概要
聖剣伝説3のリースのクラス3で「光→闇」ルート。クラスチェンジアイテムは「明星の鎖」。
ネーミングが明らかに英語由来であり、召喚のマルドゥクまでバビロニア神話から引用で、他のリースクラス3と異なり唯一北欧神話要素が無いクラス。
能力
補助魔法の効果範囲が味方単体だけのクラス2(ワルキューレ)に対し、味方全体への使用が可能になったことが最大の特徴で、以降能力アイテムの買い溜めが完全に不要となる。
また、召喚魔法として沈黙の追加効果を持つ「マルドゥーク」も使える。
本作での「沈黙」効果はかなり強力で、終盤の敵が使う一撃で全滅しかねない威力の特殊攻撃や、こちらの必殺技やHPの減少に呼応して繰り出してくる厄介なカウンターを封じられるのが最大の強み(一部沈黙効果が通用しない敵もいるが、少数に留まるのであまり気にはならない)。
さらにクラスチェンジ後には「???の種」から「騎竜のクサリ(プロテクトダウン)」「グレイプニル(マインドダウン)」を入手可能なため、実質ステータスアップとダウンをこのクラス1人で両立できてしまう。
このように、旧作では使える魔法の汎用性の高さから「リースはこのクラス一択」とさえ言われていたほどのクラスである。
あえて言えば、召喚魔法の威力が他の同クラスに比べて低めなことと、必殺技が単体攻撃な点が惜しいところ。
現在では他の3クラスに強力な連携が発見されたため、このクラス一択とまでは言われなくなったが、それでもこのスキのない補助ラインナップは十分に魅力。未だに人気の高いクラスとなっている。
リメイク版「TRIALS of MANA」
バトルシステムの変更にて
- 状態異常「沈黙」の価値が低下。敵のカウンター廃止と敵の攻撃に必中のものが無くなったため。
→マルドゥークの戦略的価値も下落。
- ステータスアップやダウン、セイバー魔法が全て1分で切れる仕様となった。一方で敵からのステータスダウンには「星屑のハーブ」を使うか、ステータスアップを付与して中和する必要がある。
→魔法でアップ付与を繰り返せる意義が大きくなった。
- ボスが概ね強化された。
- 単体対象の必殺技の多くに敵を拘束する機能が付いた。
→「流星衝」も拘束型になり、周囲まで当たり判定がついた。
素早く動くボスも、標的部位が多数のボスにも有効打に。
「パワーアップ」「プロテクトアップ」「マインドアップ」の代替アイテムは店売りだが、上記のバトルの仕様変更で付与を全体化までできるスターランサーの存在は大きい。そもそもアイテムでの代替を言い出したら、倉庫廃止・戦闘中のアイテム欄増加で特性が光らなくなったクラスは多数で、それは光リースだけの話ではない。「シャドウゼロの瞳」が量産しやすく周回持ち込みも可能になったためにネクロマンサーやフェンリルナイトだって割を食っている。反則級なリンクアビリティ『マナの奇跡』まで習得したら尚更である。
ちなみにリースの能力を除くと、パワーアップを任意に付与できるのは光ケヴィンの「秘孔」と、リンクアビリティ『我流奥義』くらいである。他のアップ系付与は専用アビリティだったりランダムな付与だったりして、意外にも安定してアンジェラにマインドアップ付与するリソースは「サハギンの鱗」「明星の鎖」に限られたりする。
アビリティのシステムが実装はされたが、以上のような兼ね合いでスターランサーはリメイクでも有能かつ換えが利かない補助系クラスである。
専用アビリティ『流星の光』
ステータスアップの効果時間をバトル終了まで延長する専用アビリティ。補助魔法が全体化な上に、敵からダウン系を付与されない限り掛け直しが不要となるため、戦局安定に於いて非常に強力なアビリティである。
