プロフィール
概要
「魔法王国アルテナ」の統治者で、本作の主人公の一人アンジェラの実母。
常に雪が降り積もる極寒の地を、自らの強力な魔力で温暖な気候に変えて治めていたが、近年はマナの減少に伴い、徐々に冷気が国を脅かすようになっていた。責任ある立場から、一人娘であるアンジェラに対して「母」としてではなく「女王」として冷徹に接し、甘えさせることもなければ叱ることもなかったらしく、アンジェラ自身もその物悲しさ故かお転婆で悪戯好きな性格に育っていってしまった。
物語冒頭では、側近である紅蓮の魔導師の意見を受け、マナの力が完全に失われる前に聖域に眠る聖剣「マナの剣」を手にしようと目論み、聖域へのトビラを開くために世界中のマナストーンを解放しようと計画、各国への侵攻作戦を推し進めるようになる。
マナストーンの解放には生け贄を捧げる古代魔術を用いることになり、領内にある水のマナストーンの解放のために必要な生け贄にアンジェラを指名する。「19歳になっても未だに魔法を使えない“王家の恥”に、国を救う大義を与える」という名目でその命を捧げるように迫るが、アンジェラは極限状態から無意識に発動させた瞬間移動の魔法で城外へ逃亡してしまう。
その後はアンジェラを「国家反逆罪」の名目で国内指名手配すると共に、紅蓮の魔導師を筆頭に草原の王国フォルセナへの侵攻を企てた。
関連タグ
理系女子/魔法(物理)…「名前の由来では?」と議論されることがある。
以下、本編ネタバレ注意
経緯
実は本編開始時点での理の女王は、竜帝の加護を受けた紅蓮の魔導師の強力な魔術によって洗脳されており、アルテナ兵を動かすための傀儡にされていた。アンジェラを突き放し生け贄にしようとしていたのも彼の洗脳によるもので、実際は娘の成長を願い、毎日マナの女神に「娘が早く魔法をあつかえるように」と祈りを捧げ続けていたことが後に明かされた。
アンジェラ・デュランが主人公のルートでは、後にマナの剣を手にした主人公たちに竜帝傘下である紅蓮の魔導師・黒耀の騎士が立ちはだかり、捕縛したフェアリーと女王の身柄を条件に、アルテナ城で聖剣を譲渡するように迫る。聖剣を受け取った竜帝一派はフェアリーこそ解放したものの、女王はそのまま「竜帝復活の生け贄にする」としてそのまま連れ去ってしまい、主人公たちは各地のマナストーンから復活した神獣を倒しながら、彼らの本拠地「ドラゴンズホール」を目指すことになる。
魔導師撃破後、女王は魔術が解けた状態で解放される。
洗脳から解放されたものの、長らくその状態が続いた影響で記憶が混濁しており、アンジェラと再会してからも、いつもの彼女のイタズラではないかと注意していたが、同時に彼女が長らく魔法を使えず思い悩んでいたことを理解して諭すなど、心優しい母親としての側面を顕にした。そのまま一行とともに国に戻されてからは、自身のしてきたことを周囲に伝えられ深く反省し、同時にこれまでの冒険で逞しく成長した娘の姿を心から喜び、決戦の地であるマナの聖域で巨悪を討ち、無事に帰るよう願った。
エンディングでは、マナの樹が倒されたことで魔法が失われ、これから確実に訪れる酷寒から国を守るべく、家臣や娘たちと一丸になって取り組むことを誓った。