概要
敵の総大将アルタイルを倒した矢先に存在が明らかとなる宮殿。ブラックシティの遥か上空に浮かんでおり、これまでのどのステージと比べても規模だけで見ればあまりに小さい。しかし、その想像を絶する構造は、足を踏み込んだ人にしかわからない。
ボンバーマンシリーズは基本的にジャンプができない構造になっている。本作でも、ボムジャンプといった高等テクニックがないと不可能であり、基本は歩いて戦う。
そんな当たり前のことをわざわざ言う必要がある理由は、このステージの構造がとてもそういうゲームに見合った設計ではないためである。
もう一度メイン画像を確認していただきたい。
- 右上にはどことも繋がっていないブロックが浮いている。
- 左上にはスイッチに乗った赤ボンがいるけれど、そこに通じる階段がないことに気づいただろうか。
- そして右下では、綺麗な紫色の空中ブロックに向かって、ボムジャンプで飛び移った白ボンがいるのがおわかりいただけるだろう。
そう、これら全てが足場なのである。背景だと思って油断したプレイヤーに突きつけられるこの残酷な事実。リモコンとボムジャンプのテクニックが完成していないと、転落死以外の選択肢がないという非常識な作り。
公式ガイドブックでもボムジャンプの正確な方法が緻密に解説されているのだが、ここでさらにもう一歩踏み込んだ解説を一つ。
- ボムジャンプ中は調整が基本的に利かないが、進行方向にスティックを倒すと若干だがスピードが上がる。逆に、進行方向と逆に操作するようにすればスピードが若干下がる。
この「若干」が曲者で、普段ならば完璧に置いたつもりでも「乗ろうとして配置したボムに弾き返された」「ほんの数ミリ飛距離をオーバーしていたせいでボムを飛び越えて転落死した」という事故が後を絶たない。だが、このスピード調整によって助かる場面が実は多かったりする。
ブロックの配置などはグリーンガーデンに似ている部分が多いため、不安ならここで練習をみっちりやっておき、ボムジャンプを試行錯誤しながらテクニックとして完成させておこう。
火力アップの取り過ぎにも注意を払いたい。ここでの敵はピンポイントで攻めればどうにかなる連中がほとんどだが、火力がありすぎるせいで狭い足場における自爆もかなり多い。とくに最初のステージ1では火力がありすぎるとどうにもならない場面がある。ハートを持ち込んでくるのも忘れずに。
途中に中ボスのマスターが待ち構え、最終的にはシリウスとの最終決戦が待っている。