解説
逆立つ金髪と金色の瞳、褐色肌が特徴の野性味溢れる少年。
ビーストキングダムの長・獣人王ガウザーと人間の女性との間に生まれたハーフ。
プロフィール
出身 | ビーストキングダム |
---|---|
年齢 | 15歳 |
身長 | 170cm |
体重 | 73kg |
親族 | 父:ガウザー |
CV | 逢坂良太(『ブレイブリーデフォルト』などの外部出演、『聖剣伝説3TRIALS of MANA』) |
舞台版演者 | 青柳塁斗 |
経歴
幼いころ母親が姿を消して以来、純粋な心を閉ざし父である獣人王から冷徹非情な戦闘マシーンとして、また自らの後継者なるべく鍛え上げられた。
だが、月夜の森にて母親を亡くしたちびウルフ・カールを保護してからは、元来の心優しい性格が表立つようになっていった。
これを快く思わなかった獣人王は、ある日自身を訪ね現れた死を喰らう男に命じ、その魔術でカールを凶暴化させケヴィンを襲わせる。親友に傷付けられ我を失ったケヴィンは、眠っていた獣人の力を覚醒し、そのままカールを殺害してしまう。
放心のままビーストキングダムに戻ったケヴィンであったが、このとき獣人王と死を喰らう男の会話で彼らがカールを操っていたことを知り憤慨、怒りのままに獣人王に挑みかかるが返り討ちにあい、一撃で城外へと叩き出されてしまう。
その後、傷心のまま森を彷徨っていると再び死を喰らう男が目の前に現れ「聖都ウェンデルの光の司祭ならカールを生き返らせられる」と吹き込まれ、そのまま森を抜けてウェンデル近郊の港町ジャドを目指した―――。
人物
一人称は「オイラ」で、所々接続詞の抜けた、ややカタコトな口調を用いる。
曲がった事が大嫌いで、熱血過ぎて周りが見えなくなるタイプ。
前述の獣人王の教育のため、年齢にそぐわない筋肉の整った容姿をしており、黙っていると大人びた印象を受ける。
動物が大好きで心優しく純粋な性格だが、母親の愛情を受けられず、また父から突き放され育ったせいか、コミュニケーションが下手で人嫌い。話すことも苦手で誤解されやすい。
だが、ビーストキングダム内では「ケヴィン兄ちゃん」と少年から親しげに話しかけられたり、王子様である為かケヴィンに言い寄る複数の女性がいるなど、普通に慕われてる様子も見られ、さらに自身を敵視するルガーを除いて他の獣人たちとの関係も悪いものではなく、占拠したジャドに単身来ていたケヴィンを獣人王の密命と勘違いしていたとはいえ見逃してくれていた(ただしルガーに話しかけると、とっさに隠れる)。
不慣れな言葉遣いもさることながら、野生児故か世間知らずな部分も多く、リメイク版では旅の仲間として同行している際に立ち寄った町で話しかけると、その地域の文化や風土に興味を示す発言も多い。
零下の湿原では「オイラ、雪好き!」「マナストーン探す前にちょっと遊んでいいか?」とはしゃいだり、ディオールではランプ花の美しさに感激したりなど、歳相応の無邪気さや純粋さが見られる。
また、食べ物への感心が特に強いようで、よく「あれ食えるのか?」と尋ねてきたり空腹を訴えることも。ニトロの火薬の捜索のためドワーフトンネルでワッツを追跡中に戦闘に勝利すると「カヤクって、ウマイのか」と発言する。手持ちの資金が多くなった際には、使うことが苦手である旨の発言も漏らしている。
ただし、決して食欲一辺倒というわけではなく、漁港パロでニキータが住民より傷つけられていると「弱いものイジメ、絶対ダメ!」と怒ったり、シャルロットの両親の事情を知り悲しむなど、時には他者を思い遣る情の深さを見せる。
また、地頭が悪いわけではないようで、ジャドでの牢屋脱出イベント(ケヴィンが3人目のPTの場合)では、牢番のビースト兵フレディに獣人王の名前を出して脅し、扉を解錠させたりしている。
唯一の肉親である獣人王に対しては「あんなの父さんじゃない」と毛嫌いし、カールのこともあり強く憎み、コンプレックスを抱いている。
敵対勢力となる仮面の道士たちとは関りが薄いものの、「父親から意のままに動く戦闘マシーンにされる」という境遇は、シャルロット編に登場するヒースと非常に似通っている。
また、同じ宿敵を追うシャルロットとは「親の愛情を知らない」「自分のせいで大切な人を失う」ところが酷似している。
