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概要

コロナウイルス風邪の原因となるウイルスの一種であり、通常は重い症状にはならないことが多い。

しかし、ときに突然変異を起こして重い感染症の原因となることがあり、その場合に起こる病気新型コロナウイルス感染症という。

新型コロナウイルス感染症には今のところ、SARS重症急性呼吸器症候群)とMERS中東呼吸器症候群)、SARS-CoV-2の3種類がある。

中国中心に蔓延した新型コロナウイルス

2019年後半から中華人民共和国の武漢市を中心に蔓延、中国では1000人以上の死者を出した。

中国に対して批判的な人物からは「武漢肺炎」「中国ウイルス」などと呼ばれているが、近年は風評被害防止のため特定都市や人名をつけた病名は奨励されない流れになっているため、正式名称ではない事に注意

2020年にいたって中国で2万人以上の感染者を出し、各国が武漢市近辺からの旅行者を締め出したり、中国との航空路線を停止したりする騒動に発展している。

この余波で中国人をはじめとした、ドラッグストアでのマスクの買い占めが多発している。

同年2月11日、ICTV(国際ウイルス分類委員会)によりSARS-CoV-2という正式名称がつけられた。

ただし、WHOが命名したCOVID-19でも通るので新型コロナウイルスの名称に関してはどちらの名前でもある。

予防策

コロナウイルスは脂質などで構成された膜の構造を持つエンペローブウイルスであるため、アルコール消毒薬や石鹸での対応が可能である。

まず、トイレの後や食事の前には手洗いをしっかりすることが原則である。また部屋の湿度を保ち、十分な休養と食事により英気を養うことも重要になる。

部屋の換気も大切である。

なおこの感染症に限った話ではないが、マスクの予防効果は限定的である

空気中に長時間漂うような粒子はマスクの目より細かく、マスクで遮蔽されることが期待できないためである。

故に一般人がマスクを必死で買い溜めても意味はないし、マスクをしているからと言って人が密集する環境に身を置けば、未着用と変わらない感染リスクがある。

下記に掲載している厚労省の特設ページにも「問13 感染を予防するために~」においてマスクの言及はなく、問20において「混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられます」と控えめに勧めるにとどまっており、WHOは「健康な人間がマスクを着用しなければならないのは感染の疑いがある者を世話する場合に限る」と断言している。

本当にマスクをしなければならないのは既に発症している人間である。

これもこの感染症に限った話ではないが、すでに咳やくしゃみをしている人間がマスクをすることによって、粒子が大きいうちにマスクによってウイルスの漏出を大幅に減らすことが可能になる。

うがいに関する言及もない、という点にも注意。

統計を根拠とした研究はいくつかあるものの、実際に予防に寄与する科学的機序が証明されていないため、公的機関はうがいについては推奨していない。

健常者の予防においては「うがい薬は使用しない方が予防効果が高い」という研究結果が多い。

口内常在菌の働きを弱めてしまうためという推測が出ている。

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