概要
リメイク版で新設されたクラス4の一つで、アンジェラのクラスがグランデヴィナもしくはアークメイジで、「叡智のオーブ」を入手している場合にクラスチェンジ可能となる光クラスの最上位。
ただし他のクラス4同様に新しい特技・魔法の習得は無くモーションの変化も皆無なため、伸びるのはステータス・アビリティ枠数・アビリティ・クラス4必殺技のみである。魔法が主体のアンジェラの場合、クラス3までと運用はほぼ変化は無い。習得アビリティも基本的にクラス3のアビリティの上位互換になっている。
読んで字の如く『魔法使いの女王』の意味。「叡智のオーブ」自体がそもそも魔法王国アルテナの王室に伝わる秘宝であり、オーブは永い歴史で魔力を失っていて、『女王の試練』を乗り越えた者が現れた時にその力を取り戻すとされる。このため本クラスはアルテナの真の女王たる者を指すと言えよう。
容姿
クラスの成り立ちからして当然かもしれないが、理の女王をモチーフにした純白と群青の生地を重ねたドレスを身に纏っている。
これだけ聞くとヴァナディース並には清楚かなと思いきや、やはり安定のレオタード姿とアルテナの王女は期待を裏切らない。どことなくウェディングドレス風。ちなみによりによってレオタードまで純白なのだが、生地に光沢があるようで透けないのかもしれない…割と高度な技術の筈だが、これもアルテナの秘術、はたまたディフェンスに定評のある光の応用技術だったりするのだろうか。
性能
グランデヴィナ・アークメイジの能力にさらに上乗せされる形であるため『セイントビーム+』を中心とした基本的運用は変わらない。火力も相変わらず最強クラス。
聖剣伝説3ToMはノーフューチャーに限らず全体的に攻撃性能を向上させた方が楽に攻略できるゲーム構成だが、本クラスは例外的に「ノーフューチャーのボス戦の被弾でも生存しうる防御系アビリティ」も有している。
必殺技『ヘブンマリアージュ』
「アルテナの秘術、見せてあげる」
ターゲットに赤と青の光弾を連続で放った後、エネルギーを貯めた巨大な光弾を撃ち炸裂させ、最後はわざわざ「ま、こんなものね♪」振り返って決めポーズをする、無敵をいいことに残心も何もあったものじゃない技。というかこれメドローア?
演出的には内部的に20Hitと見せかけて『ファーストショット』系アビリティの恩恵がみられ、14秒ほど拘束の1Hit技(ダメージ表示が一回だが内部的には多段Hitしている真空水月斬とは異なる)。最終の爆発に周囲を巻き込んだダメージが発生するが、エフェクトが長いためターゲット以外に狙って当てるのは厳しいだろう。
敵の技として
クラス4の試練に光クラスで挑む場合、敵であるアンジェラの幻影も『ヘブンマリアージュ』を放ってくる。
敵の技であるため拘束性能は無く、アンジェラを狙いながら光弾の連撃を放ち、最後の一撃は大きく溜めてから放って広範囲にダメージを与える。一撃でも貰うと被弾モーションのために殆どの場合連続Hitしてしまい、タイマンなので難易度にもよるが即ゲームオーバーまであり得る強力な技。
が、発動と同時に壁際に沿って走り回れば割と簡単に回避でき、最後の一撃が炸裂してからは技が終わるまで隙だらけになる。ご丁寧に本体同様にポーズまでキメる上に無敵にはならないため、その間に杖で殴りまくるなり『セイントビーム+』を連発するなりやりたい放題になってしまう。
習得アビリティ
専用アビリティ『エレメントマスター』
属性に対する無効を無視して等倍のダメージを与えられるが、実は半減も無視できる。このため吸収以外は等倍かそれ以上となるアビリティ。とは言え本作には複数属性に耐性のある敵がそもそも少なく、クラス4になる頃の光アンジェラなら大概の敵の弱点属性を操れるため、活躍は割と限定的でもある。
が、火水風土に半減・月木に無効・光闇に吸収があるブラックラビ戦に於いて、闇クラス3のデュランのリンクアビリティ『半減特効』を併用すると設定ミスを疑うダメージを叩き出すことが可能になる。
『半減特効』は「属性半減の敵に対し当該属性でダメージを+150%増加」するもので、100%+150%=250%のダメージになるところ半減されて125%相当というダメージ計算になるビリティで、全属性に何らかの耐性を持つブラックラビに+25%ながら唯一擬似的に弱点属性を付与する手段である(あとビルとベンにも有効)。『半減特効』と『エレメントマスター』を併用すると「半減」効果だけが無くなり、『半減特効』の250%ダメージがそのまま適用されてしまう。普通に『エクスプロード』あたりを放ってもかなりの火力になるのだが、様々な火力強化&敵防御弱体化を施してセイバー魔法を付与した『ヘブンマリアージュ』を放てば、HP8万超のブラックラビをも難易度ハードくらいまでなら一撃で沈めることが可能になってしまう。やり込みの域だが、一撃撃破は楽しいので興味がある方はやってみよう。
『強者II』と『裁定者II』
グランデヴィナの『強者』とアークメイジの『裁定者』の上位互換で、『強者II』は雑魚に+30%、『裁定者II』はボスに+30%のダメージ。アークメイジ経由なら『裁定者』『裁定者II』併用でボスに対しダメージ常時150%に増幅できる。ちなみに『強者II』はリンクアビリティであるため、周回でも活かせる。
『スペルフィールドIII』
詠唱中の被ダメージを40%カットするアビリティで、クラス2の『スペルフィールド』・クラス3の『スペルフィールドII』と併用で90%カットを達成、ノーフューチャーのボスの被弾でも生存の可能性が生まれる。ドラゴンマスターのリンクアビリティ『スペルレジスト』併用なら90%の確率で詠唱中断されないため、運が良ければ多段ヒットする攻撃でも生存可能。焼け石に水だったマジックシールドやライフブースターの併用も有効になってくる。
『リミットブレイクIII』
魔法ダメージを+35%と、アビリティ1枠で驚異的な伸び率となっている。
『全属性軽減II』
全ての属性付き被ダメージを30%減衰させるアビリティで、グランデヴィナの『全属性軽減』併用で50%も減らす。
残念ながら「神獣リング」と組み合わせても特定属性の完封はできず、ダメージ25%止まり。だが特定の属性ダメージを25%にできるため、「神獣リング」と併用し『マジックシールド』『マインドアップ』、敵に『マインドダウン』を付与すれば特定の属性だけは10.4%にまで減衰できる。神獣戦に使えないのが惜しまれるが、アニスドラゴンは闇属性の使用頻度が高いため一定の効果を見込める。
『クリティカルアップIII』と『クリティカルダメージII』
『クリティカルアップIII』はクリティカル確率を40%アップ、『クリティカルダメージII』はクリティカル時のダメージを40%アップする。併用でダメージ期待値換算で+47.6%とアビリティ2枠だがかなり高倍率。クラス3に引き続き他のアビリティとのシナジーで火力も伸びる性質があり、『〇〇ブレイク』系アビリティで楽にデバフ付与・維持したり、上記のブラックラビの一撃撃破に用いたり、応用に幅があり本作の戦略面を味わい深くしている。