グランデヴィナ
ぐらんでゔぃな
光光属性。
闇属性以外のランク2の魔法の全体化と『ダブルスペル』が使える。
専用技は『スパイラルロッド』。
クラスチェンジに必要なのは『奥義の書』。
grandevinaという単語は無く造語とみられるが、grand-devinaとすれば「偉大なる占い師/予言者/巫女」あたりが合致しそうではある。
理の女王二世が光臨なさった
グラフィックの麗しさ、物理攻撃の強さから、アンジェラのクラス3のクラスでは人気一番?と言って過言ではない。
衣装が公式イラストでは赤(上記、真紅のレオタードに真紅地に金色模様を遇らったコート型ドレス)、ゲーム画面(SFC版のみ)では青で、一粒で二度おいしいのも人気の理由の一つ。
光のクラスなのにレオタードなのは、ピンクタイフーンを使うクラス2の『ソーサレス』を経過してるからであろう。
なお、この帽子(?)とドレスは専用装備「ミエインクラウン」「ミエインのドレス」の公式ビジュアルとも推察される。ゲーム中には名前以外殆ど出てこない『ミエイン』なる人物だが、魔術の純粋さを求めて自らの視力を封じた古の魔女という設定がある。「ミエインクラウン」をよく見ると頂点の近くに閉じた瞼のような模様が見られ、魔力の代償に喪った彼女の視力を表している…のかもしれない。
原作版での性能
中級魔法の『エクスプロード』『メガスプラッシュ』『サンダーストーム』『アースクエイク』『セイントビーム』の全体化に加え、奥義に相当する『ダブルスペル』を習得。
敵によってはカウンターが飛んでくる上、残りHP依存でカウンターする雑魚敵も含め一撃では沈められないケースが多いため他キャラの特技(ドラゴンマスターのヨルムンガンドなど)と上手く組み合わせるといった工夫が必要。
クラス3アンジェラ中最強の腕力で殴った方が早いとか言ってはいけない。
奥義『ダブルスペル』
演出としてはアンジェラの分身を生み出して複合属性魔法を放つもので、全体無属性ダメージ。アンジェラの大魔法の中では基礎攻撃力が最低で消費MPもレインボーダストより1少ないのだが、ステータスの兼ね合いでレインボーダストよりちょっぴりダメージが大きい。それでもダメージ差は20に満たず、戦局に影響が出ることはほぼ無い。
総評とパーティ編成
雑魚の強力なカウンター行動が難易度を跳ね上げていると言っても過言ではないゲームバランスであり、魔法や残りHPで誘発されるカウンターを発動させる前に敵を粉砕する必要がある。
これはドラゴンマスター の記事にも詳細な記述があるが、「ヨルムンガンド詠唱 → ダブルスペル詠唱 → ヨルムンガンド発動 → ダブルスペル発動」で、毒の付与効果もありほぼ全ての敵編成を全滅させる運用が可能になったりする。あくまで一例であり、さまざまな先人の解析もありマインドアップ付与などでグランデヴィナと他キャラとの編成で組む楽しみがある。
リメイク版での性能
カウンター廃止に加え、新設された育成ポイントシステムでも実戦的なアビリティに恵まれ非常に強力なクラスになった。小回りが利く上に、火力強化やMPを維持するアビリティを有し、原作と違いパーティ編成に関わらず活躍できる。アークメイジと比べグランデヴィナは特に雑魚戦とレベリング向きにデザインされている。
各種魔法について
システム変更でエフェクト中の戦闘フリーズ廃止、必中攻撃も(忍術とボスの青ゲージ技を除いて)廃止されたため、アンジェラの全体中級魔法や大魔法だったものはターゲットを中心に広めの円範囲を攻撃するものに変更されている。
中級広範囲魔法(『エクスプロード+』など)については詠唱が短く消費MPの兼ね合いから連射も可能で、属性撃ち分けも相まって光クラス3の火力の中核を成す攻撃手段になっている。
ちなみに紅蓮の魔導師の『アースクエイク』や堕ちた聖者の『セイントビーム』など、下級魔法含めてボスの中には同じ魔法でも攻撃範囲が全く異なる魔法が割と多い点は回避する際に注意。
『セイントビーム+』
光アンジェラの主砲。他の4属性より少し消費MPは重いが、知性依存になり基礎攻撃力も高く設定されている。一発5Hitだが範囲が広めかつ発動が早く発動中のフレームも短いため、無策で連発してもまず外すことはなく非常に高性能。後半には弱点とする敵が多いことも強みである。
