概要
SVDをベースに、構造をブルパップ方式化した狙撃銃(一応)。発射速度や有効射程は基本的に変わらないが、ブルパップ化によって全長の短縮を実現している。
元々は、空挺軍の「SVDは長すぎて降下時に危険。降下時だけでもどうにかならないか」という要求に基づいて試作されたものである。
この際は、銃身を短縮し銃床を折りたたみ式にしたSVDSに破れ空挺軍には採用されなかったが、「SVDは長すぎてCQBでは使いづらい」という内務省国内軍(現、国家親衛隊)の要求に合致したため、原型のSVUの他、フルオート付モデルのSVU-A、さらにそれに固定二脚を加えたSVU-ASが導入された。20連マガジンも試作されたようだが、問題があったのか実戦投入はされていない。おそらくAVT-40(SVT-40のフルオートモデル)のように銃自体に破損等の危険があるからではないだろうか。
SVDでCQBが云々という要求に困惑を覚える人もいるかとは思うが、国家親衛隊は汎用機関銃であるペチェネグをブルパップ化してCQBで使うような組織なので、そういうものだと思ってもらう他はない。なお、国家親衛隊の要求はロシア基準でもアレらしく、ロシア連邦軍が本銃を採用する見込みはまったくない。