概要
黄金の騎士ロキとは、聖剣伝説3及び同作の19年前を舞台とした聖剣伝説HEROES of MANAに登場するキャラクター。
草原の王国フォルセナにて『白銀の騎士団』の前リーダーにして当時最強と謳われた剣士。デュラン、ウェンディの父でもある。聖剣伝説3の物語時点では故人だが、聖剣伝説HOMではカリスマユニットの1人。
「HOM」の7年後、「3」開始12年前頃に、故郷に妻シモーヌと息子デュラン・娘ウェンディを残し、当時フェアリーに選ばれし者だったリチャード王子(聖剣伝説3時点でフォルセナの英雄王)と共に世界を脅かす竜帝打倒の旅に出た。ドラゴンズホールでの決戦では竜帝と共に深い谷底に転落、相打ちという形で戦死を遂げた。ちなみに竜帝との戦いの過程で前フォルセナ王も戦死、当時のフェアリーもリチャード王子を庇って死んでいる。加えて病弱だった妻シモーヌもロキの訃報を聞いて間もなく病状が悪化して他界してしまった。
命を賭して竜帝から世界を救ったこともあり、英雄王と並び死後も伝説的な騎士として讃えられている。亡くなった当時5歳だったデュランにとって父は誇りであり憧れで、自らも剣の道へ進むことになる。
ネタバレ
詳しくはリンク参照。
リメイク版ネタバレ
イベント
デュランのクラス4のオーブ収集イベントに対戦相手として登場する。
流れとしてはグランクロワから大魔女アニスの打倒を依頼され、クラス4の存在を知らされた後にフォルセナ城に向かうと、英雄王が「世界の危機に際し、また剣術大会を開くことになった」と言い出す。世界が滅びるかもしれない状況なのにこの期に及んで何言い出してんだコイツとツッコミたくなる(これに関してはクラス4のイベント全てに言える問題点でもある)が、デュランは素直に出場、再戦となるブルーザーを撃破した後、満を持して決勝戦の相手である父ロキが登場する。
要は親子の再開と剣士として対峙する場を設けるため、英雄王が一芝居打った形になる。死んだ筈の黄金の騎士ロキ登場に驚いている描写がデュランだけなあたり、臨席していた兵士達にもロキ登場は周知してあったのだろうか?
戦闘
広く平らな武術会場をフィールドにして1vs1の形で決勝戦開始。ちなみにBGMはBlack_Soup。
そしてロキは開幕に高速移動で突進し突きを繰り出した後に閃光剣をぶっ放す。
その後は高速移動でデュランを追いつつ三段斬り、旋風剣、閃光剣、真空剣、大地噴出剣と必殺技のオンパレード。大地噴出剣はデュエリストの放つ同技の軽く10倍は横幅があり、ダークロードや黒耀の騎士と比較しても反則級の当たり判定を持つ。更にデュランに無い剣技として『奇跡II』やトランスシェイプが通用しない連続突き、デュランからの攻撃待機中に何故か無敵状態になるカウンターも有している。なお斬撃は旋風剣の竜巻や大地噴出剣の噴火まで含めて黄金のエフェクトであり、黄金の騎士ロキに相応しい演出と言える。
とにかく動きが早く反撃の隙も少なく、攻撃範囲も反則級で回避困難の技ばかりで火力も強烈、ボスの特性でスパアマ状態なので怯みもしない。
いくらなんでも強過ぎだろ。
神獣の力を吸収したラスボスが裸足で逃げ出す程度には強く、12年前当時の竜帝がロキと渡り合えるとは到底思えない。フルボッコにしたタイミングでうっかり崖に足を滑らしたのが相打ちということにされたのではないのか?
アルテナ国中を1人で暖房できる理の女王ヴァルダやら、ロキ同様必殺技をこれでもかと連発できる獣人王ガウザーなど、規格外としか言えない人類は他にも居るのだが、ちょっと剣士とかいう範疇ではない。
タイマン勝負であることを差し引いてもアニス・ブラックラビに匹敵する戦闘力を有し、特殊な縛りプレイを除けば作中最難関のボスという評価もある。ちなみに他の最強候補は同じくクラス4試練の獣人王もしくはアンジェラの幻影で、タイマン三人衆などと呼ばれる。
ちなみに攻略法は一応あり
- 実はパターン行動なので、覚え込んで先読みしながら対応すればそれなりに勝負にはなる。
- スパアマだが人型なので必殺技なら一瞬怯む。危険だと思ったら足止めして緊急回避代わりとなる。
- 旋風剣には実は背面には攻撃判定が無く、発動中後ろから叩きまくることができる。俗に「旋風剣ガチャ」と呼ばれ、旋風剣が多く組み込まれたパターンをいかに引き当てるかが明暗を分けるとされる。ちなみに真空剣や大地噴出剣には後ろや側面に理不尽と思うような当たり判定があり、近づくタイミングが悪いと結構被弾する。
- カウンターはロキからは仕掛けて来ない時間が長いので、バフ・デバフや回復の時間に充てると良い。
- ドラゴンズホールでの黒耀の騎士戦が、同一人物であるためか行動パターンが似ていて多少練習になる。
ただまぁ来る攻撃がわかっていても回避困難なものが多く、ノーフューチャーでなくともクリアには根気が必要になろう。
イベント後
元々デュランとの手合わせを終えたら消滅する運命にあることを告げ、「もう何も思い残すことはない」とウェンディを託す言葉を遺し、機会をくれた英雄王に礼を述べ、改めてこの世を去った。
英雄王の「とても良いものを見させて貰ったよ」といった台詞やロキとのやり取りは、彼等の友情も垣間見えるものとなっている。
この後、デュランは勇気のオーブを授けられ、クラス4への道が開かれることとなる。
「何故死者であるロキが一時的とは言え実体を有したのか」「英雄王はロキ復活にどう関与しているのか」などの説明は一切為されない。ただし戦闘中のロキに「マナの女神のお導きか」というセリフがある。マナの女神はラスボスに切り倒されてるタイミングなのだが。というかそんなこと出来るなら復活したロキをラスボスにぶつければ万事解決だと思うが…グランクロワの残留思念が起こした奇跡という方がまだ自然だろう。
とりあえずこんな規格外のロキに勝てるデュランが居るなら、世界もフォルセナもウェンディも後顧の憂いは何も無いため、思い残すことはないという言葉は非常に理解できる。
こんなヤベーやつが崖から落ちた程度で死ぬかとか納得いかないというだけで。