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ウシャシャ…間もなく神獣達が蘇り、

世界中の人々が死ぬ!見渡す限り死者の魂だらけ。

まさに魂の食べほうだい、今からヨダレが止まりません!

演者一覧編集

CV:北沢力LoV)/ 杉田智和(TRIALS of MANA)

舞台版演者:原西孝幸

概要編集

本作の主人公の一人ケヴィンの故郷「ビーストキングダム」に突如現れた魔術師。世界のマナの減少を好機に人間への報復を計画する獣人達に対し、「自身の持つ闇の魔術で是非とも協力させてほしい」と長である獣人王に志願する。


その正体は死者の魂を糧に生きる妖魔美獣等の魔界出身の悪魔とは異なる)であり、世界をアンデッドの楽園にしようと企む“仮面の導師”に臣従している。聖域に眠るマナの剣を手にし、世界の掌握を目論む主君の命に従い、その一環として、人間からの迫害の歴史から憎悪を抱く獣人達を焚き付け、国々が覇権を競い合う戦争が起こるように仕向けた。


ケヴィンとシャルロットにとっては、それぞれの愛するものを奪った宿敵でもある。


人物編集

容姿編集

まるで骨と皮だけかのような極端に痩せぎすの体に、仮面を付けた道化師のような出で立ちをした不気味な姿の男。武器として大鎌を携えており、その風貌も相まって死神のような印象も受ける。


フル3D化されたリメイク版『ToM』で見る限りでは、そもそも首が存在せず、仮面そのものが表情を変化させ、体も節々を動かす度にガシャガシャと軋む音を鳴らしており、まるで傀儡のような印象を受ける。この事実から劇中の彼の肉体はアバターで、本来の肉体ではない可能性が有り得る(実際、主人公達に敗北して肉体が消滅しても、不敵な笑い声と共にまだ死んではいないような素振りで、不可解な言葉を遺している)。


性格編集

一人称は「ワタクシ」。

他勢力の幹部達と同様に卑劣かつ冷酷だが、時にはケヴィンや獣人王、主人公達の迫力に気圧されて言葉を詰まらせたりと弱腰な態度を見せており、意外と小心者なのかもしれない。口調は基本的にかしこまった敬語だが、シャルロットの前では荒々しい口調で凄んで見せる他、ケヴィン、シャルロットを主人公にしていると「~わよん」「~ザマス」等オネェのような珍妙な口調でオドケて見せる場面も。リメイク版では声を演じた杉田智和氏の怪演もあって、独特の声の強弱や声色の使い分けも合わさり、よりコミカルさと掴みどころのない不気味さが強調された。


また、竜帝傘下の紅蓮の魔導師黒の貴公子に属する美獣などの同じく、物語序盤から登場する敵幹部達と比べると、大恩情愛などのそれぞれの経緯から、主君に絶対的な忠誠を誓っている両者と異なり、彼の場合は「死者の世界になれば魂が食べ放題」の利害の一致から仮面の道士に加担している節があり、忠誠心らしきものは感じられない。実際ケヴィン、シャルロット以外のルートで道士が倒された事実を知ると、敵に伝言役を任された後に殺されるのを恐れてそのまま逃亡したり、ミラージュパレス入り口での敗戦後もあっさりと身を引いたりしている。

いずれにしても、敵対勢力の幹部キャラの中では邪眼の伯爵と同様、バックボーンの掘り下げ等がされないキャラクターの為、全てのルートにおいて真の正体が判明しなかった。


尚、こうした容貌や言動もあってか、シャルロットからは「へんてこなオヤジ」と通称されている。……そのお返しなのか、彼自身も彼女を「ガキんちょ」「チビ助」呼ばわりしている。


作中での動向編集

全編共通編集

息子ケヴィンを理想の戦闘マシーンにせんと一計を案じた獣人王の命令で、ケヴィンが保護したちびウルフ・カールを闇の魔術で凶暴化させ彼を襲わせる。結果、ケヴィンは獣人族の特性に覚醒しウェアウルフの姿へ変貌し、暴走したままカールを殺害してしまう(実際は仮死状態になっただけだったが)。その後、事実を知ったケヴィンから怒りを買い、獣人王により城から(文字通り)叩き出された彼から詰め寄られるも聖都ウェンデルの光の司祭ならカールを生き返らせられる」と嘘を吹き込んで、ウェンデルへの道筋を伝えて体良く国から遠ざける。


