CV:中村悠一
人物像
異世界「アルテア界」の神官。美しいものを好む。
氷のような物の中で眠っていたが、戦いの始まりによりアニメ第4話のラストにて永い眠りから目覚める。
謎めいた人物でイズモ・カムロギでさえも彼の考えを把握できておらず、また性格も掴みどころがない。
おまけに言うことも少し芝居がかった言い方で、さらに半ば気まぐれのように力を貸したり邪魔をしたりととにかく理解不能な人物。
「愛の天使」を自称しており、カグラ・デムリの中にあるミコノ・スズシロへのある種の愛を増幅させ、独断で彼を人間界へ送り出したりもしている。
その実は「愛の天使」というよりも「哀の天使」といった方がいいような強烈なサディストで、アルテア界を裏切り人間側についたジン・ムソウに独断で制裁を加え致命傷を負わせ、カグラ・デムリのミコノ・スズシロへの愛を憎しみに反転させて殺させようとしたり、植物人間状態になっているアリシアをイズモ・カムロギの目の前で殺そうとしたり、更には「アクエリオンの惨劇」でドナール・ダンテスの想い人と仲間、そして彼の両腕を一度に奪ったりと、アルテア界のことよりも、自身の行動によりほかの人が悲しんだり怒ったりする表情が見たいという自分の欲求を優先して行動している節があり(どことなく前作の「双翅」に近いがそれよりもタチが悪い)、そのためにイズモ・カムロギからは敬遠されている。
彼自身の目的は、1万2千年前に地球の根となった神話型アクエリオンの復活らしい。
その容姿(髪の毛が翅の様)や神話型アクエリオンを「1万2千年前・・・いや、2万4千年前からの恋人。」と発言する様子から、創聖のアクエリオンの「頭翅(トーマ)」と浅からぬ関係がありそうだが、1万2千年前に人間と和解した頭翅の過去生を受け継いでいると仮定すると、何故またこんな回りくどいことを、しかも双方から(特にジンユノファンやジン・ムソウおよびユノハ・スルールファンなどの視聴者からも)恨まれて然るべきほどの非道な真似をするのかが説明できない。
既にpixiv内では何回かその手のファンと思われる作者の描いたユノハによって翅を引き抜かれたり血だるまにされたりと相応の報復を受けている。このように。
創聖のアクエリオンで登場した堕天翅達と同じように、普通に話す際は口を動かさないことから、少なくとも堕天翅となにかしらの関連性があるかもしれない。
そして、第23話にて「双星之書」の中で彼は頭翅の闇の部分の転生者であるという前作でいう頭翅とシリウスを足して二で割ったような存在であると判明。
後にアルテア界に墜落したゼシカの身体を乗っ取って、カグラに神話型アクエリオンを呼ばせた。
そして、戦闘のどさくさに紛れてソーラーアクエリオンのビーム砲でアリシアを間接的に殺害し、それに反応したイズモもカグラをそそのかして致命傷を与えたりと、大元の頭翅よりさらに過激にぶちかましている。
というより、EVOLでの死亡者の原因は大元をたどれば大体こいつ。
非道な真似をするにしてもそれなりの理由があり、かつそれでも大量虐殺など度を超えた行為を嫌っていた頭翅と比較しても、大した理由もなしに形式上の線引きとはいえ敵味方問わず大勢の人を死に追いやる、あるいは絶望のどん底に突き落としている様から、「お前を頭翅様とは認めない」「ミカゲ禿げろ」「ミカゲ許すまじ」と視聴者からの評価も悲惨。
これでは死んでもあの世で頭翅にぶちのめされそうである……。
ちなみに余談だが、彼の血の色は輝く水色。
最期
蹂躙合体で異常合体したソーラーアクエリオンが変化した神来天使「エンシェントアクエリオン」でネオ・ディーヴァのアクエリオンEVOLとアクエリオンゲパーダを終始圧倒し、さらにヴェーガとアルテアの星の生命エネルギーを吸収して高次元合体アクエリオンよろしく巨大化したエンシェントアクエリオンで二つの星を引っ張り、衝突させようとしたが、アンディの穴あけ能力、MIXの穴埋め能力、シュレードの魂と一体化したカイエンたちの放った創聖葬送曲(創聖のレクイエム)、ゼシカの衝撃力とカグラのさかさまを重ねた三位一体拳、ミコノの念心合体などで少しずつ距離を詰められ、最後はアマタを認めたカグラの力で加速したベクターゼドと、運命を超えて今の自分の心に従い、今を生きるミコノに対しての何があろうと変わらない無限の愛によって放たれたアマタ・ソラの創聖合体によりエンシェントアクエリオンを奪い返され、肉体を失った。
その後、執念で怨霊のような姿で宇宙空間を漂っていたところで偶然見つけた隕石の上に立っていた不動ZENに取り憑いたが、彼の不動の前では操ることができず、逆に彼の中に取り込まれてしまった。
そして、ともに双星を見届けようと言われて、彼の中で眠りについた。
その時のミカゲのセリフが「一度ならず二度までも私を裏切った男…。なのに何故、お前の中はこれほどにも…暖かい…」であった(よく言うところの「悔しい…けど感じちゃう」と言ったところだろうか?)。
余談だが、ここでミカゲは不動ZENのことを「アポロニアス」と呼んでおり、EVOL開始前から言われていた「不動がアポロニアス本人ではないか?」という仮説が正しいことが立証された。
スパロボでは
第3次Z時獄篇で初登場。原作における嫉妬深い性格がより強調されており、原作未見だと「言動が気持ち悪いオカマ」という印象ばかりが目に付く。
終盤、原作通り失恋したゼシカの肉体を乗っ取り、ゼシカ、ミコノ、カグラ、更にはシェリル・ノームとランカ・リーの5名の組み合わせによる愛憎を利用し、エンシェントAQで立ち塞がる。
終盤に何者かの手引きにより宇宙魔王やハーデス神と対面しているが、彼らが(曲がりなりにも)自分の運命を変えるべく行動しているのに対し、ミカゲは愛憎と絶望と己の快楽のためだけに行動しており、味方部隊であるZ-BLUEの正論や説得にも応じないなどタチが悪い。
特にC.C.を始めとした女性陣からは気色の悪い言動や卑劣なやり口を大いに嫌われており、強大な力に反比例する浅ましい品性は『初代Z』のジ・エーデル・ベルナルや、『V』と『X』で登場したエンブリヲを彷彿とさせる。
最終決戦後は原作とは違い、不動ZENの救いを拒絶しており彼への憎しみは晴れないままとなっている。
中断メッセージにも登場し、中の人が同じ早乙女アルトを別の意味で襲おうとする。
そして、第3次Z天獄篇で再登場。割と序盤からエンシェントAQで立ちふさがる。
時獄篇以上に嫉妬深く(そして気色悪く)描かれており、さもしいやり口は相変わらずだが、アマタのことを「翅犬」と見くびっては手痛いしっぺ返しを食らうことも少なくない。
最終的にはエンシェントAQをダブルアクエリオンの合体攻撃「アクエリオンLOVE」で失い、自分自身にケジメをつけるべく、頭翅の嘗ての搭乗機だったケルビム・ヴェルルゼバに搭乗して挑んでくる。