概要
聖剣伝説3のリメイク版 TRIALS of MANAにて新設されたクラス4の一つで、ホークアイの光ルートでの最終クラス。ワンダラーもしくはローグの状態で信頼のオーブを所持しているとクラスチェンジできる。必殺技は『千刀華』。
由来はイングランドの妖精スプリガンと考えられ、「宝物を守る妖精」→「アイテムの扱いに長けたクラス」という意味合いと考えられる。ただしこのクラス自体はアイテムに関連したアビリティは習得しない。
容姿と装備
専用頭防具は「妖精のサークレット」、身体防具は「守護者のガープ」、専用武器は直刃短剣「ファフニール」。ファフニールは宝を守る怪物なので妖精スプリガンのフレーバーを意識したと思われる。ガープはソロモン72柱由来と考える方が自然か…スリープフラワーくらいしか精神操作系能力は該当しないように考えられるが。
デザインは頭にシンプルなサークレット、モスグリーンに黄色(金色)の刺繍で縁取られたシャツに、メンズコルセット・右ショルダーアーマー・左全胸部の胸当て・両小手・両具足を備え、短く控えめな青いマント、白いパンツという装い。
現実にいる筈無いが、こんな登山者いるかもな…というナチュラル感のあるビジュアルで、ファンタジー衣装にしては地味。
性能
ホークアイはクラス3段階での特技が非常に特徴的に分岐し、ワンダラーは補助魔法、ローグは改造武器(というかグレネードボム)で戦闘スタイルが決定的になっている。ただしどちらも特技を活かす際にアビリティへの依存度が小さく、スプリガンのアビリティを活かし特技以外のストロングポイントを備えやすい下地がある。
ちなみにクラス4アビリティ8つ(スペルキャスターのみ9つ)のうち光闇で3つも共通なアビリティがあるのはホークアイのみである。
ステータス
アヴェンジャーより知性と精神が少し下、運はかなり高く、他は完全に横並び。クラス4全体から見ても運が突出している以外は大体真ん中くらいである。
必殺技:千刀華
「盗賊お得意の妙技だ」
青い薔薇を投げつけ敵をロックした後、色とりどりに光りながら宙を舞って回旋する武具(手裏剣など)を操って切り裂き、最後に自らの手で斬りつける12Hit拘束技。技名も演出もワンダラーとローグの両者を意識したとみられる。
拘束時間は約10秒とバラの舞と同程度だが、同技より拘束の成立までが短く扱いやすい。
代表的なアビリティ
専用アビリティ:『チェンジリング』
受けたステータスダウンの効果がステータスアップに切り替わる。終盤に多数飛んでくる厄介なステータスダウンを完封できるだけでも非常に高性能なアビリティ。
アビリティの名称は「取り替え子」という神隠しの一種が由来と見られ、伝承のスプリガンの行う悪事であることに準えたか。「チェンジリング/取り替え子」は民族伝承として似た逸話が複数の文化圏でみられるとされ、2008年に公開された映画のタイトルにもなっているようにホラー・サイコスリラーとしての側面もある「怖い話」を指す単語でもある。デバフをバフに変えるという意味は一般的な意味合いとはかけ離れている点に注意。
『攻撃アップオールIII』
文字通り味方全員の攻撃力を10%アップ。防御力より火力が重要なバランスのゲームでもありどんな場面だろうと有用、アビリティ枠に余裕があるならとりあえず装備して良い。
『状態異常特効III』
状態異常の敵にダメージ+60%のリンクアビリティ。当然ながら雑魚敵にしか通用しない。周回で持ち越しても序盤は状態異常付与の手段も乏しいが、本クラスなら『ポイズンII』も引き継げるためレベリングなどに応用可能。
『ダメージMP+II』
被ダメ時にMP5回復。ノーフューチャーでAIで不死身化している場合には運用しやすいか。ローグの場合グレネードボムの消費MPを落とした方が早いだろう(ワンダラーのポイズンバブルは魔法攻撃力依存のダメージなので苦しい)。
『隠密II』
敵に狙われにくくなる『隠密』の強化版。ホークアイをマニュアルで操作するに有効。
『クリティカルダメージII』
クリティカル時のダメージを40%アップ。『隠密』系もあるホークアイは背面クリティカルも出しやすく、レンジャー習得の『不意打ちII』もあって火力を強化しやすい。ワンダラーなら『クリティカルアップII』『クリティカルダメージ』に「エナジーボール」が揃うためかなり強力。ちなみに投擲アイテムや改造武器にもクリティカルは発生するため、ローグも「死狼の魂」などあれば有効活用できる。
『ポイズンII』
恐らくスプリガンでも最も重要なリンクアビリティ。強攻撃時に30%の確率で猛毒と防御力低下を付与、ボスには防御力低下のみ効果あり。
強攻撃だけでプロテクトダウン付与できるのは打撃中心パーティだと心強く、ボスを叩き続ければ上書きされ続けほぼ永続となる。光リース、特にスターランサーを起用すれば常時味方パワーアップ+敵プロテクトダウン状態が実現する。
ワンダラー経由の場合
「トランスシェイプ」「カウンタマジック」「オーラウェイブ」「エナジーボール」あたりを引き続き活用していけば問題ない。ノーフューチャーで相変わらず有能。
ホークアイを操作しアタッカーにするなら『不意打ちII』・クリティカル関連アビリティ・『強気』系など、リンクアビリティを他キャラに譲っても打撃を高い割合で強化する選択肢は豊富。
ノーフューチャーでサポートに専念するなら不死身状態での『ダメージMP+II』に『特技MPセーブ』の併用で安定するだろう。
いずれの場合でも『攻撃アップオールII』『攻撃アップオールIII』でパーティ全員の攻撃力+17%にできるのは大きい。
ローグ経由の場合
発売当初はアニス戦で改造武器が床のあたりにHitしてアニスに当てられない場合が出るバグらしきがあったが、その後修正された模様。アニス戦はその気になれば青いカボチャを投げるだけで押し切れる。取り巻きのシャドウゼロには「ボディチェンジ」が通用せず、かいがらハンターを爆砕してMPを稼げない問題があり、MP消費を抑える手段が望ましい。『クリティカルダメージ』で一応「グレネードボム」は強化できるが、改造武器を投擲した前後のフリーズ時間を考慮するとタイムアタック向きではないため、アニスミッションをクリアするには他のリンクアビリティによる梃入れを考慮したい。
ブラックラビは木属性無効だが「アックスボンバー」で遠巻きに叩くことも可能。MP吸収できないが、こちらは増援のグレートデーモンをかいがらハンターに変えてしまえる。
こちらのクラスでも『攻撃アップオールIII』は有用。