川重車体工業は、かつて存在したバスの車体メーカー(コーチビルダー)。
川崎重工業グループの一員で、ロゴマークは川崎重工業と同じく「川」の字を図案化したリバーマーク。
前身は川崎航空機で、1969年に川崎航空機が川崎重工業に吸収された後、1974年に『川崎車体工業』として独立した。
一見してそれと判るデザインの車体が特徴で、オバQと渾名された丸っこいデザインでへの字のガーニッシュがついた観光車(1963年~)や、前面の窓ガラスが当時の路線車としては大きい2枚の平面ガラスで構成されていたKBX型(いすゞBU系)、正面に大きな1枚ガラスを用いて左右前方は三角窓という直線基調のキュービック(いすゞLV系)等が有名であった。
1986年にはいすゞ自動車との合弁会社「IKコーチ」となり、その後はいすゞバス製造株式会社に改称したのちいすゞ自動車の100%子会社となった。
現在では、いすゞ自動車のバス事業は日野自動車との合弁会社「J-BUS」に全て吸収されたため、現存する直系の子孫(?)はジェイ・バスとなる。