概要
『聖剣伝説3』のリメイク作『聖剣伝説3ToM』で追加されたクラス4の1つ。
シャルロットのクラスがビショップ、もしくはセージで、「希望のオーブ」を入手している場合にクラスチェンジ可能となる光クラスの最上位。
攻略面ではリンクアビリティ『奇跡II』を提供しノーフューチャーの難易度を大きく調整してくれる偉大なクラスである。
ハイプリーステスという称号は女教皇ないしハイプリエステスとしてタロットカードの大アルカナの一つが有名であろう。正位置では「純潔、知性、教育、優しさ」、逆位置では「潔癖、神経質、高慢、孤高」を示すが、シャルロットは当てはまっているようなそうでもないような…。
容姿
ぶかぶか衣装の装飾がビショップ以上にゴージャスになり、両肩から1本ずつのストラを下げている。
ストラと帽子は藍色に近い青だが、ヒースのマントとカラーリングがほぼ同一で、このクラスでエンディングを迎えるとちょっとしたリンクコーデ風になる。
性能
当然ながら精神の値は作中トップで、名実共に究極のヒーラーである。
一方でアビリティには回復をサポートするアビリティが並ぶが、『治癒力向上オールII』『HP自動回復オールII』はヒールライト+が更に強力になる時期で今さら感が強く、『キュアヒールII』もマナリング・マナブレスの入手時期なあたり出番は限られる。どちらかと言うと火力を補強するアビリティが嬉しいクラスである。
必殺技: どっかーーーん!!
シャルロットの前方広範囲に機雷を大量に落とす9Hit範囲技。爆破中にシャルロットが笑顔で踊っているというシュール極まりない演出になっている。
ビショップ経由だと嬉しい範囲技だが、セージ経由だと「どかーん」と範囲が被ってしまう。
代表的なアビリティ
『奇跡 II』
HP30%以上あればどんな大ダメージでもHP1残して生存できるリンクアビリティにしてノーフューチャー初挑戦には引き継ぎ必須とさえ言われる被弾時の保険。
本作のノーフューチャーモードは各戦闘につき同一アイテムは3個しか使えないため、唯一の蘇生手段である「天使の聖杯」は3回しか使えない。そしてボスの攻撃力は30倍に設定されており(魔法攻撃力も概ね一緒)、被弾=戦闘不能と言って差し支えなく、プレイヤーが合計6回被弾したら全滅確定である。しかもボス戦には制限時間まで設定されている上に防御力&魔法防御力もノーマルの倍であるため、チキン戦法も許されない。加えて火力を上げるバフアイテムも3個ずつしか使えないため、原則1分で効果が切れる上に戦闘不能で無駄にするわけにもいかず、目標としては全弾回避&隙間にガンガン攻撃を叩き込むプレイスタイルが前提になってしまう。
『奇跡II』があれば多段Hitでなければ一発戦闘不能は無くなるため、「天使の聖杯」温存もバフの維持、引いてはバフアイテムの温存にも繋がる。ボスの行動がある程度読めれば、被弾をものともせず火力でゴリ押す戦法まで成立するため、ノーフューチャーの攻略難度をグッと下げてくれる。
システム上、シャルロットをパーティに入れてしまうと次周では使えないことと、ノーフューチャーの特性から火力が重要で回復やっている場合でもないため(厳密に言えばちゃんと活きる場面はあるが、相応のプレイスキルは必要)、シャルロット活躍の機会を奪ってしまっているアビリティとも言える。
『強気III』
HP80%以上の際に攻撃力30%アップするリンクアビリティ。
火力強化アビリティとしてはトップクラスの倍率で、リンクであるためケヴィンなど前衛に渡すと強力。ノーダメージ撃破の経験値ボーナスを得たり、まずは回避前提プレイのノーフューチャーでも光る性能であり、『奇跡 II』とセットで引き継がれる中でも特に貴重なアビリティ。
『ヒールSP+III』
バトル中に味方のHP回復時、SPを10%増加。セージ経由でもヒールライト+で1回SP55%、ビショップ経由なら79%もアップできるため必殺技を連発できる。アニス戦・ブラックラビ戦ともに緊急避難・敵のロック・打点稼ぎに活躍できるアビリティ。
『セイントベール』
パーティの全ダメージを10%カット。他キャラの防御系クラス4アビリティとの組み合わせ次第では条件付きで無敵すらあり得るが、アニス戦・ブラックラビ戦のみとするとやや限定的というかやり込み・趣味の域だろう。
『攻撃アップオールIII』
パーティ全員の攻撃力を10%アップ。シャルロットがサポート役に徹するなら居るだけで役立つアビリティ。
専用アビリティ『サルヴェーション』
シャルロット戦闘不能の際に戦闘不能の味方を蘇生させる。作中で「天使の聖杯」以外で唯一の蘇生手段にして、シャルロットが最後の1人であっても全滅せずに味方2人が蘇生する非常に高性能なアビリティ。
「天使の聖杯」使用回数に制限のあるノーフューチャーでは極めて有用に思えるが、ハイプリーステスになった時点でプレイヤーは『奇跡II』無しでラスボスまでは打倒しているわけで、そんな腕のプレイヤーに今さらこんなアビリティ必要だろうかという疑問がある。
難易度ベリーハードでも『マナの奇跡』でアイテム無限が前提なあたり、青ゲージ技での一発全滅回避あたりが活躍の場面か…クリムゾンダストやスパイラルムーンが瀕死技だったりとそこすら必要無い場合まであるが。
総評と経由元毎の運用
ビショップ経由なら『奇跡』『奇跡II』と揃い必殺技回転率からマニュアル操作も可能、セージ経由ならサポート特化という路線は変わらない。ただしクラス4でやることはアニス戦・ブラックラビ戦くらいなので、アニスミッション(タイムアタック)含めた攻略だけ考えるならボス戦向きかつセイントセイバー持ちのビショップ経由がbetterかもしれない。
ただし周回引き継ぎなら『ブレッシングII』のあるセージ経由が理想だろう。