概要
市橋なるみとは、『ときめきトゥナイト』のキャラクター(画像左)。
第1部前半に登場。心臓病を患っていて入院していたところを江藤鈴世と出会う。余命がない状態だったが、鈴世と江藤蘭世と死神ジョルジュによって、神谷曜子の命を分け与えられて移植されたことで命を救われる。
番外編では江藤蘭世が企画した旅行にも呼ばれて同行。「鈴世くん素敵」とおっとりのんびりした面を見せていた。
第2部では主人公に昇格。蘭世の結婚式で受け取ったブーケの花の花びらを、ローズティーにみたてて紅茶と一緒に飲んだことで、周囲の者や植物の声が聞こえる能力を得た。周囲の物や植物の声が聞こえるほか、物にキスをすることで、キスした物を動かしたりすることもできる。
ちなみにブーケの花束(なるみと半分こしてもらった)をまるごと食べた曜子は自分の分身であるヨーコ犬を生み出した。
第1部ではのんびりしたおっとり系の性格だったが、第2部では言いたいことをずけずけ言う勝気で元気な性格に変わっている。これに関しては多数の読者が疑問に思ったが、原作者・池野恋は「おとなしい子が元気になることはよくあることさ」と返している。…りぼん漫画のヒロインらしい性格に整形されてしまったということである。
第1部では鈴世とほのぼのした雰囲気の付き合いだったが、第2部では性格の変更にともない、恋愛に対しても積極的になり、アイドル・安西二葉が鈴世を気に入ったことを敏感に察して、鈴世と同じテニス部に入ろうとした双葉を演劇部に強引に誘って牽制するなどして妨害していた。そのことで双葉に仮病を使った罠にかけられたりしたが、超能力で切り抜けている。
学校では鈴世とは付き合っているのは周知だが、鈴世に憧れて差し入れを持ってきたりする女生徒は多く、鈴世はなるみのことを思い断っている(そのことでなるみは女生徒たちの嫉妬を受けて嫌われてしまっている)。しかし、鈴世の性格が二重人格(通常状態と軟派状態)になったときに、軟派状態の鈴世が差し入れを食べていたときは、なるみはいい気分はしないようで鈴世をとがめていた。そのときのなるみを見て、周りの女生徒たちからは「やーね、やきもちやいてる」「江藤先輩が自分のものだって思い込んでるから」「女房きどりしちゃっていやらしーい」と散々陰口をたたかれていた。
また、鈴世がなるみのことだけを忘れてしまったときは、学校の女生徒たちは「でもいい気味」「あの二人にはうんざりしてたから」と嫌味な陰口をたたいていた。自分が嫌われていることに関しては、勝気ななるみ自身、なんとも思っていないが、いわゆる「同性に嫌われる女」になってしまっている。イケメンすぎる彼氏を持ったゆえの辛い境遇だが、それを屁とも思わず毅然として言い返す心の強さ(女傑ぶり)を持つのが第2部なるみの魅力でもある。
第3部では、幼稚園の先生になった。第2部で見せていた気の強さはすっかりなくなり、第1部のなるみを思わせるすっかり落ち着いた大人の女性になり、優しい先生として園児たちから慕われている。そんな中、かつての病が再発するが、義理の姪真壁愛良たちの活躍となるみ自身と鈴世の能力と引き換えに延命する。その後、鈴世と結婚して緋生と千綺の二人の息子をもうけた。
番外編では、愛良と開陸が所有する首飾りによって、能力を取り戻す。さらに息子たちも父親・鈴世の能力に覚醒した。