そのゲームはあまりに突飛すぎるゲームシステム。
人間の善意を踏み躙ってぐちゃぐちゃの肉片にしたものを土に蒔いて耕したような世紀末……
いや、幕末・・っぷりから「エリートぼっち専用ゲーム」とまで言われた怪作
概要
小説家になろうに連載されているweb小説シャングリラ・フロンティアに登場する作中作の架空のゲーム。
同作品は作品内の設定が非常に多いことでファンに知られ、それは作中作のゲームにも及ぶ。
何度も言うように、このゲームは作中作のゲームであるのだが、その中でもゲームの設定がシンプルであるがゆえにバイオレンス。それでいながら、プレイヤースキルを極めるというストイックなゲーム性、何よりもプレイヤーが嬉々として生き生きと殺し合いを重ねるその姿から、ファンの中でも人気が高く、このゲームを主題にした二次創作小説が作られ、有志によってボードゲームが製作されているほど。
主人公のサンラクはこのゲームで相手の虚を突く対人スキルが磨かれたが、アーサーペンシルゴンをして、「サイコパスしか生き残れない地獄」と言わしめるほどにゲームの難易度と、何よりもこのゲームのプレイヤーの殺意が高すぎる快作。
ゲームの内容。
頭のおかしい製作陣がプレイヤー同士のバトルロワイアルを前提にして作った生粋のPVP専用ゲーム。
箱庭型のオープンワールドでPL、NPC問わず「斬れば斬るほどハイスコア」というシンプルなコンセプトのゲーム。
プレイヤーは、維新陣営と幕府陣営の両勢力のどちらかに別れるのだが、維新陣営になると銃器が使えるようになり、幕府陣営になると刀のステータスキルに補正がかかるという違いがある。
魔法やアクティブスキルは存在せず、自身のステータスパラメータを高めつつパッシブスキル(抜刀術にモーションアシストが入る、など)で戦っていくゲーム。
ここまでなら他人との協力もゲームの内と思いがちだが、実際にはゲーム内にモラルなどなく、爆殺、謀殺、裏切りなんでもあり。
このゲームの新規は最初にゲーム中級者たちからリスポンされる度に袋叩きに遭って無限にリスポンを味わうのがこのゲームの洗礼であり、そして、この洗礼を切り抜けられない者はこのゲームの適正が低く、ゲームを行う資格がないと言い切れるほどのゲーム。
そんな殺伐極まりない環境では適正のないニュービーは淘汰され、適性のあるプレイヤー同士が喰らい合う蠱毒の地獄と化している。だがゲームシステム自体は良好であるため適性さえあればどハマりするプレイヤーもおり作中ではサンラクに勧められて幕末をプレイし始めた京極は見事に幕末に適応し「控えめに言ってここが僕の魂の場所だよね」と言うほどハマっている。
結果としてプレイヤーのモラルは世紀末のモヒカンより壊滅的で爽やかな初心者狩り、爆殺、謀殺、裏切り、騙し討ち、袋叩き、復讐、報復、制裁が横行し、磁石の如く目まぐるしくプレイヤー間での結託と裏切りと仲間割れと同士討ちと袋叩きが行われるこのゲーム内においてはログイン時やログインボーナス確認、PKした後の僅かな余韻すら致命傷になりうる修羅の世界である。
ちなみにこのゲームの適性の有無は作者曰く開幕リスキルで「は?何これクソゲーじゃんやってられるか」ではなく「殺した奴、顔覚えたからな……地獄の果てまで追い詰めて切腹させたるからなぁ……っ!」となるかどうからしく、要はキルしてきた奴に対して強い憎悪や復讐心、そこまで至るまでの強い克己心を持てるかどうかが重要でニュービーの段階で後者の思考に至れる者は幕末の適性高めでだそうな。
総じて一般常識を持ったプレイヤーからしたらクソゲーである事この上ないが適性のあるプレイヤーはどっぷりとハマるほどの中毒性をもつ上ハマった中毒者は現実や他ゲーのストレスを他のプレイヤーへの理不尽な八つ当たりによるストレス解消の道具として活用していることも。
それでも幕末プレイヤーなら「これも幕末故致し方なし」と笑って許した上でズンバラリしてくる。
作中に登場する戦法も、『獲物になったプレイヤーを味方ごと叩き斬る』肉盾式天誅、『乱戦を切り抜ける為に因縁も何もない人間を仇討ちの相手に指定する』仇討ち感染、等々、普通は思いつくだけでもドン引きするような戦法ばかりが出てくる。
そのうえで、トップのプレイヤーはそんな外道極まる戦法をその身一つで切り抜けることのできるバケモノじみたプレイヤースキルを持っており、ランキング一位のプレイヤーに至っては、『百人のプレイヤーの袋叩きを逆にせん滅する』と言う離れ業をやってのけており、『蟲毒』だの『金魚鉢の鮫』だのと呼ばれるほど、鍛えられたプレイヤー達による、もはや人外魔境の地となっている。
ゲーム内の力関係は強者1人より多人数で一斉に襲いかかる方が有利で「一人の強者<<<百人の雑魚」という方程式を常に頭に入れておけば大体なんとかなるがだだ1人ランキング1位が例外であり、この場合は「ランキング1位>>>百人の雑魚」となり雑魚側にランカーが1人でもいないと高確率で殲滅される。
とは言え、プレイヤー側も他ゲーに幕末のノリを持ち出さないなど民度は比較的良いゲームであるが、
常に後ろを警戒するようになったら三流
上空にさりげなく注意を向けるようになったら二流
むしろ自分から殺しに行くようになったら一流
と、幕末色に汚染された人間というものはどうあがいても鉄砲玉気質になってしまう。
チート騒動
過去に一度だけこのゲームで違法チートが蔓延したがその際はランキングがチーターに独占されるかと思いきや上位ランカー陣が結託し、運営もランカー陣に便乗した結果チートに完全対応したランカー陣が埒外の動きをするチーター達をチートに頼らない素の実力で徹底的にボコボコにしてチーターの精神を圧し折って退散させ、ランキングも通常時と全く変動しなかったという逸話が残っている。
チート対応例
•高速化チート→素で対応して切り捨て御免天誅
•絶対命中チート→クイックドローで先手を取って天誅
•無限アイテムチート→半数がチーターを引きつけてる間に残り半数がそこらへんのプレイヤーを虐殺して装備徴収による実質無限アイテムで天誅
•透明化チート→歩く際に捲き上る土煙と煙幕で座標を割り出して首切り天誅
•攻撃力超強化チート+高速化チート→完全に見切った上で団子の串縛りでノーダメ嬲り殺し天誅+「とりあえず生」的な「とりあえずリスキル」天誅
•無敵状態チート→バグ技で壁に埋めて延々と殴る蹴るの暴行を続けて心を折る。運営はチーターが心折れて消えるまで壁埋めバグを放置した。
サンラク「ひたすら笑顔のドリームチームから袋叩きにされるチーターには流石に同情しました。」
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SEKIRO…そのあまりゲームの難易度の高さが、当ゲームと似ているとファン内で話題になった。