デルヴィッシュ(聖剣伝説3)
でるゔぃっしゅ
クラスチェンジアイテムは「魔狼の魂」、必殺技は「朱雀飛天の舞」/「ベリィトゥバック(原作のみ)」、新規習得特技は打撃にHP吸収を付与する「ムーンセイバー」。
「dervish」という単語は中期ペルシャ語に由来があると推察され、現代ではイスラム教神秘主義とも呼ばれるスーフィズムの修道士、あるいはダルビッシュ有などの人名で用いられる。
何故この単語がクラスの称号として採用されたかは不明だが、ゴッドハンド⇄デスハンドという対比に準じてウォーリアモンクとの対比としての修道士に当たる単語が選ばれたのかもしれない。当然だがdervishの単語自体に闇とか魔を連想させるものは無く、ファンタジー職業のモンクの原型たるテンプル騎士団とイスラム教との対立は史実だが、スーフィズム自体はイスラム教の多数派からは異端扱いされがちで、monkとdervishが対義語や対立した概念にあるとも言えない。一応ウォーリアモンクは玄武を冠した技や装備でデルヴィッシュは朱雀なあたり、四神の方角配置としても一応対比はされているが。
なお、闇光クラスか闇闇クラスかでデスハンドとの混同がみられた時期がある。
インナーとベルボトムは暗赤色寄りの赤。そこに肩周りにファー付き毛皮、腰巻きもファー付きの虎柄でボトムスにもファーがあり、露出がある割に全キャラ屈指の寒冷地ファッションとなっている。アルテナ出身のアンジェラやアルテナ兵は見習って良いのではなかろうか。
実は最終ステータスでナイトブレードに攻撃力が1だけ劣っており、獣化による攻撃力強化もあり充分な火力があるもののケヴィン最強攻撃力デスハンドとの差は意外と大きめ。ムーンセイバーの特性とHP回復を軸に堅実に殴り合うのがウリだったりする。
特技:ムーンセイバー
HP吸収を付与するセイバー魔法。本作ではムーンセイバー・リーフセイバー状態でダメージを与えるとノックバックが無くなり硬直が生じるため、上手く当てればハメ技の様に殴り続けることができる。ちなみにこの現象は処理落ちの一種らしく、2連撃のケヴィンだと硬直具合いが強くなり、敵2体巻き込むと負荷がかかり過ぎるのか他の敵味方まで動かなくなることすらある。
HP吸収自体も有用で、デルヴィッシュの継戦能力に貢献している。
必殺技
朱雀飛天の舞はまるで空間が切り裂かれたかのようにマップが三分割されるエフェクトの全体技、ベリィトゥバックはプロレス技バックドロップの別名と言って良く、敵を空中に持ち上げ背面宙返りして落とす単体技である。
いずれもデスハンドの青竜殺陣拳及びデッドクラッシュと演出の殆どが酷似している。
リメイク版の性能
デスハンドに次いで攻撃力に優れており非常に優秀なアタッカーだが、戦闘開始10秒間無敵という唯一無二のアビリティが何よりも強烈。
必殺技:朱雀飛天の舞
投げ技は廃止されたが全体必殺技も廃止なり、朱雀飛天の舞はケヴィンを中心とした円範囲に炎を発生させる技に変更された。
発動時間が長くヒットストップできないボスだと途中で逃げられ易く、通常は雑魚戦もしくは置き物型のボス相手の使用が勧められる。クラス2ロック技の真空水月斬が強力なので、ボスでは基本的にそちらを用いた方が良いだろう。ただしゼーブルファーのヘルサザンクロスだと中心に陣取れば青ゲージをまとめて破壊できるなど、局所的に有用な場面もあったりする。
原作に引き続きデスハンドの青竜殺陣拳とは、エフェクトが違うだけでほぼ同一の技である。
代表的なアビリティ
専用アビリティ『烈火』がリメイク版デルヴィッシュの何たるかを決定付けてしまっている。
専用アビリティ『烈火』
戦闘開始後10秒間ケヴィンが無敵になる。被弾モーションも無くなるため、一方的に殴るなり待機モーションの長いバフ・デバフを盛りまくるなり好き放題に出来る。
経験値のノーダメージボーナスや短時間撃破ボーナスが得易いためレベリングに有効なだけでなく、ボスの撃破フローに組み込むと安定した短時間クリアに繋がるためRTAにも活躍する。戦闘開始10秒のみという厳しい制限だが戦略的への影響が非常に大きく、原作におけるトランスシェイプとほぼ同様の効果だがリングコマンドに組み込むわけにはいかなかった理由が良くわかるアビリティでもある。
『ダウン無効』
ステータスダウン効果を全て無効にするリンクアビリティ。ダウン付与は必中のものも多く、付与されるとステータスアップ付与でいちいち中和(「パワーダウン」したら「パワーアップ」付与してもまずは正常化するだけ)する必要があり、光リースの居ないパーティでは終盤のボス戦の火力安定に役立つアビリティ。周回に持ち込めるのもありがたい。