性能
武器はグローブ・鉤爪。攻撃力数値はデュランに劣るものの、通常攻撃が2回攻撃のため、単位時間あたりに与えるダメージが大きい。
獣人族のハーフということもあり「シェイドの刻(夜)には獣人化する」という特徴がある。ウルフ化すると通常時より攻撃力が上がり、この状態でダメージを受ける等すると自動的にパワーアップの魔法がかかりさらに攻撃力がアップ、通常時の1.5倍ほどになる。
リメイク版では、数値上の攻撃力もデュランより高くなり、名実共に全キャラ中トップの座を獲得。一方で、徒手空拳によるリーチの短さが露呈、強攻撃のモーションが大振りで隙が大きく、守備力も低くなっているなど、ところ構わず突っ込むといつの間にか大ダメージを負っていることも少なくはなく、意外に繊細な立ち回りが要求される。
クラス1
基本技を習得した格闘家。
この時点から攻撃力は高く、必殺技も使い易い。反面、守備力には不安がある。
クラス2
モンク
(画像中央)
修練を積み、精神力を高めた武僧。
『ヒールライト』『秘孔』を習得。
自らにバフをかけつつHPの回復もできるため、攻守に優れたクラス。以降光クラスでは魔法、特殊技の習得により味方と連携をとったり、ある程度昼間でも夜間に近しい攻撃力が確保できるなど、どちらかというと人間よりの強化が施されていく。
リメイク版では、回復はオマケ程度で、あくまでも本分はアタッカーといった方向性に調整されている。また、武闘派の僧侶らしくインドの修行僧風の衣装を着用している。HP・MP・防御がやや高め。
バシュカー
ただ只管に戦う道を選んだ、生粋の格闘士。
新規習得特技は無し。
クラス1に引き続いて殴るだけと、ある種珍しい性質を持つ。以降闇クラスでは魔法の習得は最小限かつ、味方とのシナジーよりも自身の強化を重視したものを習得していき、昼間でのバトルのフォローはなく、夜間の獣人化にて圧倒的な戦闘力を確保出来るため、どちらかというと獣人よりの能力に育っていく。
リメイク版では、近接戦に特化したアビリティを習得可能になり、アタッカーとしての役割が強化された。力・運が高め。
クラス3
ゴッドハンド
格闘技の神と言われる程に技を極めた傑物。
『オーラウェイブ』を習得。
必殺技で敵を倒す、単純明快かつ強力な戦法を得意とする。
SFC版ではこの必殺技カウントを瞬時にMAXにできる「オーラウェイブ」が貴重。ケヴィン自身に使用してもザコ戦である程度のHP低下カウンターの回避、戦闘効率を出せるがケヴィンのレベル3必殺技は攻撃範囲が単体/全体でランダムであり安定しないため、デュランやリースなどのレベル3全体必殺技を持ったクラスと組み合わせるといい。リース光クラスの「パワーアップ」と組み合わせると更に強力。もちろんボス戦では2回攻撃や獣人化などにより上記キャラよりも高いダメージ効率を出せるため、ケヴィンらしいアタッカーとしての出番が無くなるということはない。
リメイク版では、SP回収率の高いアビリティを多数習得でき、この方向性に拍車がかかっている。
結城信輝氏曰く「空手着」(和風)、「金色の逆立つ髪と胴着はまるでドラゴンボール、ストⅡのケン」との事。(イラストレーションブックより)クラス3の中でMPが高い。
ウォーリアモンク
更に修練を積み、心身共に成長した武僧。
『リーフセイバー』を習得。『ヒールライト』が全体化。
HPが減れば『ヒールライト』で回復し、消費したMPは『リーフセイバー』で回収する、ある種の永久機関となるクラス。
SFC版では「リーフセイバー」をもっている関係上、手軽ではあるがMP消費が激しくなりがちな、アンジェラ、リースなどとの組合わせが相性が良い。どちらも「ヒールライト」を持たないキャラなのでそれも同時に確保が出来るという点でも優れている。男3人で全体ヒールライトを確保しつつ物理攻撃力にものを言わせて戦うパーティに組み込むのも良いがその場合はこのウォーリアモンクか、同じく物理攻撃力が高くヒールライトを持っているデュランのロードを組み込んでケヴィンは闇クラスに進めるという択がある。
