飯綱(剣が刻)
いづな
この手鎖を解いたら、あんたを抱きしめられるやろ?
紹介
高尾で生まれた大天狗。生まれたばかりだが強力な再生能力を持つ。前世の罪があり鎖で繋がれている。(公式HPキャラクター紹介より引用)
関西弁を喋り、主人公に対して非常に好意的な態度で接する。本陣でタップすると両手を小さく振ってくれる。一方で、同じ天狗の相模坊の言うことはあまり聞かず反抗するなど、反抗期の子供のような姿も見られる。相模坊曰く「息子同然」。
一歳なので常識はない。例えば、水遊びをしようと女湯に入ろうとして巫女に追い出された際に「仲間に入れてくれへん」と悲しんでいた。男女の性別のこともまだ分かっていない様子である。
しかし、常識はないが博識である。また、強力な自己再生能力を持っているため傷を負ってもすぐに治ってしまう。傷付くと痛みは感じるが一瞬で、傷口はすぐに塞がるどころか消えてしまう。
羽はあるが生まれたてのため飛ぶことが出来ない。本陣では時折飛ぶ練習をしている姿を見ることができる。
この先「本編五章」、「列伝」のネタバレを含みます。
本編に初登場するのは五章である。休憩をするために天狗堂に向かった主人公一同は、マレビトによって結界が破られ、火を放たれた天狗堂を目撃する。主人公達も応戦するが、殆どの天狗が死亡した。その天狗たちが命がけで守った「宝珠」はマレビトの狙っていたものであり、なんとか奪われずに済む。この「宝珠」の正体が飯綱である。
それからしばらく出番は無いが、ずっと主人公が宝珠を持っていたと思われる。そして五章のラスト、自分が犠牲になるか、狗牙丸と浪を犠牲にするかで窮地に陥った主人公を、空から岩を敵に落とすことで隙を作り、窮地を救った。
この際は声のみの登場だったが、六章では登場しないため本格的に本編で姿を見られるのは七章以降とと思われる。
列伝では、飯綱の背負うもの、そして成長物語が見られた。
常識はないが博識なのは、飯綱は前世の記憶を引き継いでいるからである。関西弁なのは前世が関西人だったからだと推測される。手錠をつけているのは「前世で罪を犯したから」とあるがどのような罪を犯したのかは不明。
そして、飯綱の自己再生能力が高いのは、簡単に言うと「死なれたら困るから」である。天狗堂の火災によって唯一の生き残りとなった飯綱が死ぬと一族の血が途絶えてしまう。そうならないように、「飯綱の法」、つまり自己再生の力を生まれもって与えられたという。
この力があるために、自ら怪我をするような戦い方をする。このことを咎められた飯綱は理解できない、マレビトを倒せたからそれでいいと憤慨していたが、主人公や相模坊が自分と同じように戦って傷付くのは嫌だと感じるようになる。
ある日、掬水に連れられて故郷である天狗堂に帰った飯綱は、またもやマレビトが侵入し荒らしているところを目撃する。怒りを覚える飯綱だが、マレビトと戦った天狗が死にかけているところを発見し、掬水と共に治療していく。その間もマレビトの襲撃は続き、応戦するなかで主人公の言葉を思い出し、初めて攻撃を「避けた」。
天狗は一命を取りとめた。治療をしていく中で、飯綱は「自分の自己再生の力はとても強力なもの」であり、「怪我をすると本人だけでなく周りの人まで苦しい思いをする」と気づく。そして、天狗山を、主人公たちを守りたいと思うと話した。また、マレビトにも破られないような結界を張れるようになりたいと掬水に教えを乞う。感謝の意を示す天狗に対して、天狗堂を守ってくれた感謝の言葉と「自分が守るから安心してほしい」と心強い言葉を送り、マレビト退治に向かっていく。
容姿
銀髪で瞳の色はオレンジ。童顔。生まれたばかりのためか細身の色白肌で、白く大きな天狗の羽が特徴的。勿論だが作品最年少である。ちなみに最高齢は相模坊の315歳だが、萩嵐雪など年齢の分かっていない妖怪がいるのでもしかすると彼らの方が年上かもしれない。
服装は和装。胸元から両腕にかけて仏具の飾りのようなものが付いている。下駄をはいており、飯綱のお気に入りらしい。背中には羽を通すための切り込みがある。
手錠は金色で、そう簡単には壊せないような分厚いものである。戦闘中も手錠をつけたままである。
浴衣姿は甚平。白基調で、真ん中に向かって紫のグラデーションがかかっている。二の腕あたりに切り込みがあり、腕がチラっと見える。お風呂に入るときさえ手錠をつけており、どうやって体を洗っているのか気になるところである。