特色
現在見かけるセミオートマチックの狙撃銃と比べて木製パーツを多用しているが、その独自のストックや形状から運搬が容易で、また比較的軽量でもあり(セミオート狙撃銃として有名なPSG-1は8.1Kg)専用のスコープもアイアンサイトもついている為様々な状況での運用が可能。
ソビエトやロシアではSVD向けに調整された専用の弾薬(7N1 7N14)が存在する。
機関銃向けの弾薬よりは精度が期待できそうではある。
近代化
現在はアルミや樹脂パーツを用いたモデルも多く出回っており以前以上に軽量化されている。
SVDSと呼ばれる折りたたみストックのカービンモデルも登場している。
ストック以外ではバヨネットラグ付フラッシュハイダーが変更されているが、重量はオリジナルのSVDより増している。
しかし、M14が華麗にレールデビューし役立たずという汚名を返上したにもかかわらず本銃のレール化はあまりなされていない。
商品や改修メニューとして無いわけでは無いのだが、「狙撃銃として使うならゴテゴテしたオプションは不要」ということだろうか。
が、誰得なのかは知らないが実はブルパップ化されたSVUというモデルが存在していたりするので近代化に興味がない訳ではない模様。
しかし、どうしても長距離射撃が必要であると考えたロシアは後年、軍で使われているモシン・ナガンを完全に駆除すべくボルトアクション方式のSV-98を開発・配備する。が、一般部隊はSVDのままである。
最近ではついに精度と射程が問題となり、引退の可能性が出てきた。(時代が対テロ戦で)
しかし可能性が出てきただけで、現場的にはSVDで充分らしく、当分はまだまだ運用されると思われる。
派生型
民間用にタイガーという猟銃も登場した。(AKやサイガも猟銃版がある)
7.62×54mmR弾以外に7.62×51mmNATO弾、9.63×64mm弾に対応しており、ストックはサムホールタイプのものへと変更されている。
またユーゴスラビアではM95が、ルーマニアではSVDを参考にした*FPK(PSL)が開発されている。
組み立てて使うという携行性重視にしたVFFがある。