概要
魔法王国アルテナの女王で、国家元首としての役割のみならず寒冷地であるアルテナ王都近郊を温暖な気候に制御する役割も担っている。『理の女王』の通称で知られる。
しかし、物語開始時点でのマナエネルギーの乱れで環境制御が上手くいかなくなり始めたので、マナストーンのエネルギーの解放を画策。
マナストーンから直接エネルギーを引き出す呪法は過去のエネルギー争奪戦と其れに乗じた闇の神獣の復活に懲りた当時の人々が使うと致死的な呪いを受けるよう細工した為、娘であるアンジェラを「魔法の使えない王族の恥」と罵った挙句にその生命を生贄にしてエネルギー解放を目論む。
秘めた魔力を爆発したアンジェラが逃げ出した後は反逆者として娘の抹殺を指示する、特段敵対関係でもなかったフォルセナ王国の首都に奇襲をかけてリチャード王の抹殺を目論む等短絡的かつ非道な行いで世界を混乱に陥れる。
その真実
一連の行為は部下の紅蓮の魔導士の生命の半分を使って蘇生した竜帝によって洗脳された結果で、本来の性格はアンジェラの父親でもあるリチャード王が評するように「とても優しい女性」。
ただ、娘の誕生を父方の一族に報告せずに自分が親権を独占したにも拘らず娘に女王としての立場でしか接せず娘がストレスの塊となるまで追い込む、自身も「潜在的な魔力は強大であるものの制御のコツを掴む迄時間がかかった」にも拘わらず娘の悩みに助言しようとしない、とコミュニケーション能力に欠け他人に頼るのが壊滅的に下手な性格でもある。
紅蓮の魔導士から救出された後はここ15年間近くの記憶と状況認識能力を失い、アンジェラを幼女と思い込んだまま普通の穏やかな母親として接しようとする。
最終的にアンジェラの介助もあって普通に政務をとれるまで回復するが、マナを失った(とは言え新しいマナの木が根付き、守護精霊フラミーが普通に活動している事から激減して「これまでの様に環境制御のような大々的な使い方が出来なくなった」だけでマナによって維持されている存在が滅ぶ程枯渇している訳では無いようである)為に環境制御が出来なくなり、奇襲で戦死者多数を出した隣国民の恨みを買っている状況では国政運営は困難になりそうである。