概要
Long Term Evolution(LTE、ロング・ターム・エボリューション)が正式名称である。
第4世代移動通信システム=4Gに用いられるであろう技術の一部(というかかなりの部分)を先取りして採用しており、4Gにスムーズに移行するための橋渡し役として、第3.9世代移動通信システム=3.9Gなどと呼ばれる。
規格上想定される通信速度の理論値はMIMOに用いるアンテナの本数や変調方式で複数の種類があるが、下りは100Mbpsを超えるものもあり、従来の固定回線が不要になるかもしれないと一部で期待されている。ただし、あくまで理論上の話であり、そんなものぶっちゃけ机上の空論である。つまり通信速度と回線設置コストの安さ、どちらが大事ですかというお話。
世代の分類に関する混乱やら互換性やら
なお、LTEの発展規格であるLTE-Advancedの標準化が開始されており、こちらはれっきとした第4世代(4G)の規格の一つとなることが決まっている。
前述した様に技術的には4Gのかなりの部分を先取りしているため4Gと呼ばれる事もあるが、何をもって4Gと呼ぶのか定義が曖昧で混乱を招いたたため、
ITU(国際電気通信連合)から「著しく進化し、4Gに近い通信速度を提供できるLTEとWiMAX(3.9G)、HSPA+(3.75G)の3種については4Gと呼んでも良いとの勧告が発表されている。
逆に言えば技術的にはほとんど4Gであるため、W-CDMAやCDMA2000とは全く互換性が無い。LTEの仕様の中に、「端末がLTEと従来方式(2G含む)のエリアを行き来する際の手続き手順」が策定されているだけである。