リメイク版では、汎用性の高さは相変わらずであるものの、自身に対する回復量を底上げするアビリティしか覚えられず、回復役としてはやや不足を感じるように。ケヴィン・シャルロットルートで入手できるリンクアビリティ『ウルフソウル』(バトル中、HP30%以下の味方回復時、HP回復量を30%アップ)があれば、以前のような運用も。攻撃面では『アタックセイバーⅡ』(セイバー魔法の消費MPを8アップ、効果中与ダメージを25%アップ)を習得。これは『リーフセイバー』にも適用されるので、『秘孔』と合わせてさらなる攻撃力強化が可能。また、玄武ゆえか緑色のチャイナ服を着用している。クラス3の中でHPと精神が優れている。
デスハンド
敵を殺す喜びに取り憑かれた、危険な格闘家。
『エナジーボール』を習得。
SFC版ではクリティカル率を上げる効果がある特技だが、本作にはそもそもクリティカルというシステム自体が存在せず、必然的にこの特技も何の効果も発揮しないため、事実上習得技なし。最初から最後まで殴るだけとなるものの、物理攻撃力は最終的に4クラス中最高値となるためそれでも充分強い。ただしただ殴るだけだとHP低下カウンターの餌食(主にダークロードの大地噴出剣)になりやすいので、HP低下カウンターを持たないザコ敵やボス戦はデスハンド、それ以外の戦闘は残り2人の連携で倒すというような「役割分担」で攻略していくと良い。その他にはリースのスターランサーと組み合わせて「マルドゥーク」でHP低下カウンター自体を止めてしまうという手もある。
リメイク版では、クリティカルシステムが実装されたことで『エナジーボール』も本来の効果を発揮できるように。クリティカルに関連する『クリティカルダメージ』『プロテクトブレイク』のアビリティの他、固有の『逆鱗』・バシュカー時の『反逆』、『状態異常特効Ⅱ』『フィニッシュブロー』により、色々な方法で大ダメージを与えるアタッカーに磨きをかけている。
結城信輝氏曰く「もう完全に悪役。『地獄の貴公子』って感じ(笑)」「ゴッドハンドの熱血な感じと正反対のクールな感じ」との事(イラストレーションブックより)。力・運が高く、クラス3の中でMPが低め。
デルヴィッシュ
技も心も獣に近づいた、獣人の王に等しい存在。
『ムーンセイバー』を習得。
HP吸収効果を得て敵を殴る、実質的な耐久力を底上げできるクラス。
SFC版ではこの「ムーンセイバー」をかけてザコ戦を攻撃すると敵のノックバックが無くなる特性がある。このためケヴィンのレベル1必殺技も含めた2回攻撃を安定してヒットさせることが可能になり非常に効率よくザコ敵を撃破可能且つ常にHPが満タンに近い状態で攻略を進めることができる。またノックバック無効化と同時に強烈なディレイがかかり、これは敵の技・魔法の詠唱にも割り込むためため、ノックバック無効による畳み掛けやすさも相まって敵のカウンターを発動させずに倒してしまうこともできる。つまりデスハンドと違いある程度のHP低下カウンターの回避能力も有していることになる。ただし確実ではないため、他のキャラのヒールライトや沈黙攻撃などでフォローしてやろう(なおこの特性は「リーフセイバー」も持っているためウォーリアモンクも同じ戦術が可能だか、フラミーバグを容認しない場合はウォーリアモンクはデルヴィッシュより物理攻撃力が下がる上に、ムーンセイバーと違いリーフセイバーはラストダンジョンの一部モンスターに無効化されてしまう点に注意)。
リメイク版では、専用アビリティ『烈火』(バトル開始から10秒、無敵になる)が極めて強力で、遠距離攻撃を持たないケヴィンにとっては受ける恩恵が非常に大きい。また、攻撃に関わる『逆境』『不屈Ⅲ』『クリティカルダメージ』、補助に『ダウン無効』『撃破ヒールⅡ』のアビリティが揃っている。また、北国風の毛皮が沢山付いた衣装を着用している。知性が高めに設定されている。
クラス4
ビーストキング
光の最上級クラス。
リンクアビリティ『治癒力向上Ⅱ』(バトル中、HP回復を受けた時、回復量を50%アップ)を仲間に付けて回復力向上といったことが可能に。さらに『キュアヒールⅡ』(バトル中、魔法でのHP回復時、状態異常を解除)もあり、状態異常にも対応できるようになる。これらはウォーリアモンク経由でヒールライトを全体化していると非常に恩恵が大きい。一方でゴッドハンド経由の場合は、2種類の一撃必殺アビリティを活かして開幕で必殺技を撃っていくのが有効か。
