女中

じょちゅう

屋敷や旅館、商店などに住み込みで働いていた女性。お手伝いさんなどとほぼ同義。

女中とは、屋敷や旅館、商家などに住み込みで働いていた女性を指す古い言い回し。

概要

主に、主人一家の身の回りの世話や接客、あるいは掃除・洗濯・炊事などといった作業を担っていた。

明治維新の頃までは、前者が上女中、後者が下女中と呼ばれて明確に区別されていたが、その後はこのような風潮は薄れたと言われている。

家政婦やお手伝いさんとほぼ同じような意味合いであるが、女中は奉公、つまり労務の提供と賃金のやり取りが約束された雇用契約(一種の職業)ではなく、どちらかと言えば封建制の頃からの労務による若年者の修行とする意味合い強かったとされる。

とはいえ、雇用形態が多様化した明治以降もこの手の役務に就いていた女性全般を指す言葉の一つとして使われていたようで、あまりややこしく考える必要もないかもしれない。