田とその民の平和と安泰を第一に考える名君。
力丸ならびに彩女を影とし、指令を下す。
三つある宝玉のうち、仁の宝玉については何か知っている模様。
菊姫
松之信の娘。彩女を姉と慕っている。
力丸編では奇舞羅の手にかかり、溶岩に落とされそうになる。しかし駆けつけた力丸の手により難を逃れた。
彩女編では敵の本拠地へ赴く彩女に姉妹鈴を貸し、無事に帰る約束をさせる。
関谷直忠
郷田家の筆頭家老。彩女編では天来の本拠地への道を突き止め、そこを塞ぐ岩盤を吹き飛ばす作戦を立てるも捕まってしまう。乗り込んだ彩女により無事救助されるが……
釟鉄烈斎
城下の刀匠。力丸編にのみ登場する。
破損した十六夜を再生させるために彼の元へ赴くが、十六夜と同等の地鉄を打ち込まなければ完全な復活は出来ないと説き、七支刀を打ち込むか否かを選択する事となる。回答次第で後の展開が分岐。
丸腰で物の怪を撒こうとする力丸に、妖刀「村正」を譲ってくれる。彩女編に烈斎は登場しないが、村正と同じ効果の妖刀「霞と雫」は入手出来る。
生駒屋善之助
始末屋「生駒屋」の元締めで、鉄舟に仕事の斡旋をしている。冷徹だが義理堅く渋い爺さん。彩女編と鉄舟編に登場。経緯は違えど、どちらのシナリオでも死んでしまう。郷田城内でも数人しか認知していない影の詳細や、誰も知らなかった天の宝玉の在り処を知っているなど只者ではない。鉄舟編での最期のやり取りは善之助という人物のなんたるかが詰まっている。続編「紅」「忍大全」でも登場。どちらも本作より過去の話で、鉄舟も登場する。
天来一派
鬼陰
天来の手により復活した力丸の宿敵。八百歳を超えている伝説の忍者で、実は天来より年上。
影で惑わし力丸を殺害するという衝撃の登場をするが、その力丸もまた影であった。彩女編では尼飼城を脱出する際に突如出現。同時に力丸が駆けつけてくれるので任せるか自力で倒すかを選択でき、後の展開が分岐する。
脚絆に鉄を仕込んでおり、高速の蹴りを駆使して攻めてくる。また、力丸・彩女の傷口を割いて血を飲み回復するというサイコな技も持つ。ガチンコで戦う場合は最強クラスの実力者。そのくせ力丸編では超序盤での交戦かつ連戦になるため、自信が無ければ癇癪玉や煙玉を持ち込むと良い。体力が減ると神命丹で全回復するためジリ貧に気を付けたい。
天来
齢三百を越える妖術使いで力丸編・彩女編のラスボス。第二形態を持っており、主人公によって風貌や攻撃パターンが変わる。
宝玉の力で冥王を奴隷として復活させる事で、最終的に世界征服を目論む。
反魂の術や洗脳術、幻術など外法の技を数多く使いこなし、戦闘においても氷柱飛ばし、地面の隆起、落雷などで攻めてくる。隆起攻撃が隙だらけなため狙い目。第二形態時に力丸編では無敵化するが、暫くするとイベントが起こり無敵を解除できる。また、七支刀を十六夜に打ち込んでると今度は力丸が無敵化するため自由に始末出来る。彩女編では毒撒き、しつこく追尾する這いずり攻撃等を仕掛けてくるので注意。
手下に天来六人衆という幹部と、忍者・僧侶軍団を有しており、海上に城塞を構えている。
奇舞羅
天来六人衆の一人。
四白眼でマッドかつ不気味な顔付きをしている。からくりのエキスパートで、尼飼城をトラップと殺人からくり人形まみれにした。そのセンスはかなり悪趣味。舞姫という大型からくり人形に心酔しており、戦闘時はこれを背負って打撃や仕込み銃で攻撃してくる。体力は高いがとある技の隙があまりにも大きく、反撃も安定するためボスキャラ最弱候補。
巌陀
天来六人衆の一人。
筋肉質な巨漢で、身体の至る所に呪符が貼り付けてある。錫杖が得物で、その一撃はただの突きでも派手に吹っ飛ばされるほど強烈。また、キン肉マンもびっくりのド派手プロレス技を使ってくる。
