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つくみず(tkmiz)は、愛知県東海市出身の男性漫画家である。

『つくみず』は『月水』のふりがな読みである。


概要編集

小学生の頃から多読家であり、小・中・高では小説をよく読んでいた、元々は漫画やイラストを描くこととは無縁の人物だった。

高校3年生頃に漫画好きの友人の影響で萌えイラストを描き始める。大学では美術教師を目指して教育と美術について学ぶ傍ら、アニメの構図を繰り返し模写していた。

漫画を描き始めたのは大学2年生頃から。当初は気まぐれで始めたものだったが、大学3年生頃に友人の創った漫画サークルに誘われた出来事により、絵を仕事にしたいという漠然とした思いを抱くようになったという。


少女終末旅行』は元々友人が創った漫画サークルの合同誌に寄せた10ページの同人漫画であり、当時『BLAME!』を読んでいたこともあって荒廃した世界を旅する内容となった。

その作品をネットにアップしたところ、新潮社の担当編集の目に留まり、2014年の大学卒業と同時にくらげバンチにてデビューした。


少女終末旅行は2014年から2018年まで連載され、2017年にはアニメ化された。

アニメ版のエンディングはなんとつくみずが単独でエンディングアニメーションを手掛けたことにより話題となった。


2019年から2023年にかけて、二作品目となる『シメジシミュレーション』がコミックキューンにおいて連載された。


作風編集

大学時代は美術教師を目指していたからなのだろうか、小刻みに震えるような線とシンプルにデフォルメされたキャラクターデザインが特徴的な、漫画家というよりも近代美術の画家を想起させる作風である。

シュール詩的かつ退廃的な世界観を得意としており、描かれる物語の中で多くを語らず、解釈を読者に委ねている部分が大きい。その世界観とは裏腹に、基本的には登場人物の掛け合いを主体とした日常系の作品を主に描いている。

アニメーションの表現に影響を受け、漫画を描く際には映像をイメージし、カメラポジションや間の取り方、キャラクターの前後の動きを意識して作画している。また、なるべく早い段階で完成形のイメージに近づけるために、ネームの段階で白黒の配分を考えながら細かく書き込んでいる。


つくみずの作品にはなどの水棲生物がかなりの頻度で出現する。ツイートより、小学生の頃から魚が大好きだったらしいがその理由は不明である。魚の魅力については、まんききvol.23によると、生き物としてではなく流線型のフォルムに惹かれたと語っている。


人物像編集

作風に違わず本人も詩的かつ哲学的な雰囲気を纏っている。好きなことは断捨離であり、何かを得ることがあればその分何かを捨て、少ない荷物で生きることを信条としている。


Twitterにおいても、夢の中で考えたかのような言葉の羅列をつぶやいたかと思えば、日常生活の中で感じたことを思ったままつぶやく、まさにTwitterを本当の意味でのつぶやきのツールとして利用している人物である。Twitterに上げるイラストも、芸術や文学を嗜むつくみずの教養を感じさせるものが多い。


つかみどころがない作家であるつくみずだが、成人向け同人誌を数多く発表していた2011~2013年頃は、下ネタまみれ・エロカオス展開の動画(削除済み)を作るなどしていた。


作品一覧編集

※連載・発表開始順に記載

漫画編集


商業誌編集

  • 少女終末旅行(全6巻47話+番外編3話)(2014~2018)
    • 番外編のうちくらげバンチに掲載された2話は、少女終末旅行6巻メロンブックス購入特典として小雑誌に纏められて配布された。
    • ※コミック@バンチ 2015年7月号付録に掲載された番外編「月水」は、単行本未収録かつ再録されていない。
    • 6巻は通常版の他に、表紙のイラストが異なるラバーストラップ付き限定版も発売された。
  • 少女週末旅行(全4話)(2014~2017)
    • 少女終末旅行1~3,5巻メロンブックス購入特典として小雑誌が配布された。
  • シメジシミュレーション(全5巻49話+番外編1話)(2019~2023)
    • コミックキューン2020年10月号に掲載された番外編18.5話は単行本未収録。

アンソロジー

  • がっこうぐらし!アンソロジーコミック壊 (2015)
  • 少女終末旅行 公式アンソロジーコミック (2017)
  • 少女終末旅行 公式アンソロジーコミック2 (2020)

同人誌編集

妹幻想自治区名義

月水技研名義

  • 文明の夜に焼く秋刀魚と電磁波測定器について (2014)
  • アロワナ (2014)
  • tkmiz つくみずらくがき画集 (2018)
  • tkmizⅡ つくみずらくがき画集2 (2021)

合同

  • まんがいちvol.2 (2013)
    • つくみずが大学時代に所属していた漫画サークルの部誌。少女終末旅行のプロトタイプが収録されている。(参考1) (参考2
  • 文学とはROCKである。vol.3 (2013)
  • 平成生まれ合同 平成解禁2 <R18> (2013)

挿画編集

  • 人ノ町 新潮文庫nex 作:詠坂雄二 (2019)
  • 生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想 星海社新書 作:大谷崇 (2019)
  • 終わりつづけるぼくらのための 星海社FICTIONS 作:岩倉文也 (2021)

その他編集

  • まんききvol.23 (2014)
    • 少女終末旅行を執筆し始めた当初のつくみずへのインタビューが収録されている。
  • 少女終末旅行の創り方 (2016)
    • 少女終末旅行4巻メロンブックス購入特典として小雑誌が配布された。
  • トークショー『チトとユーリの旅行記』阿佐ヶ谷ロフトA (2018)
    • つくみずはアニメ少女終末旅行の監督である尾崎隆晴とともにイベントに出演した。
  • TVアニメ 少女終末旅行 公式設定資料集 (2018)
    • つくみずと尾崎隆晴の対談、エンディングアニメーションの製作工程などが収録されている。
  • アニメスタイル013 (2018)
    • アニメ少女終末旅行のエンディングアニメーションについて、つくみずへのインタビューと原画が収録されている。
  • ヴィレッジヴァンガードコラボ(参考)(2020)
  • 映像研には手を出すな! 3話エンドカード(参考)(2020)
  • 漫画家つくみず展 ~『少女終末旅行』から『シメジ シミュレーション』へ~ (参考) (2020)
    • つくみず書き下ろしの絵本である「たこぐらし」が、イベント限定で販売された。
  • 恋する小惑星 10話エンドカード(参考) (2020)
  • つくみず×グランドカオス リニューアルオープン記念グッズ(参考) (2020)
  • きんいろモザイクThankyou!! 応援コメント(参考)(2021)
  • GHOST_IN_THE_SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版 IMAX公開記念トリビュートビジュアル(参考) (2021)
  • まんがタイムきらら 20周年記念特別小冊子(参考1)(参考2)(2023)

星雲賞受賞編集

2019年7月27日、第50回星雲賞コミック部門において『少女終末旅行』が受賞した

つくみずはそれを受け、「星雲賞受賞 おめでとう」という コメント を発表した。


関連イラスト編集

少女終末旅行原作42話少女終末旅行

シメジシミュレーショントマトのトマト煮

おまとめ2お別れ


関連タグ編集

少女終末旅行 シメジシミュレーション


関連リンク編集

Twitterアカウント

シメジシミュレーション/少女終末旅行公式

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