概要
黒の魔王に登場する人物。
クロノの同級生で同じ文芸部に所属している。美少女で友達も多く、社交的な性格。
受賞される程の文才を持ち、そして料理上手。
ネタバレ注意
「……ねぇ、もう一人の私。貴女のことは、別に恨んでもいないけれど、この思いだけは、消したくないの。だから、心に刻むよ……愛の呪い、を……黒乃くん、愛してる――」
正体は『第七使徒サリエル』の転生体。
クロノと同じく異世界転移し、人造人間の実験体となる。
そして三十人のサリエルが生み出され、過酷な戦闘実験で生き残った一人が白き神の加護を受け、使徒サリエルとなった。
クロノに一方的な恋愛感情を抱いていたが、非業な実験と思考制御装置により己の意識が消える直前に自ら呪いをかけるように心に刻み込み、それは奇跡としてサリエルに継続される形として残った。
既に人格もこの世にはないが、サリエルは記憶を継承しているので百合子が培った調理技術や地球での共通する日常会話はクロノの心を和ませている。
ちなみにサリエル自身の幻として登場しており、お互いに恋敵である立場から仲は宜しくはない。特にサリエルは記憶の持ち主である百合子だけに強い嫉妬心を抱いている為、百合子のように振舞わないようにしている。
クロノへの愛
やはりヤンデレ体質。
学生時代からクロノを愛しており、彼の凶悪な容姿でも恐れず優しい人格者であると見抜き、自分なりにアプローチを繰り返していた。
しかし、クロノが鈍感な上に優柔不断であるので報われない苛立ちからフラストレーションが溜まり、はけ口として自分とクロノをモデルにした「私の魔王様」を執筆。
それはクロノに一方的に迫られて、執拗に求められたいと願った百合子自身の妄想と願望であったのだが、当時のクロノはドン引きして読むのをやめてしまっていた。