力丸編では後述の神楽と同時に戦う。ただし神楽を倒せばクリアなので無視するのがセオリー。もし厳陀も倒す場合は神楽が回復してくるため時間がかかりやすいが、紫電なら問答無用で葬れる。紫電ヒット後の演出中は無敵なので狙うのもアリ。鉄舟編では、若い女を用いた、はやりまじないの教祖というけったいな真似をしていた事が判明する。
陣内
天来六人衆の一人。彩女編の中ボスで、鉄舟編のラスボス。着物に三度笠と、天来六人衆にしては無難な出で立ちをしている。笠で表情を見せず、常に不敵な態度を取っているが、鉄舟曰く「せこい」男。
長刀を用いた居合術の達人で、その実力は彩女をして「できる」「恐ろしいやつ」と言わしめるほど。
実は陣内右京・左京という双子で、不意打ち戦法が持ち味。精度は高く、作中では昔馴染みでネタを知っている鉄舟にしか見抜けなかった。続編の「天誅忍大全」にも鉄舟編に登場。過去のエピソードで鉄舟との因縁が語られている。
神楽
天来六人衆の一人。髪型は黒髪のツインテールで、改造した巫女服の様な衣装を着ている美人。その見た目から本作のみの登場にも関わらずかなりの人気を誇る。残忍な性格で郷田の家老・関谷に重傷を負わせ、侮辱し高笑いをしたため彩女の怒りを買った。道中に式神を放っており、前後が分かりにくい上に動きが見切りづらい面倒な雑魚である。物の怪だが普通の刀も通用する。紙の筈だが高所から落ちると足を挫く。戦闘では厳陀か大型の獣とセットで登場し、ガード不可の呪符飛ばし(怯み効果あり)や瞬間移動を駆使して戦う。呪符飛ばしは至近距離で纏めて喰らうとごっそりダメージを受けるので注意。体力は人型の敵で最低。
龍丸
天来六人衆の一人。
死者だったが天来の手により復活させられた、かつての東忍流頭目。相変わらず日本人離れした筋骨隆々っぷりで忍者らしくない風貌(身体つきは力丸も大概だが)。洗脳されており、力丸編でも彩女編でも戦う。どちらも物語の完結において重要な役割を持つ。戦闘は格闘が主で、鬼陰に並ぶ強敵。突進系の投げ技や、忍び鎧で無効化できない火矢で大ダメージを狙ってくる。
百化け
天来の部下。
顔を真っ黒な面で覆っている。力丸編では彩女に、彩女編では力丸に化けて近づくが、どちらも一瞬で見ぬかれてしまった。化けたままの姿で戦いを挑んでくる。吹き矢など忍具を使ってくる事がある。
浜田康之助
郷田の家臣だが、天来と内通している裏切り者。眼鏡とハチマキを着用している。力丸編だと瞬殺されるが、彩女編では対決、溜めのある突きが特徴だが、ほとんど踏み込まないため後退すれば避けるのは容易。
その他敵対者
野犬
何故か主人公たちのみに牙を剥く獣。忍殺はできないが体力は1しかないため、後ろから斬りつければ問題ない。彩女と鉄舟はリーチと打点の都合で処理が苦手。
猫
攻撃はせず、こちらも攻撃は出来ないが、近づくと大声で鳴き青殺状態にしてくる。墓場にもいて心臓に悪い。
那須
郷田の家臣だが、越後屋と共に非道を重ねていたため力丸らに粛清された。どのシナリオでも物語のきっかけとなっている。戦闘時には刀と体当たりを駆使して挑んでくるが、実力は雑魚以下。体力がある程度減ってくるとランダムな忍具を餌にだまし討ちを仕掛けてくるものの対処は容易い。上手くやれば無数にアイテムを回収できる。
越後屋徳兵衛
二代目越後屋。親同様阿漕な事ばかりしており、影や鉄舟に命を狙われる。
裏の事情に詳しく、宝玉や郷田の裏切り者についても知っていたが、最期は口封じで殺された。
田島英五郎
越後屋の用心棒で人攫いの下手人。
三連式の銃と刀を用いる。那須より先に戦うが、実力はこちらの方が上。
技は射程の長い銃撃と吹き飛ばし効果のある投げ技が特徴だが、隙の大きい技が複数あるため見抜ければ楽に勝てる。
どのシナリオでも死亡した筈だが続編「忍大全」にも登場。
物の怪