デストロイヤー
闇の最上級クラス。
デスハンド経由の場合は、クリティカル時の火力がさらに強化される形になるが、防御面が手薄。デルヴィッシュ経由の場合は、逆に攻撃面で『クリティカルダメージⅡ』(クリティカル発生時、与ダメージを40%アップ)の特性を生かしにくいなど、一長一短。
待遇
SFC版ではあらゆる点で大変優遇されているキャラ。
- 性能が極めて優秀
- 通常技が2回攻撃
- 攻撃が当たった回数分、必殺技ゲージも溜まるため、単発ヒットのキャラに比べて回収率が約2倍
- ウルフ化
- ケヴィン固有のシステム。元々高い攻撃力がさらに上がる(当時の製作スタッフ曰く「変身するキャラが欲しかったから」との事)。
- 必殺技
- 他キャラは1クラスあたり1つに対し、ケヴィンのみ2つずつ用意されている。
- 通常技が2回攻撃
- ストーリー中でケヴィン固有の演出が多い
- ゲーム冒頭でジャドに向かう際、ミントスから海を泳いで渡る。リメイク版では見事なフォームのクロールを披露しており、近くを進む船の乗客達が見て驚いている。
- ジャドを占拠しているビースト兵たちの反応が、他の主人公たちとは異なる。
- 話しかけると驚かれた後に「獣人王の密命でジャドに来ている」と勝手に解釈される。
- 隊長のルガーに話しかけようとすると慌てて物陰に隠れ、ルガーも「後ろ姿がケヴィンに似ていたが…」と訝しむものの、それ以上追走せずに元の場所に戻っている。
- ボン・ボヤジ一族の大砲移動では、ケヴィンだけはしっかり足から着地して衝撃に耐えようとしている。
- 原作では衝撃が頭まで響いて突っ伏してしまうが、リメイク版ではそのまま耐え切っている。
リメイク版でもストーリー上の扱いはそのままだが、アタッカー方面に特化した性能に調整され、旧作ほどの万能さはなくなった。
(だが、旧作のケヴィンは便利で強過ぎ、メイン主人公であるデュランの影が薄く感じると嘆かれていた為、ゲーム調節にはこれぐらいが良いのかもしれない…)
余談
リメイク版の発売後に行われた公式サイトでの人気投票は4位。男性陣の中ではホークアイに次ぐ結果となった。
ケヴィンのデザインについて、聖剣伝説3でゲームデザインディレクターを担当した石井浩一氏は公式イラストブックで以下の様に答えている。
- ケヴィンのイメージ元は「チョイ悪な悟空」。
- シルエットは、アラビアンの服装と不良の学ランを合わせた感じ。
- 襟のボアとゼブラ模様は獣人らしさを出すため。
- 帽子は、グリーンベレーの様な戦闘集団の一員の要素を組み込むため。
- また、 聖剣伝説3のディレクターを担当した田中弘道氏は、リメイク版を作るに当たり
- 「ケヴィンのエピソードに、手を入れて欲しい」
- 「ケヴィンのストーリーだけは、当時自分のものにならなくて、どういうオチを作ればいいか悩んだので…」
とスタッフに伝え、結果追加エピソードにより補完が行われた。
NTT出版のSFC版の攻略本の「聖剣伝説3 基礎知識編」に掲載されてる公式イラストのゴッドハンドが着用している真っ赤な衣装は、本来はデルヴィッシュ専用の防具である(「紅玉のバンド」、「朱雀の道着」)。
ちなみにゴッドハンドのモチーフは「白虎」であり、専用の防具も「象牙のバンド」と「白虎の道着」。
結城氏が間違えたのか、スタッフが防具イラストの解説の表記を間違えたのか、それとも結城氏とスタッフとの間に情報の行き違いが生じたのか、或いは結城氏がデスハンドと対極であることを表現したくて敢えて朱雀の道着を選んだのかは定かではない。
事の経緯はどうであれ、リメイク版では、公式イラストのデザインが採用されており、あんべ氏の結城氏に対する強いリスペクトが感じられる。
外部出演
『ブレイブリーアーカイブ』と『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』にゲスト出演している。
キャラクターボイスは上記の通り逢坂良太。
関連イラスト
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主人公一覧
