サビーネ・フォン・リッテンハイム
さびーねふぉんりってんはいむ
田中芳樹のSF小説「銀河英雄伝説」に登場するキャラクター。
CV:榎本温子(OVA)
人物
銀河帝国の有力貴族ウィルヘルム・フォン・リッテンハイムの娘で、生母は皇帝フリードリヒ4世の娘・クリスティーネ。
父親であるリッテンハイム侯は皇帝の孫にあたる彼女を帝位に就けて王朝の実権を握ろうと画策していたが、フリードリヒ4世の崩御により帝位に就いたのは皇太孫であるエルヴィン・ヨーゼフ2世で、これによりリッテンハイム侯は政敵で同じく皇帝の孫である娘エリザベートを帝位に就けようとしていたブラウンシュバイク公と手を結び、リップシュタット戦役が起きる事になる。
リップシュタット戦役の結果、リッテンハイム侯は部下の反乱で殺害されるという悲惨な末路を迎えたが、彼女や彼女の生母であるクリスティーネのその後は明らかではない。
本編では成人しており、小説・アニメ共に説明だけで明確なキャラクターは定かではないがアニメオリジナルの「決闘者」ではあどけない少女時代の姿で登場する。
この頃からリッテンハイム侯とブラウンシュバイク公はそれぞれの自分の娘を帝位に就けるべく暗闘しており、その過程で「決闘者」の後日譚である「奪還者」ではサビーネとエリザベートのある秘密が明らかとなる。
藤崎竜版
藤崎竜によるコミカライズ版では他媒体と比して出番が増えており、いずれ皇位を継がんと薙刀等の稽古に励む姿が描かれている。本人は真面目で勤勉だが好戦的で激昂すると言葉遣いがやや粗くなり、さらに門閥貴族特有の選民意識や傲慢さが加わっている。リップシュタット戦役でも父と帯同したが、そこでも無能な働き者ぶりを発揮し、最終的には父ともども死亡退場となった。