墓場を徘徊する妖怪。妖刀以外では忍殺はおろか攻撃も通用しない。刀か弓を使う落ち武者タイプと、火を吹き爪で引っ掻いてくる小鬼タイプ。物の怪版の野犬である飛び首がいる。落ち武者と小鬼は彩女編のみ天来城塞にも登場する。神楽が率いる式神も物の怪に含まれるらしい。
田所勘兵衛
Xbox版「回帰ノ章」追加キャラの一人。
郷田の重臣だが、野心から謀反を画策。しかし娘の三冬が密告したため、力丸および彩女に首を狙われた。力丸編では三冬に、彩女編では彩女に天誅を下される。郷田の影を高く評価しており、死に際は潔い。
田所三冬
「回帰ノ章」追加キャラの一人。上記の田所勘兵衛の娘。
父が謀反を企んでいたため国への忠義から密告を行う。しかし父への情もあり、天誅を下しに来た影と戦いもした。二刀流の剣術を使いこなす達人で、隙の少ない連続技やガード不可の踏み込み攻撃が強烈。力丸編・綾女編で前後の展開は異なるが交戦する。鉄舟編のみムービーだけの登場。続編「忍大全」にも登場。
弓削丞之助
「回帰ノ章」追加キャラの一人。
田所の家臣で、共に郷田への謀反を目論むが陣内の策略で事の発起人に仕立て上げられ、最終的に鉄舟に始末される。こちらも剣の達人で、突きやガード不可の円月殺法などを駆使する強敵。死亡した筈だが続編「忍大全」にも登場。鬼陰と結託し郷田転覆を狙う。
Mr.D
難易度並以上で主人公三人の全任務を終わらせると出現する特別任務に登場。
オフィスウェアに身を包んだ逞しい肉体の外人だが、眼光鋭い赤の瞳や、電光ほとばしる機械の腕を持つ異様な人物。
武器は何故か日本刀。体力がべらぼうに高く、攻撃面もガード不可の突進投げや、機械の腕から奇妙な楕円形(光弾)を飛ばしてくるなど強力。また、力丸は初期技しか使えない(跳爪や紫電などの奥義が使えない)上に忍具が固定なので苦戦しやすい。まき菱があるので活用しよう。
続編「忍大全」にも引き続き特別任務で登場しており、武器がビームサーベルになっている。何度か殺し屋に狙われているらしく、返り討ちにするのが趣味とのこと。
忍具
多種多様だが、性能は実用的なものから趣味の域を出ない雰囲気用のものまでピンキリ。任務開始時に鉤縄を含めた6種類かつ合計16個まで持ち込める。鉤縄以外は無くてもクリアできるようにデザインされている。
基本忍具
任務達成などでも入手しやすく、道中に落ちている事もある。倒した雑魚が落とす事も。鉄舟は鉤縄、神命丹、癇癪玉、煙玉、吹き矢、力命丹、毒命丹のみ。
鉤縄
道中の攻略では必須で、この忍具のみ固定。構え→照準→投げの手順を踏み、高所へ長距離移動出来る。その挙動は鉤縄というよりフックショットに近い。自分よりある程度高い位置しか狙えないが、天井にも投げられる。
五色米
マップにポインターを残すことが出来る……が、必要な場面が一切ないゴミ。存在そのものは雰囲気があって良い。忍具選択画面の初期位置。
まき菱
一度に4個、自分の後ろ側にばら撒く。踏むとアホっぽいモーションで長く行動不能に出来るためボス戦でも頼りになる。明らかに目立つが敵はポンポンと踏んでくため、これもおバカ要素といえる。当たり判定は自分にもあるため使用後の立ち回りは慎重に。マップと敵AIの都合上、本来の様に追っ手を撒くためには使われない。
神命丹
使用者の体力を全回復する、かなり実用性の高い忍具。とりあえず何個か持っておくと安心。使ってから回復までに少し時間がかかり、この間に攻撃されると落としてしまうため注意。最悪敵に拾われて回復される事もある。
手裏剣
飛び道具。使う毎に鉤縄と同じ手順を踏むため連射は出来ないが、天誅はバトルスピードが遅いためこれでも連続で当てられる。一発の威力は低く持ち込む程ではないが、雑魚忍者が落とすため、まめに回収すればボスまでに結構な量が溜まる。全て当てればかなりのダメージソースとなる。
痺れ団子
