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LTEの編集履歴2020/04/01 18:41:15 版
編集者:アマラウト
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概要

Long Term Evolution(LTE、ロング・ターム・エボリューション)が正式名称である。

第4世代移動通信システム=4Gに用いられるであろう技術の一部(というかかなりの部分)を先取りして採用しており、4Gにスムーズに移行するための橋渡し役として、第3.9世代移動通信システム=3.9Gなどと呼ばれる。

規格上想定される通信速度の理論値はMIMOに用いるアンテナの本数や変調方式で複数の種類があるが、下りは100Mbpsを超えるものもあり、従来の固定回線が不要になるかもしれないと一部で期待されている。ただし、あくまで理論上の話であり、そんなものぶっちゃけ机上の空論である。つまり通信速度と回線設置コストの安さ、どちらが大事ですかというお話。

なお、LTEの発展規格であるLTE-Advancedの標準化が開始されており、こちらはれっきとした第4世代(4G)の規格の一つとなることが決まっている。

世代の分類に関する混乱やら互換性やら

前述した様に技術的には4Gのかなりの部分を先取りしているため4Gと呼ばれる事もあるが、何をもって4Gと呼ぶのか定義が曖昧で混乱を招いたたため、ITU(国際電気通信連合)から「著しく進化し、4Gに近い通信速度を提供できるLTEとWiMAX(3.9G)、HSPA+(3.75G)の3種については4Gと呼んでも良い」exitとの勧告が発表されている。

逆に言えば技術的にはほとんど4Gであるため、W-CDMAやCDMA2000とは全く互換性が無い。LTEの仕様の中に、「端末がLTEと従来方式(2G含む)のエリアを行き来する際の手続き手順」が策定されているだけである。

複信方式の分裂

LTEはその複信方式についてFDD(周波数分割複信)を採用するのが当初の予定だった。しかしそこに異を唱えたのが中国である。

FDDはその内容から当然であるが上下の通信に別の周波数帯を用いるが、まとまった周波数帯を確保しづらい中国やインド等の新興先進諸国ではFDDの採用は難しかった。そこで中国は複信方式にTDD(時分割複信)を採用したTD-LTE方式を独自に開発し始めたのである。

TDDでは原理的に上りと下りの電波が混信しない様、電波を発射しない時間帯を設ける必要があり高速化には不利であるとされているが、中国企業が主導でかなり頑張ったそうで、通信速度そのものには大きな差は無いところまで開発されたそうである。

そんなわけで、現在LTEにはFDDなLTEとTDDなLTEの二種類が存在し、しかもTDDなLTEはWiMAXの次世代規格であるWiMAX2とかなり似たものとなり、しかもWiMAX陣営はそれを見てTDDなLTEとの互換性を視野に入れたWiMAX2.1なる規格を作り始める始末であーもう面倒くせえ!

日本におけるLTE

日本での商用LTEサービスはNTTドコモが先行している。ただ、他社もここ数年で計画の前倒しなどを行っているおり、ドコモ以外が特段消極的というわけでもない。

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