あらすじ
今回の不二子のおねだりは・・・アラビアにあるという、何でも願い事が叶う「魔法のランプ」。もちろん盗み出すことに成功し、追ってくる銭形も振り切り無人島へ辿り着いたのは、午後の7時になろうとしている頃だった。
ルパンは早速ランプをこすってみると、なんと魔人ではなく妖精が出現!妖精はルパンに語りかける・・・「願い事を叶えてあげる。その代わり、残りの人生の半分をいただくわ」。突然ランプから赤いレーザービームが出て、ルパンの後頭部をちくりと刺した・・・午後7時ちょうどのことだった。
空を見上げるルパン。しかしなぜか朝になっている。時計を見ると・・・午前7時。困惑するルパンに追い打ちをかけるような不二子の剣幕も、なぜだかさっぱり分からない。そのとき、突如武装した男たちがルパンに「ランプを渡せ」と要求してきたが、そこへやってきた次元と五ェ門になんとか救出される。
次元の話により、どうやら午後7時から午前7時までの記憶がなくなっているのだと理解したルパン・・・そう、記憶を失った真相は「謎の女」と「魔法のランプ」が握っているのだった。
テレビ画面には武装一味率いる「ガーリック大佐」が映し出され、不二子を人質にランプよこせと言ってきた。もちろん不二子の仕組んだ罠だとは知っていながらも、ガーリック大佐の指示した列車に乗り込むルパン。すると隣にドリューと名乗る女性が座ってきた。
案の定、不二子と大佐がランプを奪うために襲ってきた!なんとか逃げたルパンがドリューに歩み寄ると、そこにいたのはなんと「ランプの妖精」だった!逃げようとするドリューに事情を聞くルパン。しかしまたしてもガーリック大佐の攻撃が始まり、次元は被弾、五ェ門は潜水艦の中に閉じこめられてしまう。
彼女の話によると、ランプはアイヒマン博士が作った「記憶のスキャナー装置」だという。そしてドリューも博士によって3年間の記憶を奪われており、その記憶を取り返すために博士のいいなりにされていると告白した。しかしいったい何のためにルパンの記憶を盗もうとしたのか?
そして明くる午前7時。またしても昨夜からのルパンの記憶はきれいに消えていた。そして3度目・・・その時、ドリューは記憶消去について衝撃の事実をルパンに告げる。ルパンに残されたのは残り数時間。ルパン達は急いでアイヒマン博士の研究施設へ向かうのだが・・・。
オリジナルキャラ
〈ガーリック大佐〉
銀河万丈
〈アイヒマン博士〉
佐々木敏
〈ドリュー〉
田中美里
〈アダム〉
萩原聖人