一歩踏み出したその先に広がっている世界───
作品解説
少女終末旅行の完結から約1年、新たに連載が決まったつくみず二作目の商業作品。
2年間の引きこもり生活から脱した主人公、月島しじまと周囲の人々を描く「詩的でシュールなほのぼの日常4コマ」。
登場人物
月島しじま
本作の主人公。
中学1年生の時に学校が嫌になり、押し入れに2年間引きこもっていた過去を持つ内気な少女。頭に生えているしめじのような物体は引きこもり生活の際にいつの間にか生えていたもので、それに因んでまじめからは「しめじちゃん」の愛称で親しまれている。
読書とさかなが好きな大の面倒くさがり屋。
実は少女終末旅行のとあるワンシーンに小さく写っている。
「押し入れの中は誰もいない…世界のすべては私自身だった」
山下まじめ
しじまのクラスメイトであり、初めての友達。
名前の通り真面目な性格…ではなく少し間の抜けた、早い話が明るいアホの子。頭の上に乗っている目玉焼きは生まれつきからのもの。
相手の領域に遠慮せず入り込む姿勢はしじまにとって天敵ともいえるような存在なのだが、面倒くさがりなしじまは「断るのが面倒」と、引き離す素振りを見せない。なんだかんだでしじまとは良好な関係を築けている。
「どうせ私の長所なんてメガネと目玉焼きくらいだよ…」
しじまの姉
しじまと2人暮らしをしている、親のような存在。
頭脳明晰な変わり者で、現在は大学を辞め「さかな」に関する謎の研究を行なっている。
外見は作者の近影としても描かれるおさげで眼鏡の人物その人。
「また失敗だ…」
もがわ先生
しじまとまじめが入部した「穴掘り部」の顧問。美術の担任も務めている女性教師。
おっとりした印象でありながら、時に大胆な行動を見せる。
好きなものはお酒。
「みんな幽霊部員になっていく…」
???
癖毛の長髪をした食欲旺盛なアルバイターと、冷静にツッコむおさげ頭の少女2人組。
しじま達とは異なる独立した物語を歩んでいる描写が多い。
外見や性格はあの2人とほぼ完全に一致しているが、作中で名前が明かされていないため関連性は今のところ不明。
「天国最高ー!いやー死んでよかったー」
「死んでねえよ」