人生という旅の終点に然程の差は無い。しかしイソップ・カールは多くの者が理想としている送り人だろう。彼は一歩一歩の過程を厳密に守り、終点へ辿り着いた旅の客に最大の尊敬を抱いている。
概要
納棺師とはIdentityVに登場するキャラクターで、サバイバーの一人。本名はイソップ・カール。
容姿
濃い灰色の制服に身を包み、白手袋といった服装。薄い灰色の髪を後ろで一つ結びにしており、胸ポケットにはハンカチを入れている。
口元はマスクで隠されているが、公式の原画ではマスク無しの時の顔が確認できる。
性能
外在特質
- 納棺
化粧箱を持ち歩いており、開けると身代わり人形を入れた棺桶を召喚できる。同時に自分は「死者蘇生」状態に入り、ロケットチェアに縛られると身代わり人形を通して棺桶の中から蘇生し、15秒の危機一髪効果を得る。ロケットチェアから仲間に救出される度に召喚できる棺桶の数が増えるが、納棺師は1人につき1つの棺桶しか同時に召喚できない。
- 化粧箱
納棺師は他のサバイバーの顔を記憶し、身代わり人形に描くことができる。サバイバーは「死者蘇生」効果を獲得でき、納棺師は自身の死者蘇生状態を失う。
- 生死超越
クモの繭、及びロケットチェアでの耐久時間が10%増加する。納棺師は行動能力を失った、数回ロケットチェアに座らせられた、或いは既にロケットチェアで長く耐久したサバイバーを蘇生させることはできない。
- 社交恐怖
他人の存在に敏感であり、ゲーム開始とともに15秒間、すべてのサバイバーを察知できる。他人と共に解読している時、自身の解読速度が15%低下する。
主な立ち回り方
「社交恐怖」により試合開始時に15秒間仲間の居場所が分かるので、1番近くにいる仲間の顔だけでも記憶しよう。合流後は仲間とは別の暗号機の解読を進めていく(解読速度が低下してしまうため)。序盤に合流するのは、機械技師や心眼といった、解読速度バフを持っており、ハンターから狙われやすいサバイバーを優先した方が良い。
棺桶を使って仲間を救助する際は、その仲間の状況を把握することが大切になる。棺桶内の人形に化粧ができるのは、顔を覚えている上で、健康、負傷、ダウン状態のいずれかの状態にあるサバイバーに限られる。風船に吊られたり、ロケットチェアに拘束されている、または次に拘束されると脱落してしまう状態のサバイバーは化粧できないので注意。
また、化粧中の仲間が風船に吊られると化粧がキャンセルされてしまうので事前に化粧しておくことをお勧めする。
なお、化粧を施したサバイバーは拘束されると10秒程で棺桶から蘇生できるが、傭兵や空軍など、耐久時間が長いサバイバーはその強みを活かせなくなるので、状況によっては棺桶を使わずに救助する方が良い。
自分や仲間が救助されて危機一髪状態でも棺桶を召喚することはできるので、その間に化粧するのも戦略のうち。自身が攻撃されてダウン確定になった時に棺桶を召喚して無理矢理時間を稼ぐという荒業もできるが、ハンターに棺桶の位置を把握されやすいので、あくまで時間稼ぎの最終手段であることを忘れずに。
ゲート開放後、棺が余っていたら召喚し、脱出していない仲間の顔を描いてあげることで、ハンターの行動を制限できる。場合によってはハンターに判断ミスをさせ、勝ちやすくなる。
しかし、ここで大事なことがひとつある。それは死者蘇生状態のサバイバー以外に動けるサバイバーがいなくなると棺桶から蘇生できなくなるということ。
試合中に棺桶救助を警戒するのはハンターとして当然だが、このことを知らないハンターも少なからずおり、死者蘇生状態のサバイバーが最後の一人になっても拘束せず、ご丁寧に失血死するまで待つという事態が発生する。
両者にとっても時間の無駄なので、ハンターはちゃんと最後の一人を拘束してあげよう。サバイバーもハンターがこのことを知らなさそうなら潔く投降するのも一つの手だ。
衣装(スキン)一覧
エクソシスト | ロールシャッハ医師 |
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バンカー | 赤服 |
厳粛な白 | 宴会執事 |
(現在、中国版のみ入手可能) |
関連イラスト
背景推理
この先ゲーム内における「背景推理」のネタバレを含みます。
学徒 | 母が死神に抱擁されたその日、僕は彼の学徒になることを決めた。 |
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1枚の写真:年長の納棺師がカールの手を引いて墓場から出ようとしている。カールは振り向いて背後の墓碑を見ている。 | |
たぶん、僕は… | あの人が今最も必要なのは医者だ… |
1枚の退学届:イソップは自閉症、あるいは他の問題があるかもしれません。申し訳ございませんが、残念なことに、イソップは我々の学校で学ぶことはできません。 | |
ステップ | 慎重、精確、そして果敢に。 |
1枚のステップの説明:彼らの説得に努めてください。もしだめなら、次のステップに進んでください。まずは彼らに、水和臭化物を注射し… | |
死神の花束 | 鉛灰色の墓場は時に鮮やかな色に染め上げられる。時には花の色、時には血の色。 |
手紙:親愛なるイソップ、久しぶりだね。午後、墓の東側の黄色いバラ園でキミを待ってる。会えることを楽しみにしてるよ。 | |
勇気を出す | 彷徨う人達は…臆病すぎる。 |
死亡報告書:死因不明、死亡時間不明、ただ行政官のサインのみがはっきりしている。だから、もっと勇気を出して、この世界にさよならを。 | |
満開の後 | 死神の階段の近くは、植物の生長に適していない。 |
「イソップ、彼女は死の世界に行くべきだったんだ。それに対して、私はわずかな手助けしかできない。でもほら、黄色いバラの花園だ。眠る彼女によく似合うだろう?」 | |
休学期 | 彼は離れる準備ができた… |
日記:彼は一通の招待状を受け取った。僕はその内容を見ていないけれど、あのシダのような蝋封を見て、彼はもう戻らないだろうと思った。 | |
最後の授業 | 課題は想像より少し難しかった。 |
レポート:負傷者ジェイ・カール。負傷多数の歴がある。高所からの転落による粉砕骨折、刃物による大量の出血と大規模な組織挫傷を含む。 | |
メッセンジャー | これは僕に渡されたものだ。彼女は、ただの受け渡し人にすぎない。 |
遺物リスト:日用品と1通の招待状。招待状はシダの蝋封が付けられており、エウリュディケ荘園からのものだ。 | |
卒業 | 棺桶の中の彼の顔は安らかだ。彼はきっと僕の答えに満足してくれる。 |
日記:あの臭化物が彼の血管に流れる動きを感じて、私は彼になるのだと分かったが、彼は自分が嫌な様子になるんだ。 | |
誘いに赴く | 僕はこの誘いを断ることはできない。そこには多くの人が彷徨っている。 |
日記:彼が彷徨う者たちを引き渡す喜びを、僕もついに感じることができた。そして、当時の彼が約束に赴こうとした痛切さも理解した。 |