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ダークリッチ

だーくりっち

『聖剣伝説』シリーズに登場するリッチの上位系モンスターの名称である。メイン画は聖剣伝説2のダークリッチ。
目次 [非表示]

解説編集

聖剣伝説シリーズに登場するリッチの上位系モンスター。

聖剣伝説2及び同3に登場し作品ごとに設定が異なるが、いずれも物語において重要な役割を担う大ボス(『2』ではラスボス前、『3』ではラスボス)として登場しているという共通点を持っている。


作品ごとに対する解説は下記を参照されたし。


聖剣伝説2編集

呪術師

グググ、許せん! せっかく手に入れた体をぉ…

このままでは消滅してしまうぅ

こうなったら、いちかばちかだぁ!お前らの体をよこせぇぇ!ぐはあぁぁ…


解説編集

CV:中田譲治(リメイク版での配役)

ヴァンドール帝国四天王の1人にして聖剣伝説2で起きた数々の事件の真の黒幕であるタナトスの正体にして、魔界を売り渡し永遠の命を得ようとした古の魔法使いが永きに渡り生き続けた結果、精神を蝕まれ生への執念と怨念の塊の権化と化した成れの果ての姿。


本編中の活躍編集

物語終盤では肉体が既に限界に達しており、朽ち果てる寸前であるため「闇の血」を引いた者であるディラックに乗り移る事を目論み、成功させるがディラックの精神力によって自害されてしまい肉体を失う。

本来は闇の血を引いた者以外に乗り移ると肉体が力に耐えられず爆発してしまうらしく、条件を満たせる肉体がなくなったためヤケクソになってランディたちの肉体を狙い始めた。


しかし、大幅な成長を遂げたランディ、プリムポポイの三人に勝てる筈も無く返り討ちにされ、消滅。その醜い野望と共に完全にこの世から滅ぼされた…。


他人に頼らなければ生きられない身でありながら、他人を利用し、切り捨てる生き方はランディたちとは対照的と言えなくもない。


死に際には「私は…私は…ぐわあああっ!」と叫んでおり、最期に何かを言い残したかったようだが叶うことなく消え去った。


これで全ての悲劇に終止符が打たれたかと思われたのだが


戦闘編集

太古から生き続けて来た魔法使いだけあり、『ダークフォースLv8』『イビルゲートLv8』『フリーズLv8』といった高Lvの魔法や『フリーズビーム』 『石化ビーム』といった様々な状態異常攻撃を駆使してランディ達の肉体を奪おうと襲い掛かってくる。また、ワープして姿を消し両腕のみを表出して気絶効果を持った攻撃を仕掛けることも可能。

ただしアンデッドである為、属性に弱い。


余談編集

また、このダークリッチ戦専用のBGM「呪術師」がケチャを取り込んだ一度聞けば忘れられない楽曲になっており、「危機」⇒YouTube、「子午線の祀り」⇒YouTubeに並ぶ名曲となっている


オリジナル(SFC)




聖剣伝説3編集

聖剣伝説3

見よ…これがワシの本当の姿だ!ワシは自らの体に

「転生の秘法」を使う事により、死を超えた存在ダークリッチ

となり、今また神を超える力を手に入れた!

さあ、お前達もラクにしてやろう。死ぬがいい!


解説編集

CV:武虎(リメイク版での配役)

仮面の道士が自らに『転生の秘法』を用いる事で生まれ変わった真の姿で、ケヴィンシャルロット編のラスボス。

「息子を洗脳して操り人形にする」「自分を追放した者たちへの復讐が目的」など獣人王や獣人たちとよく似た境遇を持つ(尤も獣人王の実情は割と違うことがストーリー中に明かされるが)。


自身を“死を越えた存在”と称し、“不死”という特性まで得た存在で、その姿は頭部髑髏のような禍々しい怪物のものとなっており、巨大な両腕に胴体には魔術師のようなローブを纏っているという異形。

上記の「2」の黒幕とは全く別の由来を持つボスモンスターだが、結果的には割と似たデザインとなっている。


戦闘編集

他のラスボス2と違い自身の属性が変化すると体の体色ではなく背景が変化するという特徴を持つ。

具体的には暗黒空間だとダークフォースやヘルサザンクロスなどを用い闇属性吸収・光属性弱点、水中だとコールドブレイズやキルスティンガーなどを用い水属性と木属性を吸収で火属性と月属性弱点、砂漠だとセイントビームやハイパーキャノンを放ち土属性と光属性吸収で風属性と闇属性弱点になる。この他に「怨念」や直接攻撃、固有技のデスエクスタシーなどの攻撃があり、攻撃を合計4回行うと背景が変化するローテを繰り返す。