獣人達が占拠した城塞都市ジャド近郊のラビの森にて、ビースト兵を光魔法で瞬く間に打ち倒したウェンデルの神官・ヒースの実力に目を付け、不意打ちに闇の魔法を放って気絶させる。側に居たシャルロットを払い除け、そのままヒースを連れて転移魔法で姿を消した。その後、ヒースは仮面の道士の臣下に加えるべくアンデッド化と洗脳が施され、新たな幹部“堕ちた聖者”へと変貌させる(実力については死を喰らう男は、「彼はあくまでNo.2自身がNo.1だ」と強調していた)。


ケヴィンが居なくなってからは、獣人王と討伐隊隊長のルガーに媚を売りながら軍の実権を握り、各地のマナストーンの力を解放する古代呪法の為に必要な魂を集めようと暗躍。同じく世界の覇権を狙う魔法王国アルテナナバール王国もまた、聖域に入る為にマナストーンを解放しようと各地の国々を侵攻するようになる(この時、死を喰らう男自身はマナストーン解放にはさほど積極的に動いていなかったが、これは自身が動かずとも他勢力が解放してくれると踏んでいたり、争いが長期化すればその分死者が増え、自身の糧である魂にありつけると企んだ為とも考えられる)。


主人公達が精霊探しの為に世界各地を巡っていた際、月読みの塔入り口で再登場。月のマナストーンを狙うアルテナ兵2人をルガーに倒させ、その魂を(ちゃっかりピンハネしながら)仮面の道士の元に送ろうとしていた場面を戻ったケヴィンに発見される。カールの件で騙されたケヴィンは怒りのまま襲い掛かろうとするが、死を喰らう男は即座に魔術で彼の動きを制止。そのまま魂を喰らおうとしていた場面で、主人公達に割り込まれる。ついでにこのまま全員まとめて魂を奪ってやろうとするも、ケヴィンの姿を見て戻ってきたルガーから「ケヴィンや主人公達は自分が倒す」と宣言されると、あっさりと手を引いて彼らの戦いを傍観。ルガーが敗れると「キーッ! おぼえてらっしゃい!」と捨て台詞を吐いて塔の中へと消えていった。


主人公が8精霊全てを味方に就けたのと同じ頃、目論見通りマナストーンも全て解放されて聖域へのゲートが出現。ビースト軍を率いて聖域へと入り、アルテナ、ナバールとの三つ巴の激戦を繰り広げる。


ケヴィン・シャルロット以外が主人公の場合編集

フェアリーを攫った別勢力により仮面の道士がアッサリと殺害されてしまい、ミラージュパレスが滅びてしまった上、遺された自身は主君を討った敵勢力に脅され、主人公への伝言役(自称メッセンジャーボーイ)として駆り出される羽目になり、すごすごと主人公達の前に姿を現した。最初はフェアリー誘拐の疑惑をかけられるも本人曰く「自分がフェアリーを攫ったんならこんな所で待ち構えてないで後ろから不意打ちしてマナの剣を強奪していた」と述べて否定する。


主人公達に一通りの伝言を伝えると共に「どうせこの後戻っても殺されるだろうから、このままトンズラする」「あなたたちも逆らわないほうが賢いヨ!」とアドバイスも添えて、そのままそそくさと退散していく。また、この時シャルロットがパーティに居ると、ヒースの行方について詰問され、堕ちた聖者も道士が倒された影響で、これまでの記憶を失い何処かへと姿を消してしまったことをぶっきら棒に伝えてくる。


ヒースの行方に繋がる手がかりを失ってしまったシャルロットは嘆くものの、「わるいやつらをやっつけて、かならずシャルロット達がさがしだしてあげる」と言いながら引き続き主人公達に同行する。一方、ケヴィンは特にリアクションは描かれない。



ケヴィン・シャルロットが主人公の場合編集

自分達ではマナの剣が抜けなかったため、主人公に抜かせ、その隙に堕ちた聖者と協力してフェアリーを誘拐、マナの剣を持ってビーストキングダムまで来るように要求し姿を消す。一行が駆け付けたビーストキングダムでは、獣人王が鎮座する玉座の前で、フェアリーの身柄を条件にマナの剣を譲渡するように命令。この時ケヴィンは「獣人王も彼らに加担している」と疑っていたが、当の本人は「猿芝居には付き合っておれん」と無関心に吐き捨て、その場を離れていってしまう。死を喰らう男の方も「フ、フン! 剣さえ手に入ればもう獣人共にはもう用は無い。そっちこそ勝手にすればいいザマス!」と負け惜しみを吐き捨て、何をするでもなくその背中を見送るだけだった。


