概要
大日本帝国海軍が所有していた潜水艦の艦型で、伊号潜水艦に分類される。5隻建造され、最終艦の伊号第五潜水艦は、若干の武装の変更や、機器の更新で俗に「巡潜1型改」と呼ばれた。
ドイツ海軍の潜水艦・U142をベースに、海軍独自の武装設計を施した航洋型潜水艦で、1926年から1932年までに竣工させた。だが、独自と言いつつも、兵装以外はほぼそのままU142の設計を流用したものであった。ただし燃料搭載量はU142より増量し、航続距離を約2万4000海里にまで伸ばしている。この長大な航続距離により、アメリカ西海岸を作戦行動圏内におさめることが出来るようになった。
対米戦開戦をにらんで1940~1941年には艦齢延長工事が行われ、太平洋戦争では長大な航続距離を生かして活躍。全隻戦没して終戦時には1隻も残っていない。
同型艦
1番艦:伊号第一潜水艦
2番艦:伊号第二潜水艦
3番艦:伊号第三潜水艦
4番艦:伊号第四潜水艦
5番艦:伊号第五潜水艦(巡潜1型改)