概要
法華宗大本山本能寺は京都市中京区にある寺院。1415年頃創建された。本能という言葉を寺の名前にするのは不思議な感じがするが、「本門八品相応能弘之寺」という語句が由来で本能とは関係ない。最初は「本応寺」と表記していて後に「本能寺」に変更された。
なんといっても本能寺の変で有名だが、当時とは位置と機能が異なっていたとされている。それによれば当時の建物のまわりには濠が掘られており、寺というだけでなく一種の砦であったという。変のあった頃の本能寺跡は現在普通の町になっていて痕跡はほとんど残っていない。
本能寺の変だけでなく天明の大火や蛤御門の変などで少なくとも5回火災に遭っている。「能」の字は「ヒ」が2つもあって縁起が悪いということで、「能」の右側の部分を「去」に似た字形に変更した。この字形が書かれている焼けた瓦が発見されていて、漢字に込めた願掛けは効果を発揮せず焼け落ちてしまったことがわかる。破却されたこともあり移転も数回繰り返している。
関連タグ
豊臣秀吉 移転を命じた。
長州藩 蛤御門の変