概要
スラヴ民族の伝承に登場する人面鳥の一種。
西海にある楽園「ライ(イーライ)」に住むという五色の翼を持ち、王冠を被った上半身が人間の女性の鳥で、風を司っており歓喜の歌で悪魔の誘惑を警告するといわれ、同じような悲しみの歌を歌うものはシーリンと呼ばれる。
その歌は非常に美しく、常人が聴いてしまうと全てを忘れて聞きほれてしまうといわれた。
それを防ぐために人々は鐘や大砲で大きな音を鳴らしその歌を遮る。
真冬もしくは冬至に深海に卵を産み、7日後に孵化するために浮かんできたときには海が凪になると伝わっている。
語源はギリシア神話のカワセミになった女性アルシオーネであるという。