一応左右にゆっくり動くが、的がデカ過ぎるため他のラスボス同様に殴る分には難しく無い。カウンター行動として魔法にカウンタマジックを唱えることがあるが、必殺技へのカウンターはリーフセイバーなので問題にはなりにくい。

まともに戦うとローテに組み込まれた魔法や神獣の技が痛いが、ラスボス中最もHPが低いことと、アンデッド設定のためにビショップになったシャルロットのターンアンデッドが効いてしまうという致命的な弱点があり、ラスボス中では最も与し易いと言われがち。


リメイク版編集

背景変化もローテ行動も無くなって戦闘スタイルが劇的に変化した。はっきり言って見た目だけ似ている全く別のタイプの敵である。具体的に言うとゼーブルファー戦に似た異空間に移動し、ゼーブルファー戦より広めの正方形なステージで戦うこととなり、東西南北のいずれかの場所に定期的にワープしつつ広い範囲を攻撃してくる。

ライトゲイザー堕ちた聖者と違い移動先が3択に絞られるとは言え、広いステージでいちいちターゲット修正しながら追いかけ回す必要があり、巨体過ぎるヒュージドラゴンや不動の置物アークデーモンと比べ非常にダメージ蓄積が面倒。魔法で攻撃なら…と思いたいが、小賢しいことにたまにカウンタマジックを張ってガードしてくる(一回で解除されるが)。さらに背景こそ変えないが普通にバリアチェンジで弱点変更も行い、セイバー魔法を使うにもアイテム代用なら複数用意する必要があるなど難がある(言うて弱点は光・火・風の3種だけの変更だが)。おまけに割とデカいサイズだが部位は1箇所だけ、こちらの範囲攻撃による多数部位ダメージ蓄積ごり押しはできない。

攻撃方法は原作及び他のラスボス同様多彩だが、ダークリッチ固有技のデスエクスタシーは触手による通常攻撃+味方を一時的に拘束する特殊行動に近い技になり、青ゲージ技は吸収したゼーブルファーの二番煎じになるヘルサザンクロスのみである。ヒュージドラゴンにはスパイラルムーンと固有技レイジングテンペスト、アークデーモンにはギガバーン・ヘルサザンクロスに固有技カタストロフィが青ゲージ技で実装されており、大技の扱い恵まれていないように見えてしまう。しかし実態はデスエクスタシーが発動モーション・速さから回避困難な厄介技になっており、ヘルサザンクロスは本家ゼーブル・ファーより青ゲージのエネルギー球体の間隔が開いているため一部必殺技での「纏めてゲージ破壊」が不可能になり二番煎じの分際で阻止が難しくなるなど嫌らしさが目に付く。ちなみにヘルサザンクロスは他のラスボスの青ゲージ技と異なり本体が無敵になる仕様。ぶっちゃけアークデーモンの青ゲージ技チャージ中に本体殴り放題(しかも全種の技で)という方がラスボスとしてどうかと思うが、青ゲージへの対応難度はラスボス中随一と言って良い。

この他、増援にグレートデーモンとハイウィザードを召喚するが、火力はあるが鈍足なグレートデーモンと違いハイウィザードはステージ内の全てを標的にできるためかなり厄介。ダークリッチはキルスティンガーやラーバウエイブといったトラップ設置型の攻撃を有するため、プレイヤーの動線が限られる中でのこれらの増援はストレスの溜まるタイプの脅威となる。

まとめると他2者と違い「防御面に隙が無いラスボス」と言える。言い方を変えると「進路妨害しながらワープで逃げ回る上に、バリアチェンジとカウンタマジックに増援まで使うチキン野郎」である。青ゲージ技の阻止し難さとセイントビームをバンバン使うところ含めて息子そっくりである(逆か?)。

戦法が卑怯だと言いたい気分になるが、悪党の頭目に卑怯言っても今更であり、原作でのターンアンデッドが効くという致命的な欠陥が修正され、他のラスボスが穴だらけな部分もあり、リメイク版では最強のラスボスとの評価が出る程に躍進した。



番外編集

かつて配信されていたGREEゲーム「聖剣伝説 サークルオブマナ」の最終イベント『Circle Of Mana』では、奇跡的に復活を遂げた仮面の道士が別世界のダークリッチであるタナトスと邂逅し、タナトスの方が吸収されるという展開が存在した(その結果ディラックは死ぬ事無く助かった)。


関連項目編集

聖剣伝説

聖剣伝説シリーズのモンスター一覧

聖剣伝説2 タナトス(聖剣伝説2)

ケチャ:戦闘BGM「呪術師」のモチーフ

聖剣伝説3 仮面の道士


ラスボス繋がり編集

ヒュージドラゴン アークデーモン(聖剣伝説3)

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