実はこのアビリティは「ステータスアップアイテムにも永続化が適用される」という隠れた特性を有している。何と「グレルの油」「金狼の魂」のSPゲージ上昇1.5倍効果と、「ウルフデビルの油」「死狼の魂」のクリティカル率アップ効果まで永続化できてしまう(ちなみにクリティカル率アップには『アップ強化』や『ラッキーアップ』系の効果まで適用される)。SPゲージ上昇1.5倍の永続化はかなり強力で、ゴッドハンド自身にオーラウェイブを使わせず余った「金狼の魂」をリースに使わせればケヴィンは必殺技連発に専念でき、ビショップやニンジャマスターも必殺技回転率でのごり押しが可能になる。そもそも光リースなら専用アビリティ『エインヘリヤル』を有するため、通常攻撃1Hitだけで2%回収(1.5倍が四捨五入される様子)という状態まで維持できることから、前衛としては控えめなステータスのスターランサーにも『流星衝』の拘束力・火力で活躍の余地が出てくる。
『アップオール』系アビリティ
クラス2で『攻撃アップオール』を習得可能だが、スターランサーだと『攻撃アップオールII』『防御アップオール』『魔攻アップオール』『魔防アップオール』と一通り揃う。クラス4でさらに上位のアビリティ4種が並び、全クラスで唯一全ての『アップオール』系アビリティが揃う。
ステータスアップ魔法の重要性とそれら魔法をさらに強化するアビリティ、シンプルに「リースが居るだけでパーティ全体のステータスが上がる」アビリティも有することで、前衛キャラながら補助役クラスとしては原作以上に特化した優秀なクラスとなった。
容姿
最強装備を見る限り輝かんばかりの星が散りばめられた様な意匠の鎧と兜に身を包んだ重装備のはずなのだが、pixivなど2次創作の世界ではレオタードのような元のリースの印象をそのまま青色系統の衣装にしたものor想像の上でアレンジされたものを投稿したイラストもある。これはゲーム中で操作するキャラクターのドット絵が、元の衣装のまま色だけ青系統になる為と思われる。
因みに、リースに限らず全キャラともクラスチェンジによりステータス画面のイラストは変更されるが、操作するドット絵キャラクターのビジュアル変更は色変更のみ、そして金髪なのがアマゾネスとこのクラスのみである。
結城信輝氏イラスト
SFC版のキャラデザだった結城氏がリメイク発売後の2020年8月にスターランサーのイラストを自身のTwitterにて発表した。(なおTOMのものではなく、もし結城氏がスターランサーのデザインをしたらどうなるかというifである。)→結城氏のTwitterより
※このイラストは結城氏がTwitterにあげたイラストを元に作成されたものである。
結城氏曰く今回TwitterにあげたイラストはSFC版当時、自分がイメージできなかった「聖」にも「闇」にも属さない「ニュートラル」なイメージであるとの事。
リメイク版「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」において
全てのクラスに専用ビジュアルが用意され、スターランサーのデザインも明かされる形になった。ただし上記の結城氏の書き下ろしもあり、原作時点ではそもそも公式デザインが「無かった」のは事実なので、何を以て公式かは諸人の考え方次第ではあると思われる。ドット絵と睨めっこして描かれたファンアートも立派な作品である。
リメイク版のデザインはまさかの青色レオタード、肩や腰回りの鎧のパーツにピンクの羽根を遇らっており、原作当時からpixivファンアートで多数見られるタイプのデザインに近いものであった。リメイクでは髪のリボンが紫で「形見の緑のリボン」は左腕に結んでいる点は、ストーリー的な重要度からすると割と決定的な違い。どうでもいいが、あまり近接戦闘に向いている格好には見えず、どことなく魔法少女や戦隊モノの雰囲気。
その他
『新約 聖剣伝説』ではイーシャー、ワルキューレの称号を得た上で、戦士タイプ10回、モンクタイプ8回、魔法使いタイプ5回、賢者タイプ7回、シーフタイプ5回を選ぶことによって獲得できる称号。
ボーナスはランス攻撃ダメージ+25。火水風土による魔法防御+15。
関連タグ
リース(聖剣伝説3) アマゾネス ワルキューレ(聖剣伝説3) ルーンメイデン ドラゴンマスター(聖剣伝説3) ヴァナディース フェンリルナイト ミーティア(聖剣伝説3) フレースヴェルグ(聖剣伝説3)