エフェクトは原作準拠だが一瞬で5条の光の柱が敵に降り注ぐ形式になった。スピーディでスッキリした演出だが、創作によくある神罰っぽさがあり、実戦的な破壊力もあってちょっとエグくも見えるビジュアル。
必殺技『スパイラルロッド』
「そこっ!」「おおおおぉぉっ‼︎」「切り裂きなさい‼︎」
投げたロッドが竜巻と稲妻を発生させる、いかにも魔法使いらしい技に変貌した。ボイスは何故か妙に熱血な少年漫画風。
ロッドの命中まで少しタイムラグがあるものの、いわゆるロック技でありターゲットを完全に拘束できる上に周囲の敵も竜巻で巻き込める約8秒・11Hitの技。雑魚戦にも強いが、高速移動するボスを捕まえて味方に殴らせたり(CSswap)、竜帝のように部位が多数のボスには何倍ものダメージを与えることも可能な優れた技。アンジェラにSPゲージ上昇系アビリティが無いのが惜しまれる。
代表的なアビリティ
専用アビリティ『リフレッシュ』
戦闘終了時にMPを15%も回復するレベリングの要その1。雑魚連戦でバンバン魔法を撃てる上にアンジェラはノーダメージ経験値ボーナスを得やすいためレベル上げが楽になる。
本リメイクはレベルがダメージ計算の係数になっている上に育成ポイントもLv99まで上がり続けるため、レベリングというのは原作以上に有効。
『全属性軽減』
属性付きの被ダメージ全てを20%減らす防御系アビリティ(カテゴリは精神のアビリティだが)。神獣リングを併用すると一属性だけなら被ダメを50%→40%にまで減らせ、他のステータス補助や『マジックシールド』まで重ねると13%近くまで減衰できる。
難易度ハード以下ならこのアビリティ単独でもそこそこ有効。数字上ノーフューチャーのボスの攻撃でも一撃では沈まない可能性が生みだせる貴重なアビリティ。
ちなみに作中最難関バトルの一つとされるアンジェラの幻影とのタイマンでは、ノーフューチャーながら幻影の放つ魔法の一部は素の状態のアンジェラでも一撃で沈まない程度に火力調整されている。『全属性軽減』だと生存率がかなり上がり、幻影とのタイマンに限るとグランデヴィナが最も攻略しやすいとされる。
『クリティカルアップII』
本作では原作で機能しなかったクリティカルが打撃だけでなく魔法や必殺技でも5%・ダメージ120%で発生する仕様に改められた。そのクリティカル率が25%上昇するアビリティで、アークメイジとは共通。単独のダメージ期待値なら+5%に相当、実際には他のダメージアップアビリティの上乗せ効果と相乗的なのでアビリティスロット1枠分としてはもう少し優秀。
クリティカルのダメージを30%上昇させる闇デュランのリンクアビリティ『一閃』と組み合わせは当然ながら伸び率が大きく、相乗効果で+14%のダメージ期待値が上乗せされる。
また、クリティカル発生時に一定率でステータスダウン付与するリンクアビリティ『マジックブレイク』・『プロテクトブレイク』系などと相性が非常に良い。例えば『マジックブレイク』ならクリティカル時に30%の確率でマインドダウン付与→実際1Hitでは付与率1.5%にしかならないわけだが『クリティカルアップII』だと9%になる。そしてデバフの付与は一度でも成功すれば1分効果が出るわけで、1Hitあたりの確率より短時間にどれだけの確率で付与に成功するかの方が重要になる。『セイントビーム+』の一瞬で5Hitする性質は『◯◯ブレイク』系アビリティの本領を引き出し易く、通常でも1回分で7.3%付与、『クリティカルアップII』併用なら37.6%となり、ステータスダウンは上書きされたらまた1分延長となるため連発すればほぼ永続である。闇リースの『ダウン強化』系アビリティは効果が出ない点は注意。
総評とパーティ編成
闇クラスと異なり「アクション面」「属性」「アビリティのカスタマイズ性」も身軽かつ多技能、原作と異なりカウンター回避策も不要であり単独で完成形なアタッカーなクラスになった。基本的に誰と組ませても問題無いが『挑発』持ちのデュランとの相性は(別な意味でも)抜群。
問題は原作同様に耐久力で、AIの回避がポンコツなため原則マニュアル操作しないとすぐ倒れるため、操作しないと真価を発揮できないケヴィンと共存が少々難しい。また魔法では殆ど削れない青ゲージ技が鬼門で、青ゲージ削りに攻撃力は関係ないとは言え多数のギミックターゲットが出現する場合に同時破壊する必殺技が無いことも欠点と言えば欠点。