ネタバレ
※これより先ゲーム中盤以降のネタバレにつき未プレイの方は注意
ルガーとの決着
精霊探しの道中、主人公たちは月読みの塔にてルガーと対決することになる。
(ケヴィンがパーティにいない場合は「ケヴィンと戦う前のウォーミングアップ」という名目で勝負を挑まれる)
勝利後、瀕死のルガーはケヴィンに対して抱いていた内情(獣人王の息子として資質に恵まれ、彼直々に拳の極意を享受されていたケヴィンが羨ましかったこと、それに反してケヴィンは戦いを好まず避けていたことが憎かったこと)を顕にし、ケヴィンも彼の戦いへの直向きさを常々感じており「ルガーこそ次の獣人王に相応しい」と賛美する。
互いの想いを知りついに和解したルガーは「生まれ変わったら今度こそお前を倒す」と誓いを立てそのまま息絶えようとするも、直後に現れた月の精霊ルナにケヴィンは「ルガーを助けて」と懇願。ケヴィン、そしてルガーの想いに応えようとしたルナは、なんとルガーを赤ん坊へと転生させる。愛らしい姿になりつつも存命したルガーに安心したケヴィンは、その後、月夜の森の中に消えていくルガーを見送った。獣人族の風習として幼少期の獣人は皆親の手を離れ、自然の中で動物たちに育てられるという。
リメイク版のエンディングでは、森に戻ったケヴィンがルガーに拳法を教える描写があり、赤ん坊でありながら凄まじい蹴りの妙技を披露するルガーに驚く姿を見せていた。
カールについて
親友カールを生き返らせるために外界へ旅立ったケヴィンであったが、後の展開で実はカールは死んでいなかったことが発覚する。カールは覚醒したケヴィンによって倒された後、一時的に仮死状態になっていただけだったようで、ケヴィンが旅立って間もなく、獣人王がカールが埋葬された墓から掘り出し保護していた(リメイク版ではOPにてケヴィンが旅立った後、獣人王がカールの墓を訪れる描写がある)。
ケヴィンのポジション(主人公か二人目以降の味方か)によって事実を知るタイミングは異なるものの、帰省したケヴィンが獣人王にカールの敵討ちを挑もうとした際にこの事実を知らされ、逆に獣人王に諌められることになる。
獣人王の真意
当初、ケヴィンは父である獣人王から実の母である人間の女性は「自分を置いて出ていった」と伝えられていたが、実際はケヴィンが物心付く前に病没していたことが判明した。こうした嘘が吹き込まれていたのは「力を生み出すのは憎しみや怒りである」「そして本当の強さとは、それらを乗り越えた先にある」という獣人王の思惑があったという。また、ビーストキングダムを建国した経緯についても、“弱者”を嫌う獣人王が「人間への報復」を掲げることで迫害の歴史から意気消沈する獣人たちを奮い立たせるための方便であったらしく、彼自身は獣人が人間に成り代わる気など興味がなかったことを明かした。
カールの存命を知ってからは、獣人王への見識を改めるケヴィンであったが、獣人王自身もケヴィンが自身を超える実力者になることを待ち望んでいる旨を伝えられ、ケヴィンもこれに応え、いつか相まみえることを約束した。
カールの生存・獣人王の真意についてはケヴィン主人公もしくはシャルロット主人公且つケヴィンが仲間にいる状態で神獣討伐イベント開始から終了までの間に獣人王に会いに行くとイベントが発生しEDを迎える前に一足先に判明する。この場合はEDの内容が変化する。
イベントを起こさなかった場合はEDで判明する。
獣人王との勝負
『ToM』の本編クリア後の追加シナリオにおいて、とうとう獣人王とのタイマン勝負が実現。
クラス4へチェンジするために獣人王に“本能のオーブ”の存在を尋ねたケヴィンは、神妙な面持ちで立ち上がった獣人王に月読みの塔の最上階まで来るように伝えられる。
実は本能のオーブは獣人族の長にのみ持つことが許されたものであるらしく、手に入れたければ自身を倒してみせろと真剣勝負を挑まれる。この戦闘ではケヴィン一人で獣人王に挑むことになる。
勝利すると約束通り本能のオーブが与えられ、マナの聖域の女神像でクラス4にチェンジすることが出来るようになる。
残念なことに『ToM』はオリジナル版からストーリーに一切改変がない関係で追加シナリオ終了後にEDを迎えても内容に特に変化はない。