CV:森川智之
概要
堕天翅族の前線指揮官。頭に翅を持ち、若く美しき男性の外見をしている。
一万二千年前はアポロニアスの許婚だった。
アポロニアスが人類側へついたのは人間(セリアン)が籠絡したせいだと思い込み、人間を激しく憎しみ見下している。
頭脳戦や心理戦を得意としてアポロ達を苦しめた。
しかし、終盤で堕天翅族復活の悲願であった生命の大樹は不完全な形で成熟してしまう。
アポロニアスが人間との調和を望んでいたことを知り、アポロニアスの一部であるアクエリオンのエレメントとなり、生命の大樹を安定させるために発動された「無限合體拳」によりアポロやシリウスと共に人柱となった。
漫画版では妹のニース・パンドーラが登場している(だが頭翅は「存在する筈が無い!!」と驚愕している。これはどういう意味で言ったのかは明確にはあらわされておらず、ニースがそもそも存在していなかったのか、あるいは存在はしていたが本編開始以前の時間軸上で既に死亡していたかのどちらかという説が通説となっている)。
ちなみに、前期オープニングテーマ 「創聖のアクエリオン」の歌詞は一万二千年前に頭翅がアポロニアスに送ったラブレターを元にしたものである。
劇場版
劇場版のOVA作品『創星のアクエリオン』では、男性キャラでありながら主人公のアポロと羽根の契りを交わし、妊娠するという離れ業をやってのけた。
その時の台詞は、下腹部を押さえながら恍惚とした口調で『宿った…』。
しかし、元々彼は堕天翅族の中で子を成す為の聖天使という中性的な立場なので正確に言えば男性が妊娠した訳ではない。
結局アポロが真に羽根の契りを交わしたのはシルビアの方だったので、頭翅が孕んだ子は流れてしまった。
己の子を失った事と、アポロとシルビアが真に結ばれたことに絶望した彼は激昂し、二人の仲を裂こうとシルビアを殺そうとして命尽きた。
また、アトランディアの状況がテレビ版以上に切迫していたことからテレビ版以上に積極的に行動し、あの手この手でディーバの面々を追い詰めていった。
1万2千年後
最終話で合体したもののアポロがアポロニアスではなく翅犬ポロンの転生体という真実に驚愕し、そして謀られたと激怒した彼の闇の部分だけがアルテア界の神官トワノ・ミカゲに転生した。光の部分は不明。
性格は傍からすれば何を考えているのかわからないようになり、劇場版のようにあの手この手でネオディーバに揺さぶりをかけている。
アポロの転生体アマタ・ソラを二人に引き裂き、その一方の記憶を封印してカグラ・デムリとして己の手駒としたり、そのほかにも色々とやらかした。
EVOLでの死亡者の死亡原因は大体こいつ。
最終話では、ソーラーアクエリオンの中でアポロやシリウスと共に眠りについていた頭翅が登場し、ミコノと対面する。
その際、1万2千年前の合体は天翅と人が繋がった稀有な出来事であり、むしろ自分はシルヴィアに救われたのだと感謝を伝えた。
翅なしと翅犬を恨み続けたミカゲとは対照的であることから、おそらく頭翅の光の部分であると予想される。
最後は未だアポロニアスを「愛している」と涙を流しながら静かに呟いた。
ミカゲは不動ZENの中に吸収されたが、頭翅は今もアクエリオンの中で眠っている。
スパロボZシリーズ
スーパーロボット大戦Zで初登場し、ZSPDのシークレットエピローグではアポロ達と和解。
彼らの戦いを見守ると言い姿を消した。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇では、河森監督が流石に頭翅を可哀想だと思ったのか本編&劇場版とうって変わり大逆転救済ルートとなっている。大きく変わった展開は以下の通り。
・ミカゲを止めるため、眠りから目覚めた頭翅と不動ZENが共に行動する
・主人公達に討ち倒されたミカゲを頭翅が自身の中に迎え入れる
「私は疲れた…。もう…眠らせてもらう…」 「ミカゲ…。今こそ私の中へ帰れ」
・ミカゲを迎え入れた頭翅を不動ZENが肯定する
「そして私は、お前達を受け入れよう」
・不動ZENが主人公達に最後の教えを示したあと、頭翅と共に姿を消す
スパロボ時空の2人は、今もどこかで次代を見守っているのだろう。