草原の王国フォルセナ
そうげんのおうこくふぉるせな
主人公の一人・デュランの出身地。
その名の通り、草原が広がる温暖な気候に恵まれた国で町並みにも植物があふれ、作中の領土では自由都市マイアや商業都市バイゼルを有する。
ファ・ザード大陸西方、北のミスト山脈と南の大地の裂け目に守られた場所に位置する。先王はドラゴンの王「竜帝」との戦いで命を落としている。
いかにもファンタジーRPGに出てくる王道の王国と言った感じで、剣術が盛んな国。軍事力として精兵である『白銀の騎士団』や、他にも傭兵部隊が存在している。デュランも一介の傭兵として国務に従事しており、剣術大会若手部門で優勝記録を持つなど剣士として名を馳せていた。国主である“英雄王”リチャードはかつての大戦で、世界征服を企んだ竜帝を討ち取った一人として世界的に知られている。また、この戦いで竜帝と相打ちとなり横死した“黄金の騎士ロキ”はデュランの父親である。
本編では、聖域に入るトビラを開くため世界各地のマナストーンの制圧作戦を始めた魔法王国アルテナの軍事侵攻を受けることになり、紅蓮の魔導師による襲撃事件を機に軍備を固めつつ、アルテナ国内の動きを探るなど、冷静な行動を取っている。
主人公たちがフェアリーに選ばれた者たちと知ると、マナストーンと精霊の位置情報を英雄王から教えてもらうことになる。また、騎士達によるとアルテナ等の各国を抑えるために裏では色々と行動を起こしてくれている模様。主人公たちが各国へ動きやすいのもフォルセナのバックアップの部分が大きい。
3の前日譚を描いた外伝作『HEROES of MANA』では、アルテナとは友好国だった事が語られている。
デュラン
本作の主人公の一人。
剣術大会で優勝を収めたその日、夜営中にアルテナの紅蓮の魔導師に城を襲撃され、全く歯が立たないまま大敗を喫する。傷が癒えた後もこのことを引きずっていたが、町の占い師から“クラスチェンジ”の存在を知らされ、より己を高めて魔導師へのリベンジを決意。クラスチェンジの方法を知るために故郷を旅立ち、聖都ウェンデルを目指した。
英雄王 / リチャード
フォルセナの国王。
英雄王とは賞讃を込めた呼び名で、現『白銀の騎士団』のリーダーも務める。
かつて、世界征服を目論む竜帝を倒すため、デュランの父でもある黄金の騎士ロキと共にドラゴンズホールへと攻め入った。彼自身も主人公と同じくフェアリーに導かれた一人であった。また『HOM』によると、当時アルテナの王女だったヴァルダ(現在の理の女王)とは恋仲にあり、血縁上は主人公の一人である現アルテナ王女・アンジェラは二人の娘であるとのこと。
(リメイク版含め『3』作中でこのことに触れられることはなかったが、アンジェラの瞳の色がリチャードと同じという伏線はある。)
黄金の騎士ロキ
フォルセナの騎士で前『白銀の騎士団』のリーダー。デュラン、ウェンディの父。故人。
竜帝を倒すために戦友リチャード王子(当時)と共に故郷を旅立った。ドラゴンズホールでの決戦では、竜帝共々奈落へ落ち、壮絶な戦死を遂げた。現在では、英雄王と並び伝説的な騎士として讃えられ、デュランも父のことを誇りに思い、自らも剣の道へ進むことになる。
リメイク版ではとある場面でデュランと剣を交える。
シモーヌ
ロキの妻で、デュラン、ウェンディの母。故人。
夫が竜帝との闘いに集中できるよう、自身が病を患っていることを長らく隠し続けていたが、これが祟り治療の手立てがないほどまで悪化。闘いから戻ったリチャード王子がロキの訃報を伝えて間もなく倒れ、姉のステラに子供たちのことを任せて息を引き取った。
ステラ
シモーヌの姉。デュラン、ウェンディの伯母であり養母。
両親に先立たれた幼いデュランたちを預かり、女手一つで育て上げた。デュランが人知れず旅立とうとした際、かつてロキが剣術大会で使用したブロンズソードを贈り激励した。
デュランがパーティーにいる場合、己の誓いから家に帰ることを拒まれるが、いない場合は普通に出入りしてステラやウェンディから話を聞くことができる。
ウェンディ
デュランの妹。
兄であるデュランを心から慕っている。物心つく以前に両親に先立たれたためか、幼い割にしっかり者。紅蓮の魔導師に敗れ自暴自棄になったデュランを叱責していたが、内心では兄を励ましたい気持ちを抱えていたようで、旅立ちの日に夢の中で兄の剣術大会優勝を祝福していた。