かつてはチョウユと同門の好敵手で、「龍虎」とまで例えられた。
メイリィの母メイカに片想いしており、16年前にチョウユとのメイカをかけた料理勝負「龍蝦(イセエビ)三争覇」を挑むが、痺れ薬を塗った毒針を材料に仕込まれたのが原因で敗北。これを機にチョウユを憎むことになり、復讐のために裏料理界へと入門し、仮面の料理人と化して再びチョウユの前に現れる。
この先ネタバレ
かつての「龍蝦三争覇」で毒を盛った犯人はメイカであった。
勝負が始まる前に既にチョウユとメイカは恋愛関係にあったが、秘めた関係だったこともあり、その勝負にリエンは立候補してしまい、チョウユに勝たせるために毒針を仕込んだのが真相であった。
リエンの気持ちを知っていたチョウユは、毒針の事実に気付いた時、リエンの恋情が最悪の形で裏切られてしまうと考え、敢えて濡れ衣を被る形で事実を伏せたが、結果的にリエンはチョウユへの復讐心から最悪の道を歩んでしまう。
メイカはその後、チョウユと結婚して娘・メイリィを産むも、毒針の一件から心労を経て病に倒れ、謝罪の言葉をチョウユに託して、若くして息を引き取っていた。
最期は勝負に負けたけじめとして裏料理界らしく毒を飲み、自決した。
なお、一部からネタ扱いされる彼だが、元々根は真面目なために1番目の刀工では毒を仕込んで棄権試合なのに最後まで仕上げ、料理に飾りを用意したりと作品に対する真摯さ自体は失っていない。また敗因をあげると過去に囚われその拘りによる部分が大きい。
そのため、真面目なまま基本を活かし客のことを考える姿勢で研鑽を積む方が向いているにも関わらず、復讐心の視野狭窄から、裏で技術を学ぶに留まらず搦め手に手を出し、悪い意味で当時の延長でしか成長出来なかったことが惜しかったと言える。