伝統的なおバカ忍具。どれだけシリアスな場面や悪路に落ちていても、敵はこれを見つけると一目散に向かい食べようとする。食べさせると動けなくなり、視界もなくなるため煮るなり焼くなり好きに出来る。口に入れるまでに忍殺すれば、痺れ団子は消費されないため使いまわせる。
癇癪玉
現代のものとは違い、手投げの爆弾となっている。当てた敵に大ダメージを与えてダウンが取れるので、ボス戦では頼りになる。Lボタン押しでのロックオンを忘れずに。近すぎると自分も食らうため注意。雑魚の上忍男が瀕死になると、これを抱えて特攻してくる。当たれば90ほどダメージを受けるため逃げるが吉。また、どんな敵が相手でも赤殺状態で穴に潜ると癇癪玉を大量に投げ込まれ強制ゲームオーバーになるので要注意。
煙玉
眼前の狭い範囲(キャラ1人分)に煙を噴出させ、敵を怯ませる。要はまき菱の亜種で、用途もボス戦。
そのまま攻撃するのもいいが、「紫電」「裏疾風」を容易に命中させられるのが魅力。使用者への当たり判定がないため使いやすい。
吹き矢
毒の吹き矢。鉤縄と同じ要領で発射し、未発覚状態なら雑魚を即死させられる。発覚状態でも毒により、定期的にダメージと怯みを与えられるためボス戦でも有効。ただし時間経過で治癒するため過信は禁物。
毒命丹
使用者の毒を治癒する。彩女が「朧」を使う際にはほぼ必須。それ以外では百化けか天来(彩女編)ぐらいしか毒にしてこないためあまり出番はない。
地雷
設置するタイプの癇癪玉。誤爆を避ける意味で、立ち回りによってはあちらより使いやすい。癇癪玉ともども爆発音で青殺状態になるため、道中では使いにくい。そもそも地雷を仕掛ける暇があれば忍殺ができるし、それが不安なら吹き矢を使うべき。
力命丹
一定時間、攻撃力が上がる。戦闘中で大事なのは攻撃力よりも手数なのであまり陽の目は見ない。
爆ぜ車
時限式の爆弾を仕込んだ風車。鉤縄の要領で投げる。ユニークなアイテムだが実用性はお察し
花火
花火を打ち上げ、周囲の敵の注意を逸らす。効果があるのは屋外のみ。当然だが青殺や赤殺状態で使っても無駄。
鉄菱
鉤縄の要領で投げ、敵や忍具を引き寄せる。敵に当てた場合、命中した瞬間に青殺状態になるが、すぐ斬りつければ忍殺扱いになる。奥義の跳爪と動きが似ているが、あちらは発動が面倒なため結果的に新鮮。
特殊忍具
忍び専用、火矢のみ鉄舟も用いる。各種任務の忍術皆伝か、道中に落ちている葛籠(要は宝箱)から入手できる。忍具毎に固有の持ち込み制限がある。
虎バサミ
貴重な割に、まき菱や煙玉の劣化でしかない。ダメージは大きいが……それだけである。むしろ3つしか持ち込めないため劣化すらしている。
結界の札
かなり貴重な忍具。煙玉の発動が劣化した代わりに範囲が広がった……といった効果。結界はオレンジ色に輝く結構派手なもので、紫電との組み合わせはロマンがある。強力な訳ではないが1枚しか持ち込めない。
忍犬
忍犬「蝉丸」を呼び出す骨。出した瞬間に青殺になるため忍ぶ気は全くない。数回噛みつき攻撃をしてくれるため、ボス戦では頼りになるし見た目的にも楽しい。持ち込み数は5。
忍び鎧
自動で装備する。何度持ち込んでもなくならない頼れる忍具。被ダメージを軽減し飛び道具を無効化する効果に加え、見た目が変わるオマケ付き。力丸は無骨な黒い鎧武者、彩女は赤いセクシーなデザイン。特に彩女のものは紳士的な意味で人気がある。
火矢
吹き矢と癇癪玉のハイブリッド。単純に使いやすく高威力だが、爆発音で青殺状態になるため、道中では吹き矢の方が優秀。龍丸も使用してくる。持ち込み数は3つ。
真似笛
犬や鶏の声を出し、青殺状態を解除する優れもの。何回使ってもなくならない。走りや隠密状態でも使用できる。
八方手裏剣
八方に刃が付いた手裏剣……ではなく棒手裏剣を8本投げる。軌道が扇状のため当てやすい。普通の手裏剣と違い狙いをつけないため、より短い間隔で連射可能。持ち込み数は5。