マナの剣を手にしてからは本拠地であるミラージュパレスに戻り、仮面の道士に剣を献上する。その後、主人公達は彼等が剣の力で復活させた8体の神獣を倒す為、再び世界中を巡る事態になる。


ミラージュパレスが隠された幻惑のジャングルにて体を透過させ、気が付いていない主人公達を不意打ちで殺害しようとするも、一行が闇のマナストーンの前で手に入れた「幻想の鏡」によりすんでのところで術が破られてしまい、そのまま戦闘になる。敗北後は悔しがりながらも「……でもワタクシは死にませんヨ! またどこかでお会いするかもネ! ヒヒヒ…」と、不可解な言葉を残しながら消滅し、最後まで謎多き人物として物語からフェードアウトする。


この為、どのルートでも死亡しない為、敵対勢力の中でも貴重な生き残りとなる。余談だが、紅蓮の魔導師や美獣の両者は準ラスボスポジションだが、仮面の道士ルートを進んだ場合、準ラスボスになるのは堕ちた聖者=ヒースの為、主人公達と直接の因縁があるメインの敵幹部の中では、死を喰らう男だけは唯一中ボスポジションである。


戦闘編集

主人公パーティの人数に合わせてか3体に分身、尚且つ常にピョンピョンと飛び跳ねながら移動する為、物理攻撃が非常に当て辛い。加えて『コールドブレイズ』や『スタンウィンド』『ストーンクラウド』などの状態異常効果付きの攻撃魔法を数多く使いこなす。また、ランダム選択した主人公1人を即死させる『ルーレット・デス』なる技を使用する為、プレイヤーは戦闘前にこれらの対策を講じる必要があるだろう。


リメイク版編集

ゲームシステムの大幅変更もあり、魔法の必中はなくなり(それでも広範囲の当たり判定の魔法を連続で放つ為、それなりに脅威であるが)、戦闘時に一回りほど巨大化し的が大きくなり、モーションもパターン化し、原作に比べて攻略しやすくなった。ピョンピョンするもののあまり移動せず空中攻撃しないと攻撃が当たらないわけでもないため、激しく動き回るケースの多い人型敵幹部の中では物理攻撃を叩き込むのが簡単な部類である。

なお、リメイクの分身は本体のHPが減ると3体にまで増える仕様に変更。2体の時点でも一見脅威だが、分身は魔法(=フィールド内のどこでも狙われる可能性がある)は使うものの直接攻撃はしてこないため接近しても実はさほど脅威はない。なんなら魔法の警告の赤範囲に注意しながら適当に殴ればSPゲージ回収に役立つ。

 本体の攻撃も全体に割と隙が大きいが、鎌を持ってスピンする攻撃は当たり判定を維持しながらこちらを追撃してきて厄介。が、必殺技なら怯ませられるため、分身でゲージを貯めておけばうまいタイミングで本体を足止めする堅実な戦略を実行できる。

『ルーレット・デス』は青ゲージ技となり“即死”から“死の宣告”のような効果に変更され、一定時間以内に青ゲージを持つ複数の分身を撃破すれば死亡の回避が出来る上に本体がスタンするようになった。ターゲットになった味方キャラが行動不能になる上に分身が逃げていくため焦るが、青ゲージ技としては格段に耐久力が乏しく阻止はむしろ簡単な部類。こちらでも焦らず分身を倒し死を喰らう男をボコボコにしよう。


余談編集

SFC版とToM版とで顔の形状が異なっている。

前者は顔全体が逆三角形かつどことなく平面的で、目と眉間にある紋様以外のパーツに特徴がない。

後者は人の頭蓋骨を模した曲線が目立つもので、新たに牙が生えている。


作中では死亡せずに生き残ったが、不死の存在ではないようで「魂のピンハネがバレたら殺されてしまいますよ、ああ恐ろしい」として、仮面の道士を非常に恐れている節も見られた。


LoVでの参戦時はフルネームが長いため「シクラメン」と略されて度々呼ばれていた。食らう男(men)でシクラメンである。


初代聖剣伝説のリメイク作品である新約聖剣伝説にも出演した。魂を求める妖魔という点は共通たが、こちらはふざけた一面はなく冷酷な人物である事を強調したキャラクター像となっている。


関連項目編集

聖剣伝説3 敵キャラ ボスキャラ 宿敵 道化師


関連人物編集

仮面の道士 堕ちた聖者

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