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概要

本作品のキーパーソンにしてラスボス。本名は不明。

本記事「葵家の父親」は、便宜上のものとする。

主人公・葵ソラ葵アキ葵ナミ三姉弟の父親。

初登場は単行本5巻のラストであり、6巻から正式な登場となる。

訳あって長らく姿を消していたが、ある日突然帰宅する。そのことがソラとアキの運命を狂わせることは知る容姿もなかった。

人物

愛想がなく薄情そうな振る舞いから、ナミには嫌われ、ソラからも敬語を使われているが距離を取る形で接せられるほど(突然の帰宅に受け入れがたいというのもあるが…)。アキに対して成績優秀だからという理由で遠方の名門女子校に編入させようとする。

職業不詳ではあるが、先述の名門校にコネがあると発言しており、学校職員の可能性もある。

帰宅時に家族と摂った食事において、酒と煙草を嗜んでいる。

ソラとアキの××を偶然目撃し、「いつからその関係だ?」と言い、「姉弟がそういう関係になってはいけない」という理由でアキを連れて行こうとし、ソラが「アキ姉ちゃんが大好きだ!それのどこが変なのさ!」と叫び、それに対し「目を覚ませ」と言わんばかりにソラを殴り飛ばし、「(血のつながった姉弟同士の恋愛なんて)変だろ 全部」と捨て台詞を吐き、アキを連れてその場を後にする。

過去

実は葵家の母親である双子の実母・養母とは血の繋がった姉弟であり、姉である実母との禁断の恋愛の末に誕生したのがアキたちだった。

自身に至っては、それを良く思わない周囲や親類からは嫌がらせを受け続けたため、家族を巻き込まないために行方を晦ますことになった。それ以降、辛酸を舐め続けた結果、医師から余命を宣告され、それまでに自身が犯した罪滅ぼしも兼ねて帰郷し、アキとソラが自分と同じ過ちを犯していないかを探るためでもあった。

終盤

時を戻し、アキとソラの関係を知ると、自分と同じ過ちを犯させないために心を鬼にしてソラを殴り飛ばし、アキを遠方の名門校へ連れて行き、自身は余命を病院へ過ごすことになる。

やがてアキのことをあきらめきれないソラをはじめ、ナミ、養母も現地へと到着。養母との会話で、「問題を一人で抱え込もうとしているから、強引で身勝手にみられる」と酷評されるが、それに対し、「それは姉さんも同じだろ」と返した。さらに、養母から「姉は姉で死ぬまで幸せだったし、あんたのことも恨んでいない」と言われる。病室を去る養母に「いつまで家族ごっこを続けている気だ?」と問うが、返答されず、その答えが自分にあり、「家族ごっこがしたかったのは、俺の方か……」と悟り、志半ばで妻(葵家の実母)のいる鬼籍に入った。

葬儀の際、葵家のみで執り行い、自身のコネである学校関係者さえも葬儀に参列せず、このことにソラは「それはあの人の遺言だったと思う」とモノローグで語り、「近親相姦で結ばれた夫婦は現代の日本社会で認められない」という爪痕を残すこととなった。

ソラは父を、アキと引き離されたこともあって「あんた」「あの人」と呼び嫌っていたが、墓参りの際にアキと無事再会したこともあってようやく父と認め「お父さん」と呼び表現していた。

総評

突然登場して、強引な振る舞いから嫌う読者・ユーザーも少なくなかったが、紛れもない「哀しき悪役」と言えるキャラクターであったことには間違いなく、また、彼がいなければ、彼が登場する以前の劇中で起こるトラブルなどを解決できなかったのも事実である。

  • 澄弥可奈が強引な男子生徒に絡まれていたところをナミが救出し、それが縁でソラとも交友を持って弱気な性格から強気に変わっていく。
  • 露出狂である咲月ルナがエレベーターでソラと出会い、彼と交友関係を持たなければ、野外露出していくうちに警察のお世話になるだけでなく、両親から苛烈な叱咤を受ける可能性もあった。
  • 大の男嫌いである朝菜ユウナが、ルナによって女装したソラを相手に処女喪失したことをきっかけに男嫌いが改善された。

など、「怪我の功名」に等しい結果に繋がった。

皮肉にも、彼自身が『あきそら』という作品の舞台を作り上げた「影の立役者」になっているところが否定できなかったりする。

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