概要
HALE(高高度・長時間滞空型)UAVに分類される無人偵察機で、アメリカ空軍のスパイ機として名高いU-2の代替を狙って配備された。
グライダーのような細長い翼はちょっとした旅客機並の長さがあり、これで高高度を丸一日以上飛行する事ができる。
主な偵察機材は電子工学/赤外線センサー(要するにカメラ)と合成開口レーダー。後のモデルではさまざまな電波を解析する信号情報収集(SIGINT)にも対応した。
U-2と違い無人機なので操縦の難しさとは無縁かつパイロットの疲労を気にしなくていいのだが、U-2ほど多彩な偵察機材は搭載できない上に、機体だけでなく地上の機材もそろえなきゃならない分滅茶苦茶お高いので、U-2を完全に代替するには至らず未だ並行して運用されている。
日本では、夏季になるとグアムに配備されている機体が三沢基地へ展開する事で知られている(グアムの台風シーズンをさけるために行われているもの)。
また、航空自衛隊も導入予定。
MQ-4Cトライトン
任務の都合上、ベース機であるRQ-4よりも低い高度で飛行する可能性があるため、機体には構造の強化と氷結や落雷、防錆などの対策が施され、搭載する機材も洋上哨戒に最適化されたものになっている。