空蝉の術
死んだ時の保険で、一度だけ体力満タンで復活できる。持ってるだけでも頼もしいし、「紫電」「裏疾風」のお供としても優秀。ただし奈落に落ちたときや、赤殺時に穴に隠れたときは機能しない。持ち込み数は1。特殊忍具の中では道中でも見つかる方で、合計2つ持てる。
変化の術
いずれかの敵や町民に化けて敵に気付かれなくなる。ただし、犬は騙せない。時間経過か敵を一体倒すと解けてしまう。モーションや声は変化前と変わらないためシュール(力丸声の町娘など)。持ち込みは3個まで。
火龍の術
結界の札で出る陣と似たものを描いて、炎で攻撃する。地を走る炎……と忍具選択画面には出るが、実際はその場で爆発する誤爆のない癇癪玉という感じでエフェクトも地味。持ち込み数は2つ。
霧隠れの術
霧を纏って敵に気付かれなくなる。変化の術と違い、こちらは犬にも有効。ただし効果時間と持ち込み数で劣る。持ち込みは2個まで。
「回帰ノ章」追加忍具
Xbox版で追加された特殊忍具。全主人公が使える。
超命丹
Xbox版「回帰ノ章」で追加された忍具。体力が1になる代わりに攻撃力が激増する。火矢等で敵を吹き飛ばしてから超命丹→神命丹と使っていけば安心だが、そこまでする割には味気ない効果。持ち込みは3つまで。
怯み玉
「回帰ノ章」で追加された忍具。範囲の広がった煙玉で、使いやすい。5個持ち込める。
ドロップ専用忍具
雑魚の敵兵士が落とす。いずれも使い勝手が悪く、忍具枠を圧迫しているならさっさと使い切ってしまった方が良い。持ち帰りは不可。
槍
普段の武器と持ち替える型で使用。リーチは長いが動きは単調でもっさり。いつでも普段の武器に戻せるが、槍は消えてしまう。
弓矢
手裏剣のマイナーチェンジだが、照準が捻くれており狙いにくい。
刀
妖刀はシナリオ上必ず入手するが、富嶽と朧は完全な隠しアイテムで、どちらもとある葛籠から回収する。富嶽は特に入手しにくい。どの刀も自由に何回も元の武器と持ち替えができ、何度持ち込んでもなくならない。
村正
力丸専用の妖刀。装備時に体力が20減り、装備中にも少しずつ減っていくが、敵を倒すたびに20回復する。そのため装備中は慎重かつ大胆に忍殺をきめていく事が求められる。物の怪を攻撃する唯一の手段。モーションは十六夜と変わらないが火力は後述の富嶽より上。
富嶽
力丸専用の重い剛刀。機動力と攻撃パターンに制限がかかるが、リーチと攻撃力が増え、一部の攻撃に防御崩しの付加、ステップ攻撃が吹き飛ばし効果のある袈裟斬りになるなど、使いこなせると面白い武器。回収には常に奈落による即死の危険が付き纏い、作中でも屈指の難所。
霞と雫
彩女専用の妖刀。モーションが彩女の普段使ってる小太刀と同じ点以外は村正と同じ。彩女編は物の怪が天来城塞にも出現するため使い分けが求められる。
朧
彩女専用の毒塗れ刀。真っ赤な刀身が忍び装束・鎧のどちらにも似合う。敵を斬りつける度に毒を付与できる為、ボスが相手でもほとんど一方的な戦いが出来る。装備時に彩女も毒にかかるが、すぐ毒命丹を使用すれば実質デメリット無し(強いて言えば持ち込み忍具枠が二つ埋まる)。任務開始時に装備と解毒を済ませるのが常套。
始末道具
鉄舟専用。数は少ないがユニークなものがいくつかある。モロに必殺シリーズのものも。
投げ針、八方針、変装道具
それぞれ鉄舟版の手裏剣・八方手裏剣、変化の術。
春画
鉄舟版痺れ団子、ただし麻痺効果は無い。女も釣れる。
鋼糸
鉄舟専用。遠距離の敵を忍殺する。青殺だと大ダメージ。専用モーションが入る。忍者達が使う鉄菱とアイコンが同じ。
竹鉄砲
照準は出さず、構えてすぐに撃つ。使用感は癇癪玉に近いが、ダメージは更に更に高い。銃とはいえリーチが短いのが元ネタ準拠。