アポロ(アクエリオン)
あぽろ
「創聖合体…GO! アクエリオーン!」
本作の主人公。推定13歳(この物語の地球の公転周期は現実世界のそれとは違うため、厳密な年齢は不明)。
アトランディア最強の守護天翅“アポロニアス”の生まれ変わりと言われている。本人は過去生を覚えていないが、時折過去生にアクセスしてアポロニアスに人格転移する(無様な戦いをするシルヴィア(セリアン)に喝を入れ、セリアンに人格転移したシルヴィアに「私を愚弄する気か!?」と言い返されていた)。
難民キャンプに独りでいたところをバロンに助けられて以来、相棒となって行動を共にしていた。
アポロという名もバロンが名付けたもので、その後は同じ身寄りのない子供達と盗んだ食料を分け合い、荒廃した街で厳しい環境を生き抜いていた。
エレメント能力者の捜索任務にあたっていたシルヴィアとピエールに発見された直後に収穫獣の襲撃でバロン、チビコを含む仲間達が全員連れ去られ、自身も捕らわれそうになったことでエレメント能力者として覚醒。アポロニアスに導かれ、機械天翅アクエリオンの搭乗者となりケルビム兵を撃破した。
その後はディーバに保護されるも、元々堅苦しいことが苦手なうえに、一般的な常識が欠如していたために最初のころは頻繁に問題を起こしたりしていた。
実益を兼ねた狩りが趣味と根っからの野生児。
視力は両目とも5.0以上。野生の勘が鋭く、赤外線の匂いを嗅げるほど鼻が利く。そして食い意地は周囲が呆れるほど。
非常に戦闘能力が高い(オーラレベルがあまりに高すぎてシルヴィアがそれに当てられてくらくらしたほど)反面、友を助けたい気持ちも相まってヘッドを無理やり務めようとしたり、単身アトランディアへ乗り込もうとするなどしばしば和を乱す行動をしていたが、不動の特訓や戦いを通じて新たな仲間達との友情を深める内に、人間的に成長を遂げる。
一見手が付けられないほどの野生児だが根は友情に厚く仲間思いであり、また粗野に見えて繊細で、他人の気持ちにも敏感。そういった面は、時に麗花やピエールを立ち直らせ、孤立していたリーナを導いた。
主にベクターソルに搭乗(OVA版でも同様)。
ソーラーアクエリオンのヘッド(アポロ搭乗時のみソーラーアクエリオンと呼称される)。最終話において、生命の樹が枯れて崩壊しそうになった地球を救うために、頭翅、シリウスとともに新たな生命の樹となったアクエリオンの世界を救う人柱の一人となった。その際、シルヴィアに「1万と2000年後に逢おう」と告げた。
過去生
アポロニアスのものと思われる過去生を持ち、誰もがアポロがアポロニアスの生まれ変わりと信じて疑わなかったが、その正体は1万2千年前にアポロニアスとともに人間側につき、セリアンに対して叶わない恋をしてしまった翅犬ポロンの転生体だった。
これはアクエリオン本編では明かされず、その続編であるアクエリオンEVOLの中で初めて明かされた。
だが、実は本編中にリーナ・ルーンには「羽の生えた犬」に見えているなどそれっぽい演出はあったが、それはアポロの野生児的な部分の抽象表現だと思われて誰も気づかなかった。
そして、翅犬ポロンもEDの最後の方にちょこっと登場していたが、当時は名前がなかったことから視聴者にはマスコットキャラの類だろうと流されていたようだ。
上述したように過去生をアポロニアスであると誤認しなければ、翅犬ポロンの転生体であるという要素も本編では少なくなかったため、アクエリオン本編時点で「アポロの過去生はEDに出てきた犬(=翅犬ポロン)」と認識していた一部の視聴者はEVOLで明かされたその事実に驚くというより「何を今更」と思っていた様子。
スパロボでは
劇中ではアポロニアスの転生者なのかは最後まで明言されていないものの、当人のものと思われる人格が現れる場面が多々あった。そのため、スパロボ登場にあたっては、第2次スーパーロボット大戦Z再世篇まではTV版の描写をもとに過去生=アポロニアスという設定が組まれている(ネタバレ後の再世篇キャラクター辞典では「アポロニアスの転生体とみなされていた少年」と表記されている)。