地上波で一番本気を出しているSMAPが見られる番組。
…かどうかは、正月特番ではあるが、テレビ朝日系「SMAPがんばりますっ!」が相当ムチャで派手かつ面白いことをするので、最近は結構意見が分かれるところである。一応、地上波で毎週5人のSMAPが見られるのはスマスマだけだけれど。
最近はどう考えても手が届きそうな痒いところに手が届いていない、といった感じの構成で、愛想を尽かしているファンも増えた気がする。気がするだけならいいんだけど。
「スマスマ」という略称でもよく知られる。
SMAPがまだ6人であった1996年4月15日にスタートした(同じ日の21時からは木村主演のドラマ「ロング・バケーション」の放送も始まった)。SMAPを国民的アイドルに押し上げるのに一役も二役も買った番組である。
フジテレビ系列で毎週月曜22時から好評放送中。ちなみに、放送当初から時間帯移動は一切行われていない。
コーナー
ビストロSMAP
SMAPのメンバーが、ゲストの注文に応え、料理を振舞うスマスマの看板コーナー。
歌手のマドンナや宇宙飛行士の野口聡一氏など、しばしバラエティ番組の枠を超えたとんでもないゲストが来るかと思えば、ベッキーの母親のような完全な素人が来店することもあった。
ちなみに、立地は住宅街から少し離れた丘の上であるとか、中居は雇われオーナーであるとかいう設定が実は存在する。また、電話予約も可能である。
ギャルソンが存在した時代から、森の脱退による五人体制、稲垣謹慎中~後の個人戦及び中居シェフ参戦・交代オーナー制時代を経て、長らくオーナー中居と二人チーム×2の形態で営業し続けてきたが、2010年10月頃から、理由はよく分からないが、各メンバーの料理を一人分ずつ食べた後にリアルタイムで暫定順位を決めていく、新スタイルの個人戦が行われている(新個人戦はテンポがよくないと思ってるのは筆者だけだろうか…)。
バラエティー
SMAPをただのアイドルではなく、芸人顔負けのアイドルにしてしまった一因がこのバラエティーパート。
ただし、SMAPはスマスマ以前にも「夢がMORIMORI」および「SMAPのがんばりましょう」等でかなりお笑いに親しんでいたため、スマスマ以前にバラエティーに対する素地はがっちり固まっていたともいえる。
ここでは、スマスマのバラエティーパートを主に三つに分けて説明する。
・台本型コント
多少のアドリブはあれども、基本的に台本準拠で行われるコント。「古畑拓三郎」「竹ノ塚歌劇団」などが含まれると思われる。
「やるならやらねば」「ごっつええ感じ」等の同世代のコント番組全体に言える傾向ではあるが、キャラクター性が強い作品が多いのが特徴。しかし、00年代初頭を中心に、ごく普通の日常的なやりとりを、登場人物の動きはそのまま、台詞だけ入れ替えた「真逆」のような、キャラクターに頼らない実験的な作品も存在した。
練習に時間を要することもあり、近年ではほとんど見られなくなった。
・ゲームコント
様々なゲームに、メンバーがキャラクターを演じたまま挑む系統のコント。一部、コーナー始まりの部分だけ台本が存在するケースもある。
「SEXY AND THE CITY」「もっと人にやさしく」等が代表的だが、純粋台本型で培ってきたコントキャラの流用がそのまま効き、また純粋な台本型コントより収録が手軽なためか、最近年のリバイバル版「ペットのPちゃん」は、ゲームコント化していた。
・ゲームコーナー
やっていることはゲームコントとほぼ同じだが、メンバーがキャラクターを演じていない(本人として参加している)のが違いであると定義する。
最近のスマスマのバラエティーコーナーはほぼこれであるが、「エッグポーカー」「玉様ビリヤード」などは初期のキャラ無し台本無しのバラエティーコーナーの代表である。
また、「本当にあった恋の話」や特別編のような、この中のどれにも属さないコーナーも存在する。
歌のコーナー
大物相手に料理を振舞おうがコントでパイを被ろうが、最終的にSMAPをアイドルたらしめるスマスマの要。
毎回趣向を凝らしたセットで、SMAPが様々な曲を歌って踊る。最近は
ゲストの曲が多いが、新シングルが出た時は数週に渡って流し(毎回新録)、時折旧シングル曲も歌う。かつては新アルバムの曲をライブとは違った演出で流したり、旧アルバムの曲を違うリミックスで見せる事もあった。
また、これも近年はほぼ見られないが、かつては歌前にエンディングトークが入ることも多く、ゲスト抜きでくだらないトークで盛り上がる素の五人が見られる、こちらも貴重なコーナーであった。
様々なゲストが(ちょくちょく、自分の新譜の宣伝の為に)登場するがために、そのたびにSMAPの歌唱力で多大なるご迷惑をかけるという一面も併せ持つ。