概要
名前の意味は「土のトカゲ」。
全長3メートルほどで背中には体温調節のための帆をもっており、これらの点は同時期の同じ地域に生息した近縁種ディメトロドンとほぼ同じ(違いとしてエダフォサウルスには横から短い突起が出ている)。
しかしエダフォサウルスは、肉食で獰猛なディメトロドンとは異なり、大人しい植物食動物だった。
それまでの脊椎動物はすべて他の動物や昆虫などを食べる肉食性で、栄養分が少なく消化しづらいため大量に食べる必要のある植物を食べるものはほとんどいなかった。しかしエダフォサウルスは枝や葉を引きちぎるのに適した釘のような歯と、植物をすり潰すのに適した口蓋歯が発達していた。顎の筋肉も植物をすり潰すために適した動きができたようで、大きな体にはできるだけ多くの栄養を摂取するための長い腸管が収まっていた可能性が高い。これらの特徴を生かし植物食に適応したエダフォサウルスは、地球史上最初の植物食の脊椎動物の一つである。